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2013.12.04

 旅行記(中国)

済南を歩く(7)済南 黒虎泉

717日(水)

黒虎泉

 

 

翌朝もホテル周辺を散策。すぐそこに黒虎泉と呼ばれる泉があるということだったが、そこは川が流れており、その川辺の各所に泉が湧いていた。これはなかなか壮観。観光客も柳の下を歩いているが、地元の人々は泉の水を汲みに来ている。中には水着を着て、温泉のように入っている人、体を洗っている人までいる。


 

ここが市民の憩いの場、生活の場であることがよくわかる。そしてこのような場所が市内の中心にある街、済南は古き良き中国を残していると言える。だが、開発の波はきっとこれからこの泉たちをも襲うだろう。その時、市民はどうするのか、その辺が中国の次のステップを見る材料ではないかと思う。





 

その他にも古き良き町並みには残っていた。北京の胡堂のような狭い路地、小川を眺める老人、ここにも泉がある。観光地でもなく、ただただ昔を残している。中国はこれからどうなるのか、そんなことを考えながら歩く。


 

そしてホテルに戻り、チェックアウトして駅へ。来た時駅にはあんなにタクシーがいたのに、ホテルの前にはタクシーがいない。昼前はタクシーが捕まり難いらしい。ちょうど乗客を降ろす車を見つけ、何とか乗り込む。が、この女性ドライバー、あまりに訛りが強くて何を言っているのか、ほぼ分からない。

 

山東と言えば26年前に行った烟台、青島でもほぼ言葉が聞き取れずに『中国は本当に広い。そして上海でいくら勉強しても、他の都市で使えない』を実感したことを思い出す。最近はテレビなどの発達で、若者は標準的な中国語が話せるが、この辺りの年配者、村から出てきたような人は、未だに標準語が使えないと分かり、懐かしいような、困ったような。


 

駅に着くと、すぐに北京行の切符が買える。相変わらず便利。ただ高速鉄道の新駅はどこも同じような形でだだっ広いのは不便でもあり、またつまらない。そんなことを考えているとあっという間に北京へ戻っていた。中国の発展スピードは速いが、できれば古き良きところも残してほしい、それは部外者のしがない望みであろうか。