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2013.09.11

 旅行記(中国)

鉄観音の故郷を歩く(5)厦門から大坪まで

5月5日(日) 3. 大坪  大坪まで

 

翌朝、安渓の大坪から迎えの車が来た。香港の茶荘、茶縁坊の高さんがわざわざ来てくれた。茶縁坊との付き合いは長い。2001年2回目の香港勤務になった時、上環に新しくオープンした茶荘が茶縁坊だった。それから12年、これまで何度も茶園に行ってみたいと思っていたが、実現しなかった。それが今回・・。

 

車は厦門市内を抜け、洋風の学校がある集美地区を通り、一路安渓へ。13年前も安渓を目指したが、その時は手前の官橋にある安渓茶廠までしか行かなかった。茶畑は見なかったのだ。その時は道も悪く、相当の時間がかかるとのことだったが、今や舗装道路だけでなく、高速道路まで出来ており、道もよかった。


 

 

途中同安という街で停まる。昔ペナンだったか、シンガポールだったかの華人関連の博物館で福建省同安出身者を見たことがある。この辺りから安渓まで、山が続き、作物が取れず、厦門まで歩いて行って船に乗り、東南アジアへ出稼ぎに行ったのだろう。一体どんな思いでここを歩き、海を渡ったのか。

 

農家では基本的に自分の食べる野菜は自分で植えるが、今は時期的に野菜が少ないので、買い足すらしい。実に昔の雰囲気の野菜売りが並ぶ。聞けば値段は相当に値上がりしているらしい。高さんは慎重に野菜を選び、値段を確認し、買っている。この辺は農家出身、見る目は厳しい。


 

 

それから山道へ入る。途中で安渓へ行く道と分かれ、山登りとなる。安渓と言っても相当広い範囲の土地を指すらしい。これまでの茶旅のように単に安渓の街を目指しても、茶畑には容易に辿り着かなかったことが分かる。かなり急な坂道を上る。それらしい山の風景となる。標高が上がり、空気が変わる。そして、ちょっとずつ茶畑が見えてくる。気持ちがワクワクする。それは毎度のことだが、いいものだ。