ジャカルタ空港からバス
空港に到着すると先ずはアライバルビザの取得へ向かう。香港人Tはビザが不要。羨ましい。ビザのカウンターにははっきり表示が無く、どこへ並べばよいかは担当次第。しかも先に25ドルを支払い、その後ビザ申請となる。まあ特に問題はなかったが、分かり難い。そしてイミグレに進むと、『帰りのチケットを見せろ』という。残念ながら印刷していなかったのでその旨伝えると『航空会社のカウンターで印刷して来い』との指示。時刻は夜の8時でカウンターが機能しているとも思えず、仕方なくIPadを取り出して、画面を見せる。するとぶつぶつ言いながらも『次回は印刷しろ』、通過した。何ともいい加減な話だ。
荷物を待つ間、Tは着々と作業を開始。先ずはATMにてルピーの調達。実に簡単にお金が出てきた。ちょうど荷物が出て来て拾い上げ、次はシムカード。彼はアジアのどこへ行くにも各国のシムを持ち歩いているが、インドネシアは持っておらず、今回購入。私もついでに携帯電話用のシムを購入して早速差し込む。日本円で500円ぐらい。
そして我々はこれからバスに乗りバンドンを目指す。空港内のバス乗り場を探したが、これも分かり難い。ようやく空港の一番端にあるターミナルを発見。バンドン行きは9時に出るとのことで待つ。当然ながら現在の空港は23年前の面影はなく、きれいになっていた。9時過ぎに来たバスに乗り込むと、既に先客多数。不思議なことに後ろにVIPルームのように仕切られた席がある。よくよく観察してみると、何とそこが喫煙室だった。入れ代わり立ち代り、男たちが入って行く。インドネシアは今でも喫煙率が高いようだ。
バスはジャカルタ市内を通過してバンドンへ行くようだが、夜の10時前だというのに、渋滞が凄い。車はなかなか進まない。市内を見ていてもやはり昔の面影はなく、奇麗なショッピングモールなどが見えて驚く。乗客のほとんど寝ている。何と窓に枕が挟まっており、皆それを使って寝ていた。何とも不思議なサービス。しかしその意味は何となく分かる。いつになっても進まない車。寝るしかないのだ。市内の渋滞をようやく抜けてもそこからは長かった。いつ着くともしれない旅。途中でトイレ休憩が入るなど、一向に着く気配はない。
バンドに到着したのは真夜中の12時半。3時間半の旅だった。兎に角疲れた。Tの従弟という男性が迎えに来てくれ、ホテルにチェックイン。何も考えずに寝た。