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2013.12.01

 旅行記(中国)

済南を歩く(4)済南 済南事件

716日(火)

趵突泉

 

 

翌朝散歩に出る。夏の朝は爽やかだ。ホテルの向かいには泉城公園があり、そこをずっと歩いて行くと観光名所の趵突泉公園があった。済南は泉の街、街中いたるところに泉があるが、ここは公園になっており、観光客も訪れるし、市民の憩いの場ともなっている。


 

園内に沢山の泉がある。済南は別名を泉城というらしい。亀や魚が泳ぐ泉、ボーっと見ているにはちょうど良い。柳がちょうどよく、枝垂れており、絵になる風景だ。万竹園という竹林もあった。公園の中にミニ公園がいくつもある。





 

実はこの公園の中には日本に関するものもある。それが『済南惨案記念堂』だ。19285月、日本軍の山東出兵により、この地で中国の外交官など17名が惨殺されたとされる事件。中国ではこの事件を日中全面戦争の序幕、と捉えている。日本の歴史の教科書にも出て来るが、あまり詳しく勉強した記憶はない。因みに日本側は居留民12名が殺害されたため出兵したとしているが、この辺りの歴史は闇の中。中国側は日本軍の占領後、数千人が殺されたとしているようだが、こうなるとどうだろうか。この事件、済南が交通の要所であったことは分かる。





 

お昼前に昨日の旅行会社に行き、再度副社長と会う。今日は済南市の旅遊局の牛副局長を紹介され、歓談する。特に済南・青島などの歴史建築物に詳しい牛さんより、済南に残る数々の日本時代の建築物について聞く。ここ済南には戦前数千人の日本人が居留しており、領事館を始め、何と高島屋まであったというから、青島ほどではないが、重要な場所だったことが分かる。


 

因みにここで山東の日照緑茶を飲む。特に特徴は感じられなかったが、牛さん達が急須に持参の茶葉を入れ、湯を注いでも蓋をしなかった所に感心した。やはり緑茶は急須で淹れるものではないのだろう。次回日照を見てみたい。