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2013.09.05

 旅行記(アジア)

インドネシア散歩(16)ジャカルタ 寂しいコタ地区

コタ地区

コタ地区は発展するジャカルタの中では取り残されている場所かもしれない。駅も昔のままといった感じで、金子光晴などを想起する場合は、良いかもしれない。1929年金子光晴は妻の森三千代とここジャカルタのコタ地区に流れ着き、滞在した。「コタ地区は湿地帯」、道は荒れ果て雨が降れば歩けない状況だったと、書き記している。今日も雨上がりで、足元が濡れていた。




この地は旧バタビアで港に近く、オランダ時代の遺物も残っている。おしゃれなカフェも出来ているが、観光客にように入って行く気にはなれない。バタビア時代に活気のあった港も、今となっては寂しい限り。ファタヒラ広場に連なるコロニアルな建築物が今では博物館となって、その寂しさを一層際立たせている。










雨上がりの夕暮れ時、ジャカルタ湾を眺めようと港沿いに歩いて見たが、古い倉庫などに遮られ、とうとう海を見ることが出来なかった。車ばかりが多くて歩く人はまばら。何だか泥沼の人生に吸い込まれていくよう。すっかり暗くなり、歩いてホテルへ戻る途中、麺屋へ寄る。何だか具だくさんのスープ麺を啜りながら、昔この辺りへ流れてきた日本人の気分に浸る。