モンゴル緑茶
夕方A会頭のオフィスに向かう。ここでお茶農家と会うことになっていた。私はお茶と聞くと現場の農場まで是非行きたかったのだが、時間がそれを許さず、逆に農家の嫁さんがわざわざ車を飛ばして会いに来てくれた。片道3時間以上はかかるそうだ。恐縮。
ただ話を聞いてみると当たり前だが、茶の木があるわけではなく、茶葉が使われている訳でもない。高原で採れる花などを使い、茶として飲んでいる。カフェインがなく、飲みやすい。これは健康に良く、むくみや骨粗鬆症にも効果があるという。一種の薬にもなるようだ。
モンゴルでは従来茶葉はなく、ソ連時代は遠くグルジアから運ばれてきた。ただこのお茶には苦みがあり、砂糖とミルクをたっぷり入れていた。いずれにしても茶葉は不足していた(60年代以降中ソ対立により、中国から茶葉が入らなくなったことが影響)。
92年に生産を開始。最近の健康ブームにより、砂糖ミルクを入れずに飲める飲料として、『モンゴル緑茶』と称して、販売を拡大している。現在はリピーター中心だが、スーパーなども取り扱いを始め、またキオスクなどへの直接販売も始まっている。面談が終わると、『日のあるうちに山へ帰る』と嫁さんは車を飛ばして戻って行った。
スモークフィッシュで大宴会
Nさんが市場へ行った。そして河魚の燻製を買ってきた。これはとてもうまかった。段々普通の食事にも飽きてきたので、魚をあてに一杯やる。N教授などは望むところで、仕入れたビールやウオッカを取り出す。それにしても、セレンゲはとにかく豊かなところだ。モンゴルにもこんなところがあるのかと本当に驚く。
部屋のテレビもきちんと映った。ロシア語の放送だが、世界陸上を生中継している。日本ではTBSが織田裕二をキャスターに起用して放映しているはずだが、日本選手ばかりにスポットを当てて、引っ張りに引っ張るが、こちらはどんどん競技を中継してくれるから嬉しい。
勿論モスクワで行われているのだから、ロシア選手が注目されているが、日本選手も映ってくるし、中国選手も出て来る。このような放送がモンゴルで見られること自体、興味深い。当然モンゴルでロシア語が出来る人は多いし、特にここは国境である。当たり前なのかもしれないが。