9月10日(火)
朝ごはんはタラートで
ホテルには朝食がないので、街を歩いて探す。フラフラしているとローカル市場が見えたので入る。野菜や肉を売っている普通の市場で地元の人が買い物をしている。そこで朝ごはんを取る。適当に席に着き、適当に食べる。
目の前にタイ人の女性が座った。彼女は小さな袋を持っていたが、中からフライドチキンを取り出し、食べ始めた。私と目が合うと黙ってチキンを1つこちらに寄越す。私は黙って、受取り食べる。美味い、笑顔を返すと彼女も笑顔になる。たったそれだけのことだが、一日が幸せな気分になる。
パトンビーチ
今回の旅は特にすることがない。今日は丸一日あるので、パトンビーチへ行ってみる。ここはプーケットでもっとも有名なビーチだ。ジョジによれば、バスで小1時間。但し帰りのバスは午後6時までしかなく、それを過ぎたらタクシーに乗る。ただその場合も600b以上は払わないこと、と念を押される。
街の真ん中あたりのロータリーの北側にバスが数台停まっていた。その中にパトン行きもあったが、一番立派なバスだった。もっとローカルなバスに乗りたかったが、車掌に促されて乗り込む。30b。安い。
街を抜けると、田舎道。途中から山越え。結構アップダウンがある島だったのだ。パトンの街はプーケットタウンより立派で賑わっていた。さすがに観光客が多い。プーケットの産業は観光なのだから仕方がない。
ビーチには人影は少ない。やはり雨季なのだ、と思っていると、海上の雲が怪しくなる。慌てて建物の陰に身を潜めたが、物凄い土砂降りとなり、身動きが取れなくなる。皆が逃げ込んでくる。そして不思議な集団となり、黙って空を見上げる。毎日のことなのだろう、タイ人の子供などは嬉しそうに母親に甘えている。
30分ぐらいジッとしていると、空が明るくなる。人々が急に動き出す。商売を再開する人、観光を続ける人。私は何もすることがない。ビーチの脇を歩くが特に目ぼしいものもない。街の方も歩いて見るが、特に何も。仕方なくランチを取ることに。
ここは観光地、実は物価は高い。高いものを食べても意味がないので、フードコートに行くと、意外と外国人もここで食事をしている。確かに料金がリーズナブルで、きれいな場所だから。ここにトンカツがあったので食べてみる。柔らかくはなく、薄い肉だが、トンカツである。結構満足。