流求茶館
Oさんの車に便乗し、那覇へ。車中でまた1時間半、色々と語り合う。本当に初めて会った人という感じがしない。かなり深い個人的な会話が続く。これも日本では極めて珍しい。『初めて会ったとは思えないさー』と言われ、ちょっと嬉しい。那覇市内のローソンの前で車を下りる。ここがどこかは分からない。すると向こうからIさんがやってきた。オフィスが直ぐそこらしい。ここはどこかと見ると、何と県庁の裏だった。こんな一等地に。『祖父の家だった』というが、ロケーション抜群。
車でランチに。那覇の来る前にシンガポールの知り合いから『お茶なら流求茶館へ』と言われており、Iさんに連れて行って貰う。彼女も最近この茶館へ通っているという。この辺も茶縁だろうか。静かな場所にあるこの茶館、店内はカウンターもあり喫茶店の雰囲気でもあるが、テーブルの上に電気ポットが供えられていた。
ランチは魯肉飯セット。こちらでは台湾茶を扱っており、ご飯も台湾。台湾の魯肉飯は小ぶりの椀で食べることが多いが、こちらは牛丼風。お味は美味しい。何だか嬉しくなってしまった。沖縄は日本本土より台湾に近い部分もある。台湾に行きたいな、と言っていると、『明後日からお店主催の台湾ツアーがあり、Iさんも参加するんです』というではないか。何と羨ましい(後日聞いたところ、Iさんは急に行けなくなったと残念がっていた)。
台湾へ何度も行っているうちに台湾茶好きになり、それが高じてお店を出して既に8年。沖縄では珍しい茶館。実にホッとする空間がそこにある。自分で高山茶を入れて、ダラダラしている、沖縄の緩い空気が心地よい場所だった。YさんとMさんにはこれからもお店を続けて欲しい、と思った。