2. プーケット
予約ミスは笑って帳消し
ホテルへ入り、チェックインを告げる。ネットで予約したとだけ話した。実は先日ネットで予約した際、日にちを間違えて入力していた。ホテルの女性オーナーは笑いながら一言『問題ない。このまま泊まってよい』という。何ともおおらかな。日本だったら例え部屋がいていても絶対に追加料金を取られただろう。
このオーナー、ジョジは非常に流暢な英語を話す。そしてどことなくヨーロッパ系の面影も感じられる不思議な女性だった。『家族はバンコックに住んでいる。バンコックでいい日本レストランはどこか』などと聞いてくるので、『エンポリの葵はどうか』と言ってみると『オー、あそこのカレーうどんは確かにおいしい』と意気投合。
親切にもプーケットタウンの地図にお勧めのレストラン、観光スポットをどんどん書き込み、紹介してくれた。これはグッドなサービス。『イギリスに留学していた時にベストフレンドは日本人だった』と日本びいきの理由を話す彼女。何とも面白い。
ホテルはカサブランカという名前の通り、白を基調としている。部屋もそこそこ大きく、ゆったりした感じがある。ビーチリゾートとは違うが、リゾート感覚のホテルだった。スタッフも英語が出来、お客の80%以上は、ヨーロッパ人だとか。何で私がここへ迷い込んだのだろうか、これも必然のなせる業か。
韓国人が行く麵屋
ジョジに勧められて、ランチに出かける。ホッキンミー、福建麺のことだが、美味しい店があるという。そしてなぜか『韓国人客が多い』ともいう。なんだそれ。店はホテルからそう遠くはなかった。
行ってみると確かに韓国語の看板が出ており、韓国語のメニューもあり、そして韓国人観光客が座っていた。この店は韓国系がやっているのかと思ったが、どうやら中国系らしい。ただ普通話で話し掛けても全く通じなかった。むしろ英語の方が通じた。
店の売り物は福建麺。これは太麺でラーメンに近い。スープはかなりあっさりしており、韓国人などは辛いソースでも掛けないと物足りないだろう。汁麺と汁なしがあるようだ。1杯、40bと庶民的な料金。というより、ここプーケットタウンは一部を除いて観光地ではない。ビーチとは違うのである。