こんなところに日本通が
オフィスに戻る。ここは地場の旅行会社。日本語が出来る人がいるというので話を聞きに行く。するとこんなところにこんな人がいるのか、と思うほど、日本語が達者で、しかも私より数段日本のことを知っている。写真もプロ並みの腕前で、日本各地で撮った写真を見せてくれるがただただ驚くばかり。この会社の毎年のカレンダーの写真にもなっている。
山東のお茶事情も聴く。やはり日照の緑茶が取れる程度。隣の河南省などともあまり関係がないようだ。出してくれたお茶も福建省の紅茶だった。『緑茶は来年の春に日照へ行って飲んだらどうだ』と言われ、もっともだと思う。
なんだかんだ話していると夕方になり、Oさんの上司の上海人と一緒に夕飯を食べることになる。この季節はザリガニだろう、と連れて行かれたのは、おしゃれなレストラン。ピアノまで設えてある。外では豚や鳥を焼いているので、そのギャップもまた面白い。済南のエンゲル係数は異常に高い、というのは本当だろう。
上海人Lさんも30年にわたって旅行業界で活躍、日本語も達者で『日本と日本企業の弱点』を明快に説明してくれた。特に日本は謝ればよい、すぐに『すみません』というが、それは『中国人には謝っているようには聞こえない』という点が、今の日中の感情的な面を助長しているように思う。
そして夜ホテルに戻ると衝撃のメモが置かれていた。済南は面白い。
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