4月26日(金) 2.バンドン 疲れ果てる
翌朝は良く晴れていた。バンドンは静かな田舎町。ただホテルで朝食を食べていると上を飛行機が飛んでいく。空港がすぐそこにあった。もし飛行機に乗ればバスのような渋滞はないのだろう、などと考えてしまう。ホテルは三ツ星クラスだったが、屋上にプールもある。インドネシアは暑いため、プールがあるのが当たり前と言われる。
Tは出張なのでミーティングに出掛けてしまう。取り残された私はすることもない。仕方なく街の散策へ出掛ける。直ぐ近くにショッピングモールがある。シンガポール系のパン屋があり、KFCやピザ屋も見える。CITIバンクもある。中もアジアの普通のショッピングモールと変わらない。アジアは画一化してきていると感じられる。
バンドンの鉄道の駅を探して歩く。ところがどうしたことか一向に見付からない。むしろどんどん離れて行っている印象があり、断念して戻る。途中交差点で猿回しの芸を披露している若者がいた。これで結構チップを貰っている。小型バスが沢山走っているが、どこへ行くのか分からないので、歩いて行く。何とそのバスにギターを持った流しの若者が乗り込みギターを弾いて歌を歌っている。そんな商売もあるのか、驚く。若者の雇用問題はかなりありそうだ。
更に歩いていると風車の形が見える。面白い建物だなと思ってみると、そこはパン屋だった。オランダベーカリー。ふらふらと入って行くと、若い売り子さんが私の後ろにピタッと付き、『何が宜しいでしょうか?お取りします』という構えで立つ。これは買わない訳にはいかない。サンドイッチとパストリーを買い、これを昼食とする。ホテルで食べるとなかなか美味かった。因みにこのベーカリーはジャカルタにもあり、結構大きなチェーン店であった。
僅か1時間半ほど歩いたが、流石に暑く、また最近に疲れもあって、午後はホテルで休む。ここ1-2か月は休息の必要性を痛感する。Tがいつ帰って来るのかと待ったが、一向に連絡がない。仕事中に電話する訳にもいかないので、ベッドで寝ているといつしか周囲が暗くなってきた。