8月11日(日)
ザッハで モンゴル産野菜
翌朝朝ごはんを食べに1階のレストランへ行くと、欧米人と韓国人のお客がいた。このホテルには誰も泊まっていないのかと思うほど静かだったので、意外な感じがした。やはりモンゴル、野菜は少ない。なぜか海苔とキムチはある。韓国人が多いのだろうか。昨晩長野から到着したOさんも加わって食べた。
今日は外出。これからの旅の準備をする。先ずは両替所へ。空港と比べて多少レートが良い程度。ただ人民元のレートが非常に良く見えたので、両替した。今や人民元はメジャー通貨扱いだ。
それからザッハと呼ばれる市場へ向かう。ここは庶民が買い物をする巨大市場。私はここで厚手の上着を購入した。それはこれからロシア国境まで北へ向かうとかなり寒いだろうという予想があったからだ。ここの服は殆どが中国から持ち込まれたもの。勿論輸送代の分だけ中国より高い。
服だけではなく、雑貨もあれば、化粧品もある。食べ物は専用の建物に入っていた。野菜を売っている場所に異変が起こっていた。我々はモンゴル文字が読めないが、多くのモンゴル産野菜が並んでいたのだ。4年前は基本的に中国産が並んでいたが、その後『中国食品の安全性』にスポットが当たり、拒否する人が増えたという。
芋でもキャベツでも、モンゴル産が好まれる。これは食の安全性もあるが、モンゴル人の中国に対する嫌悪感を表している。歴史的に複雑な隣国とはそのようなものだが、かなり中国からの投資圧力があるのだろう。
そして昼食へ。以前も行ったきれいなレストラン、外国人が多かったが、今では地元の人で込み合っていた。出てきた羊肉は美味かった。内臓系のスープも抜群。やっとモンゴルに来た、と言う実感が湧いてきた。
このレストランで頼んだのが『Sencha』。キレイなパッケージであり、中は使いやすいティパックになっていた。裏を見るとドイツ製となっている。何故ドイツ製のティパックがモンゴルに?この謎は後々解けていく。味はまあまあ。でもこれ煎茶なの?
午後はスフバートル広場へ行く。観光は夏がかき入れ時、と言われてが、この街の真ん中の名物広場に人はあまりいない。天安門広場なら人で埋まっているだろうに。モンゴルは本当に不思議な国だ。