お知らせ

>>お知らせ一覧

Myカテゴリ
コラム (88)
ブログ(タイ) (74)
ブログ(香港) (43)
プロフィール (1)
寺子屋チャイナ(ビジネス) (9)
寺子屋チャイナ(学生) (6)
旅行記(アジア) (293)
旅行記(インド) (138)
旅行記(スリランカ) (39)
旅行記(トルコ) (41)
旅行記(ベトナム) (61)
旅行記(中国) (189)
旅行記(台湾) (43)
旅行記(日本) (48)
茶話会 (9)
読書感想文 (2)
講演会 (21)

2013.09.27

 旅行記(中国)

鉄観音の故郷を歩く(18)金門島 人民元を両替する

両替

 

 

部屋は掃除中なので、先ずは両替。ホテルからすぐのところに台湾土地銀行があった。昔は政府系のお堅い銀行だったが、どうだろうか。恐る恐る入っていくと、如何にも昔の銀行の店舗という雰囲気、両替レートが出ている。人民元を両替したいというと、オジサンが対応に出てきた。元とパスポートを渡すと『お前、どっから来たんだ』と完全に怪しまれる。





 

確かにそうだ。日本のパスポートを持って、人民元を両替にこの島にやってくる人、しかも簡単だが中国語を話す、となれば、『中国人が帰化したんだろう』とでも思ったらしい。スパイ容疑?私が『20年前は台北にいて、台湾系銀行に在籍していた日本人』と話すと、何だか急に親切になった。

 

『ここには中国人が両替に来ることも殆どないからびっくりしたよ』とオジサンは言う。そして日本がどうしたこうした、と話に花が咲く。不思議な空間だ、ここは。大陸の人間は台湾へ行ってしまうか、観光客でも決まった場所しか行かないようだ。人民元が簡単に両替できることに少し驚いたが、よく考えてみれば金門島が人民元を受け取らず、台湾ドルへの両替を促していることがせめてもの救いのだろうか。そうでないと飲み込まれてしまうほど、この島は小さい。

 

外へ出るとなぜか葬式の行列に出くわす。これも実に台湾を感じさせる。車を何十台も連ねて、市中をゆっくりと走る。死者の弔いとしてはちょっと派手に感じられるが、悪い気はしない。