夜食
11時前にホテルに帰る。そういえばチェックインの時、『今回はネット予約の特典で沖縄そばが夜食に付きます』と言われ、クーポンを渡されていた。お腹は空いていなかったが、物は試しと1階の食堂へ出向いてみる。
そこはホテル内だが独立した居酒屋だった。客はカウンターで泡盛を飲んでいる初老の男性が一人だけ。入ってしまったのだから出ていくわけにもいかない。クーポンを出すと『はいよ』と言われ、カウンターに箸が置かれた。
ちょっと時間がかかって出てきた物に驚いた。夜食というから小さいどんぶりにそばが入っていると勝手に想像したが、何と大きなどんぶりに並々とスープが入っている。更に驚くことには、特大のおにぎりが2つも付いている。これが夜食、なのだろうか。食べてみるとなかなか美味しいのだが、なにせ夕飯もたらふく食べている。しかし間の悪いことにカウンターの客が引き上げて取り残されてしまった。一生懸命食べたがどうしてもおにぎりは1つ残った。『すみません』と小声で言ってすごすご退散した。
あとで沖縄の人に聞くと何と『沖縄では酒飲んだ後のシメでステーキを食べる』と言っていた。確かに国際通りにも10時を過ぎてもステーキ屋の電気は煌々とついていた。沖縄恐るべし。
このホテルのもう一つの目玉はなぜか『大浴場』があると書いてあること。もう本当に腹が一杯で動けないのだが、12時までしかやっていないので、無理やり行ってみる。場所は最上階である。この大浴場、思ったより広かった。中では親子三人が楽しそうに遊んでいた。もうこんな時間に人は来ないだろうと、はしゃいでいたのに悪いことをした。特に温泉でもないので銭湯感覚でちょっと浸かって失礼した。今日は一日長かった。