《済南を歩く》 2013年7月15-17日
東京からバンコックへ戻る途中、北京でストップオーバーした。北京では経済小説家Kさんのお供をしたが、3日ほど時間が取れた。どこへ行こうかと思っていると、最近音沙汰の無かった大学の同級生Oさんから『4月に山東省済南に転勤になりました』というメールを貰ったことを思い出す。何となく寂しそうなメールだったので、激励の意味を込めて行ってみることにした。
7月15日(月)
1. 済南まで
山東省と言えば青島が思い浮かぶ人がいても、省都が内陸部にある済南である、と知っている人は多くはない。最近ではなぜか薄熙来事件の裁判が済南市で行われ、ちょっと注目を集めた程度。私も一度も行ったことはない。ただ27年前、上海に留学してすぐの国慶節に列車で北京へ行った時、通過した記憶がある。この列車は17時間ノンストップで走っていたが、唯一貨物の関係で停車したのが済南だった。
http://hkchazhuang.ciao.jp/asia/china/mukashi01beijing.htm
朝北京南駅へ行く。27年前と違い、北京には駅がいくつもでき、高速鉄道が開通している。今では北京―上海は5時間程度で結ばれている。その中間に位置するのが済南。今回は高速鉄道で行ってみる。南駅までは地下鉄が繋がっているので便利。駅で切符を買うと30分後の列車に乗れる。ああ、何というスピーディーな。中国の進化が実感できる。駅には吉野屋まで出店しており、どんどん日本の駅の風景に近づいているような気がする。
そして高速鉄道に乗りこむ。満員の乗客。これが1時間に何本も走っている。列車は田園風景を見ながら進む。そして2時間強、あっという間に済南に到着する。済南西駅、高速鉄道の為に新たに作られた駅で真新しい。