4月12日(金) 李さん登場
朝、船の動く音で目覚める。ここは河沿い、カーテンを開けると曇り空ながら、河と向こうの山が見える。何とも長閑な景色、今回私はこの景色を見るためにここへ来たかのようだった。梧州は歴史的には古い街、広東省へ流れる珠江の源流である西江を要し、以前は交通の要所として、商業で栄えた。お茶の集積地がここにあるのも頷ける。
何だか体調も良くなり、朝飯を食べる。お粥を探そうとしたが、ここは最初からセットメニュー。お粥と焼きそば、野菜炒めとフルーツ、それに豆乳が付く。これは多過ぎた。お粥と豆乳で満足。ここの従業員は非常に若く、接客業には全く不慣れな若者ばかり。セットメニューを持ってくる以外、何も考えられないようで、何となく微笑ましいが、やはり困る。ここにも労働力不足の一端が見えた。
9時過ぎにバンコックのポーラから紹介された李さんがやって来た。想像していたより若い。35歳。角刈りでちょっと怖そうな印象があるが、日本の俳優にもいそうななかなかいい男だ。最近結婚したと言う。オジサンと一緒に店をやっており、既に10年選手だ。部屋で六堡茶について色々と聞き始めたが、六堡鎮という産地へ行くのはかなり大変であるという。道が悪いらしい。特に今は雨季、車で進めるかどうか。茶の歴史については先ずは何はともあれ、茶工場へ行くことに。そこで分かると言う。