函館山
駅前からバスが出ていた。函館山から夜景を見る、というのも観光コースらしい。特にやることもないので、行ってみた。バスは夕方出る便が多い。夕日から夜景を見に行く人が多いということだろう。バスは函館の街、特に異国情緒が漂う街並みを越え、山道をくねくね行く。途中でチラチラと港の風景が見える。頂上に着くと既に多くに人々が夜景を待っていた。修学旅行生も多い。先生は写真を撮ってあげたり、変なことをしないように注意したり、大変な様子だった。中には車いすでやってくるお年寄りもいた。
函館の街を一望できる山、夕日はないものの確かに夕暮れのよい風景が見られた。かなりの霧がかかっている。時々霧が動いて港が見える。何となく不思議な追いかけっこが行われていた。観光客もその度にカメラを向けていい風景を納めようと頑張る。建物の中にはお土産物コーナーがあり、せっせと買い物している人々もいる。
そして徐々に周囲が暗くなってくる。観光客が増えてくる。スポットは大混雑となる。港の方がライトアップされてくる。霧は相変わらず晴れたり曇ったり。高い建物がないので、香港の夜景とは比べることはできないが、素朴な明かりがそこにある。
バスの時間があったので早めに失礼する。山を下ると、レトロな建物が見えたので、途中で降りてみる。そこは港町がきれいにライトアップされており、観光スポットになっていた。赤レンガの倉庫がレストランになっている。
歩いていると雰囲気は良いのだが夜風が肌寒い。人通りもあまりない。平日はこんなものだろうか。魚を卸す店までライトアップしている。皆で街を盛り上げようとしている。もっと多くの観光客が来ればよいのだが。