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2013.12.31

 旅行記(アジア)

モンゴル草原を行く(14)セレンゲ 元外交官の絶品ボルシチ

816日(金)

競馬協会会長は運送屋さん

 

 

今日もセレンゲ。ここは本当に色々なものが見られる。これも商工会A会頭の尽力だ。午前中は何と競馬協会会長の所へ行く。モンゴルには草原の競馬がある、賭け事というより、遊牧民のスポーツだろうか。会長の体格もいかにもがっしりしている。


 

この会長、運送・貿易会社の社長さんでもある。ロシア‐モンゴルの国境運送に長年携わってきている。90年代より中国企業と合弁で事業を展開。近年はロシアと中国を結ぶ役割が大きくなってきている。馬乳酒を作ったり、馬肉を輸出したりと馬に関わる仕事もしている。


 

レンガ工場も経営しているが、『今年は去年の半分の売り上げ』と嘆く。経済状況が悪く、学校建設などの予算が削られている。中国の景気減速の影響は大きく出てきているようだ。UBの建設ラッシュもいずれ止まるのではないか、とふと思う。

 

元外交官の絶品スープ

 

 

昼前に郊外の農園に行く。チャルツラン?という実からオイルを採っているという。社長の家に行くと、何ともお洒落な造り。社長は何と元外交官で、モスクワのモンゴル大使館勤務経験もあるという。確かに品のある人だ。退官後、これからは農業だ、と思い、セレンゲに住み、様々な商品開発などを行っている。


 

お昼ご飯を用意してくれていた。何と社長自らが農園で採れた野菜などをたっぷり入れたボルシチを作ってくれていた。この濃厚な味、忘れられない。数時間煮込んだという。サラダなどもふんだんに出てきて、さすが農園と思う。そしてお昼からウオッカ一気飲みが始まる。ボルシチとウオッカで酔いしれる?





 

社長の息子たちはアメリカ・カナダなどに住んでいるようで、1年の半分は向こうで暮らすそうだ。『夏はモンゴルだよ』という言葉に生活の豊かさが感じられた。こんな『半引退生活』はすてきだな。