機内の違和感
日系航空会社、機内は新しいとは言えないが、不思議な安堵感がある。それはなぜか分からない。だが、CAの不自然な飛び切りの笑顔には何とも違和感がある。中国系に乗り慣れているせいか、どうしても馴染めない。昔ある女性から『あの笑顔は男性、特にビジネスマンにしかしないんですよ。私には冷たいもんです』と教えてもらったことがあるが、どうなんだろうか。とにかく媚を売るというか、何というのか。
国内線なので、飲み物のサービスがある。半分ぐらいの乗客は朝が早いせいか寝ており、または自分で好きな飲み物を持ち込んでいる。これならLCC化して、料金を下げた方が良いのだが、それは既に作った別会社でやっていることか。
そして何となく違和感があったのは、機内放送。何かが足りないな、と感じたのだが、初めは分からなかった。最後にようやく気が付いた。機内放送は日本語しかなかったのだ。アジアしか歩いていないが、アジアで母国語しか放送しない飛行機に乗ったことはないような気がする。普通は自国語と英語。どうしてこの航空会社では英語がないのだろうか。降りる時に聞いてみた。
答えは『本日ご搭乗のお客様は全員日本の方でしたので』。ということは外国人が一人でも乗っていれば英語も使うということだろうか。それよりもどうやって全員日本人だと判断したのかが疑問だった。日本の国内線には身分証のチェックはない。皆携帯電話で検査を通り、搭乗するだけ。セキュリティーは非常に甘いと思っている。その中で『全員を日本人』と判定できる根拠は『名前』と『顔』だけではないか。この2つで日本人と判断し、日本語ができると判断する。実に面白い。この多様な時代に。またそんなところはケチらないで、放送は日本語と英語でやったらどうだろうか。新人さんの研修でもいいではないか、と思ってしまう。