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2013.11.08

 旅行記(日本)

バタバタ茶を訪ねて(3)長野 善光寺お戒壇めぐり

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2.   長野

 

 

翌朝、長野に向かった。元々は白馬で1泊を予定していたがキャンセルになり、それならば、と長野に1泊。昼頃電車で長野駅へ。駅前の実に古いビジネスホテルに飛び込む。ここでもチェックインは3時からと言われたが、大雨でもあり、フロントのおじさんは『1部屋空いているから使って』と言ってくれた。この辺がチェーン店との違い。その場に応じて対応できる。それにしても階段が複雑で、部屋も狭い。おまけにタバコ臭い。何もよいことはないのだが、料金は安い。駅前にあり、その昔は活躍したホテルなのだろう。


 

腹が減ったので昼ご飯を探す。善光寺方面に歩いていくと、アーケード街にパン屋さんがあった。パンでもよいかと思ったが、何とそこに『カツカレー500円』の表示が。思わず入ってみる。簡単な飲食コーナーがある。カツカレーに味噌汁とサラダも付いていた。これはパン屋さんの具材を活用しており、面白い。コーヒーまで飲めた。何でこれで500円なのだろうか。サービス?それとも地方はこんなもの??


 

善光寺

 

 

長野の善光寺には一度は行ってみたいと思っていたが、なかなか機会がなかった。立川志の輔の落語に『お戒壇めぐり』というのがあり、どうしても体験してみたいと思っていた。ランチ後そのまま歩いて行く。雨で人通りは多くないが、その後雨上がる。


 

門前町を歩いて行く。緩やかな登り。善光寺には宗派がない。誰でもがお参りする。寺の前、両側には宿坊もあるようだ。勿論土産物屋は多い。山門を潜ると、背後に山を頂いた本堂がそびえていた。


 

本堂に入ると500円を払い、お戒壇めぐりへ。地下へ入ると本当に真っ暗で驚く。暗いと思ってはいたが、全く灯りがないとは思いもよらず、閉所恐怖症の私はちょっとパニックに。案内も何もないので、壁つたいに歩を進める。あまりにゆっくり歩いたので後ろの人に体を障られ、抜かれる。普通こんなことはないのだが、今はどうしようもない。観念した。一時は出られないのではと思うほど、道も真っ直ぐではなく、恐ろしい。


 

それでも暗闇を歩いていると色々と考えることがある。この暗さは一体何なんだ、なぜここを歩くのか、など。完全に暗闇ショックに襲われた。全く違う感覚(生まれ変わる?)も生じる。僅かな時間だったはずだが、すごく長く感じられた。外へ出ると光がまぶしい。うーん、と呆然としていると、係のおじさんが『生まれ変わった自分の姿を鏡で見て』と促す。これは正直余計なお世話だと言わざるを得ない。生まれ変わるのは姿ではなく、心ではないか。

 

それから展示館を見る。ダライラマの来訪記念に作られた曼荼羅。堂内に吊り下げて拝む掛け仏、など、見るべきものが沢山あった。ここも日本の原点の一つ、と感じられる。その後善光寺の周囲を歩く。六地蔵、絵馬、千人塚、色々とある。修学旅行生はお戒壇めぐりをしたのだろうか。みんな楽しそうだ。


 

そして街歩き。川が流れていた。水量が非常に多い。最近の集中豪雨の影響だろうか。気象が異常なのが分かる。雨は上がっているが、雲の動きが激しい。