バンコックで生活する限り、食事に困ることはほぼない。何しろ安くて美味しい屋台料理が並んでいるのだから。言葉が一言も通じなくても、笑顔一つで注文し、美味しく頂く。ずっとこの生活を続けてきたが、バーンタオ氏がガスコンロを設置してくれたので、自炊にチャレンジしてみる。
現在の宿泊先には、多少の食器が残されている。初日は乾麺を戻し、うどんを作ったが、当然あると思っていた箸が見当たらない。そうか、タイの普通の家庭では箸は使わないのだ。フォークとスプーンで皆上手に食べている。その日はスプーンで麺を茹で、フォークでうどんをすすった。これも乙なものだった。またまな板がなかった。いや、あったが、あれは丸太の輪切り??すごく重い。スーパーにも売っていたから、普通に使うもののようだ。使ってみると意外と使いやすいのでビックリ。
一人用の片手鍋を買ってきたら、何とコンロのサイズと合わず、使えなかった。コンロは2つあるのだが、どちらも同じ大きさ。何故?と言っても始まらない。タイ産あきたこまちを炊くのに、大きな鍋を使用。しかも蓋がちゃんと閉まらない。途中噴いてくると手で押さえながら、『赤子が泣いても蓋とるな』と叫ぶ。それでも何とか炊けてしまった。あら不思議。因みにタイ産は安い。2㎏で400円はしないが、美味しい。
タイのスーパーにはキッコウマンの醤油でもハウスの七味唐辛子でも、何でも売っている。しかも他の海外で買うよりかなり安い。肉も一人用なら豚で100円ぐらい。野菜はちょっと高いな、と思うが、それでも日本よりは勿論安い。ここでは自炊生活をしても安く上がるだろう。当たり前のことだが、やってみると新たな発見がある。
因みに今日の昼は日本亭でかつとじ定食を頂く。デザート、コーヒーまで付いて約1000円。これがとてつもなく高く感じられるが、日本なら2倍ぐらい取られそう。やはりタイは安くて便利、ということだ。