インバウンドや如何に
午後は街歩き。すすきのの手前、狸小路あたりに外国人観光客が多いと聞き、歩いて見る。平日の昼間のせいか、人通りは多くない。観光客もあまり見られなかった。
北海道と言えば台湾人や香港人、中国人のみならず、東南アジア人全般にも人気のある観光地。台湾は既に20年ぐらい前から毎年多くの観光客を送っており、香港も2000年以降、急激な北海道ブームが起こった。北海道のマンションを買う人、結婚式を挙げる人など、当時香港に住んでいた私の周りでも、多くの北海道好きがいた。
数年前には中国映画の舞台となり、中国における北海道ブームが爆発。映画のロケ地を訪ねる旅など、人気が高まった。ただ昨年の尖閣以降、団体観光客は脚止めを食らい、激減(個人旅行客は逆に増加)。代わってタイ、マレーシア、インドネシアなど東南アジアの国々から注目されている。私が現在拠点にしているバンコックでも『北海道はどう?』と何度も聞かれる。7月以降、観光目的の入国がノービザとなり、日本への旅に拍車がかかっている。
各お店の前には中国語、韓国語、英語の表記などがあり、それぞれ工夫しているように見える。中にはちゃんと台湾・香港向けに繁体字で書かれているものもある。お客が買っているものを見ると、ここでも日用品が多いような気がする。高級な物より、安くてよい物、そんな雰囲気が漂う。高島屋などでは高級品を買っているのだろうか。
夜はご紹介頂いた皆さんと楽しく北海道の幸を堪能した。その中でも、北海道の物産をどのように海外に売っていくのか、観光客をどのように誘致するのか、などの話題が出た。『沖縄は北海道の10倍の予算を国から与えられ、誘致活動を強力に進めている』との言葉が印象的。国内の競争がいい形で日本全体のプラスになればと思うのだが