カラオケBBQ
ホテルに戻る。ちょっと疲れた。蜂蜜ウオッカが効いたのかもしれない。少し横になる。そしてまだ明るい内に、レストランに向かう。今日はセレンゲ夜の最終日、初日にゲルBBQを開いてくれた社長などを招き、あのBBQ名人の夫妻が経営するレストランで、カラオケパーティーを当方主催で行う。
既に食事の用意はできていたが、また羊ではなく、鶏肉などが中心。結局今回は羊を食べる機会が殆どなかった。それもまた皆さんの配慮の結果だろう。参加者が集まってきて、何となく会が始まる。そして何となく芸が披露される。社長の4歳のお嬢さんが幼稚園で覚えた踊りを披露、N教授とA教授がお返しに、子供向け踊りを披露。芸域の広さが際立つ。そういえばモンゴルでは幼稚園が不足しているそうだ。数だけでなくノウハウも欲しいという。日本の幼稚園を参考にしたいとの話。こういう交流もあるのか。
その後はカラオケ大会に。今や地球のどこに居てもカラオケが出来る。衛星カラオケ、日本語の歌がモンゴルとロシアの国境で歌えるなんて、凄い。BBQ屋の奥さんは日本語の歌が上手い。きっと日本で仕事している時に、カラオケに行って覚えたのだろう。その旦那はモンゴル語で歌い、そして強烈に踊る。娘さんは現在大阪日本語学校に通っており、一時帰国中。若い歌声が響く。そして運転手君も横須賀仕込みの歌を。何と吉幾三の『酒よ』だ。みんな、歌が上手い。
3時間ぐらい、歌っただろうか、最後はディスコのようになり、踊りまくっていた。楽しい夜だった。モンゴルでこんなに日本が意識できる機会はそうはないだろう。日本とモンゴルがとても、とても近く感じられた。
8月18日(日)
サウナシャワー
翌日は昨夜の疲れが出て、昼まで休息とした。シャワーを浴びようとしたが、お湯が出ない。何と水漏れが発生していた。スタッフが来て治そうとしたが、治らない。すると『地下にサウナがあり、そこでシャワーが使えるよ』というではないか。行ってみると確かにサウナがあり、シャワーもある。
これがロシア式のサウナか。まるでクラブの個室にサウナが付いている感じで、立派なソファーセットがあり、酒が飲める。ここでウオッカの一気飲みを繰り返しながら、政治や商売を語るのだろうか。ここにもモンゴルにおけるロシアの影響を見た。
そしてセレンゲを離れる時が来た。随分長くいた気がする。不思議なほどの愛着がある。日本との共通点も多かったということだろうか。A会頭がわざわざ見送りに来てくれた。本当に我々の為に色々とやってくれた。いい人だ。彼が支えるセレンゲの中小企業、これから経済が厳しくなる中、何とかやって行ってほしいと願う。