交流館の食事
交流館では1日2回の食事が提供される。これがまた何とも楽しみな島の料理だ。初日は海ぶどう丼だったし、ゴーヤーチャンプルや野菜のかき揚げなどの定番メニューもある。今日は地元の野菜を使った和え物、魚の天ぷら、ご飯は雑穀、吸い物も付く。毎回非常に多彩であり、しかも相当にヘルシーであった。島の人々の食生活の一端が見られてとても有意義。
料理してくれたのは島のおばあ、75歳だというが、とてもシャイでついに我々の前に顔を見せてくれることはなかった。この合宿は女性が圧倒的に多く、料理に関して色々と聞きたいこともあったろうに。残念だったが、そのつつましさがまたよい。私もそうだが、何でも人に教えたがるのは良くないような気がした。
毎回料理の説明をしてくれるのは交流館の若い女性。彼女は島の女性で、将来島の神事に携わる可能性があるという。これは素晴らしいことだが、本人にすればプレッシャーであろう。それほどに島の儀式は重い。
5月26日(日)
Nさんと
Nさんは元々横浜の出身だが故あって17年前に沖縄に移住してきた。今は大学で教えたりしているようだが、非常に好奇心が強い。というか、大学などで教えていれば様々な疑問がわくが、それをどう解決するかは一つのポイントなのだろう。Nさんとは初対面とは思えないほど、話が色々と出来た。特に例のさんぴん茶の話を持ち出すと『実はかぼちゃは南瓜と書くが、福建省あたりでは何というだろうか。「金瓜」ではないか』とNさんが言い出す。『中国語だろう』と言われても、どう見ても標準語ではなかったので、思い切って、福州人で日本語に堪能な友人にメールを送ってみた。
するとすぐに回答があり、『福州語ではぎんぐぁーで、アモイ語ではぎんぐぇー』だという。そう、「金瓜」だったのだ。Nさんは長年の懸案が分かってきたと喜び、『じゃあ、ゴーヤーは何故ゴーヤーというのか』という疑問にいたり、話し合うも回答が見いだせない。再度メールで尋ねると『苦瓜は福州語ではくうあで、アモイ語ではこーぐえー』との回答があった。かなり近づいているが、もしやすると潮州語あたりなのだろうか。ヨーガの合宿に来て、こんなことをやっているのも変だが、それはまたそれでとても面白い。