最近は本当にバンコックにいない。10月は3日間だけだった。今月は予定を変更して、20日近くをタイで過ごすことにした。それに伴い、この滞在記も従来型で復活としたい。
6日の午後、フライトディレーで突如上海に1泊後、眠い目をこすりながらバンコックに戻る。その日はボーッと過ごし、翌朝も遅く目覚める。Facebookを見ると、今日はバンコック各地でもデモが行われるという。特にアソークでも開催、とあったので、一体タイのデモとはどんなものか、危険のなさそうな範囲で見物に出かける。
宿泊先からスクンビットの通りへ出てバスに乗る。いつもはアソークまで行くそのバスはエカマイの手前で左折。この先バスは通っていないことを予感させる。プラカノンからBTSに乗り、アソークへ到着したが、ホームは人で溢れていた。そして物凄い大音響。
改札も大混雑。ようやく外へ出て下を見ると、ターミナル21の前の道路は人で埋め尽くされ、誰かがアジテートし、皆がそれに応える。「恩赦法反対」とでも叫んでいるのだろうか。そもそも今回のデモは色々な争点があったようだが、最終的にはこの1点に絞られたのかも。その方が皆も分かりやすい。
タイの国旗を持ち、ホイッスルをなぜか吹き鳴らし、多くの人々が闊歩している。カメラを持ってその光景を納める外国人観光客もいる。デモと言いながら、記念写真を撮る光景があちこちで見られる。私も2回ほど、カメラのシャッターを押すように頼まれた。まるでお祭りに参加している気分だ。
今回のデモ、一見お祭りのように見えるが、それはタイ人気質、いつも楽しく、何となくホンワカ、ということなのだろうか。私にそう見えるだけで皆真剣に恩赦法について懸念しているのだろうか。タクシンが帰国するとどのような問題がこの国にもたらされるのだろうか。恐らくは中央部で真剣に訴えている人と、昼休みを長めに取るよい口実として活用している人がいたのだろう。
アソークを離れようにもBTSは大混雑、バスは道路封鎖でやってこない。仕方なく歩き始め、何と道に迷い、ソイ23から横に39まで歩いてしまった。色々と発見もあったが、正直疲れた。