真田神社
行くべきところ、そこは上田城。そして真田神社。真田昌幸、幸村(信繁)ゆかりの方から、『上田に行くなら一度行ったら』と言われていた。そうなれば行ってお参りするべし。地図を貰って歩き出す。
上田城までは意外と距離があった。しかも登り。ようやく二の丸跡へ。けやき遊歩道がある。上田城と言えば、徳川が2度にわたり、真田に苦杯を舐めさせられた場所として有名。徳川の時代に全て壊されてしまい、今は勿論その全容はないが面影は再現されている。何となくワクワクする。
城内はきれいに整備され、公園になっている。その一角に真田神社があった。その前にはなぜか若い女性が2人、不思議な格好をしていた。コスプレか?聞けば『歴史好き女子(歴女)』が増えているのだとか。真田神社も昔は訪れる人が少なかったが、最近の歴史ブームで参拝者が急増。テレビでも歴史物が多くなっており、特に若い女性が増えているらしい。面白い現象だ。
神社はこじんまりしている。真田家の家紋、六文銭が目立つ。神社自体は本当に小さい。そして歴史が感じられるが、正直それほど話題になるようなものではないと思う。そんなひっそりとした神社が好きだ。西の櫓から上田の街が見える。この街はお城が中心なのだな、とよくわかる。城内には胸像や碑がやけに多い。顕彰するのが好きなのだろうか。地元を大切にしているのだろうか。
街に戻ると真田十勇士のキャラクターがそこかしこにある。真田十勇士は確か大正時代に作られたヒーローだったと記憶している。すると上田とは関係がないようだが、今はゆるキャラブーム。何かキャラクターを、ということで作られたのかもしれない。因みに昼の街は雨のせいか、人通りも殆ど無く、ひっそりとしていた。
その後地元企業関連の会に出席すると、元気な企業経営者の方々が沢山いた。海外進出の意欲も高く、皆さん熱心に交流されていた。真田幸村を主人公にした大河ドラマの制作をNHKに働きかけている、との話まであった。街はただ歩いて見ているだけでは分からない。その夜は馬刺しとそばを頂き、大満足。夜の方が人通りがある場所もあった。上田も奥が深い。