山の上のプレハブ茶廠
さっきのお茶屋のオジサンが『もう少し山の上にも茶工場が出来たぞ』との情報をもたらしていたようで、食後我々は更に山を登って行った。20分ぐらい行くと、突然プレハブの建物が見えてきた。車が停まり、李さんが降りていく。男性が4人、トランプに興じていたが、なぜこんな山の中でトランプ?
何とこのプレハブが茶工場だったのだ。そしてトランプしている人々は茶葉が届くのを待っていた。李さんはもう完全にお茶屋さんモードとなり、真剣な目つきで製茶された茶葉を見、建物内にズカズカ入り込み、勝手に湯を沸かして茶の試飲を始めた。私も飲んでみたが、特に美味い、とは感じられず。六堡茶など黒茶類は出来たてが美味い、という訳にはいかないので当然か。ただ李さんは気にいった茶があったようで、そこのオジサンと交渉を始めた。これはプロでないと見抜けない。
そして茶畑を見に行くことになった。畑は更に山を登る。海抜も分からない、と言われてしまったが、結構高いはずだ。眺めは良い。ところに・・異様な人々が。そこにはライトバンが停まっており、カメラを構えたオジサンが3人。そしてバンから女の子が2人降りてきた。その子達は何と日本の浴衣を着て、ポーズを取る。チャイナドレスにも着替えていた。どうやらコスプレ撮影会のようだが、何とも異様だった。李さん兄弟はその反対側の茶畑で写真を撮り合っている。
再び工場に戻ると、ちょうど山から茶摘みを終わって茶葉を担いできた女性と出会う。早々に茶葉を確認する。更にはオートバイで運ばれてきた茶葉を見る。李さんはここでいくらか仕入れた。決済は全て現金。梧州に持ち帰り、評判が良ければまた買い足すという。帰りは来た時よりはかなり楽だった。比較的早く梧州に戻った。