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2014.01.02

 旅行記(アジア)

モンゴル草原を行く(16)セレンゲ 大自然の中で蜂蜜を

817日(土)

モンゴルNo.1の小麦農場を見学

 

 

本日も郊外へ出る。草原の中に牛がいる。羊や山羊ではない。これは牛乳を搾るための牛だろうか、それとも食用?とにかくのんびりした雰囲気が出ていて、とても良い。思わず車を止めて記念撮影。


 

それからいかめしい門を潜り、工場へ向かう。すごく立派な小麦の貯蔵施設が見える。草原の中、ここだけが別世界のようだ。モンゴル全体の15%の小麦をここで扱っている。牛も5000頭輸入し、食肉用として加工している。ここは一大食料備蓄設備のようだ。道理で設備がデカい。


 

ここのオーナーは元々金鉱山の開発で財を成したいたようだが、農牧に目を付け、2003年にこの地で事業を始めた。小麦は国策で政府が買い上げる。しかし2年前より支払いは止まっているらしい。政府資金の枯渇か、それとも不正か?小麦以外ジャガイモなど他の農作物にシフトしつつあるとの印象がある。これからはモンゴルでも牛肉を食べ、牛乳を飲む飲食文化が出て来ると予想。またアメリカ製のコンバインなど農業機械の代理店となり、モンゴル全体の小麦生産を機械のリースでサポートしている。このような動きも重要だろう。


 

工場敷地内に宿舎もあり、モンゴル全土から従業員を集めているが、人手不足とか。農業における人材の確保も重要性が増してきている。尚ここでランチをご馳走になった。牛肉とサラダ、とても美味しかった。こんなに美味しい食事が出て来るのであれば、従業員は集められそうな気がするのだが。やはり若者は都会を目指すのだろうか。


 

自然の中で蜂蜜を取る

 

 

別の場所に移動した。道端に車が待っていた。何とランチを食べるために待っていてくれたのだった。予想外の展開。我々はお腹一体だったので、飲み物だけにした。そしてまた車で、草原の中へ入っていく。


 

気持ちの良い草原に花が咲いている。その向こうに箱が置かれている。何だろうと近づいてみると、マスクをした人たちが小さな跳び箱のような箱を開けている。そこから蜂蜜を取り出していたのだ。棚にこびり付いた蜜を小刀で削ぎ取っている。車の中には機械があり、蜜を入れて回すと、濃厚な蜂蜜が絞り出されてくる。





 

そしてまさに大自然の中、皆でその蜂蜜を飲んだ。舐めるだけかと思っていたが、コップが渡され、何とウオッカを混ぜて飲んだ。強い酒を混ぜると強さが分からなくなり、どんどん飲めてしまう。途中頭がくらくらしたが、それがまた心地よかった。強い日差しに目が回る。


 

この事業は68月、花が咲く場所に合わせて移動しながら行われる。花から花へ、何とも優雅。この辺りは花の種類が豊富で蜂は50種類の花に触れ、蜜を作り出す。何というエコだろうか。ただ蜂蜜は国内需要がないので、日本などへ輸出されている。大自然の中で、1年の内3か月だけ働く。これは理想的な仕事の仕方ではなかろうか。聞けばこちらも人手不足。いっそこのキャランバンに付いて働いてみようか、と思ってしまうほど。モンゴルでは唯一ここだけで蜂蜜で作られているという。