昨年12月25日にパルモ師の話を聞いてから、バンコックの宿泊先でほぼ引き籠り生活に入った。やはりパルモ師の言葉は重かった。ブログを更新し、本を読み、簡単な食事を作って食べる、そして少しものを考える。本来私が求めていた規則正しい生活パターンが出来たような気がする。
31日から3日まではバンコック市内のホテルに籠る。日本で正月を過ごすことを辞めた私、今回はバンコックで日本の正月気分を味わおうという嗜好。私の正月にはおせち料理や雑煮もあるが、何といっても3が日は駅伝。今回は日本のNHK及び民放が全て映るホテルを選択し、毎日朝から晩までテレビを見続けた。
大晦日、紅白を久しぶりに見た。進化している郷ひろみ(韓国人が作った新曲を歌う)と昔の名前で出ている細川たかし、石川さゆりなどが対照的で面白い。きっとヒット曲が今年出ていなくても『年の暮れは石川さゆりを見て終わりたい』という人もいるのだろう。確かにこのままヒット曲だけ集めていたら、ジャニーズとAKB、EXILEで終わってしまいそうだ。
また『あまちゃん』完結編を紅白の舞台でやってしまう演出、NHKも進化したかな。GMTが紅白の舞台で歌う、それはゆいちゃん以上に夢の実現。でも出場歌手に載っていない人たちがどんどん歌っちゃうと、『紅白出場』の意味が薄れてしまうのでは。民法の裏番組、かなり意識したんじゃないか?
まあ北島三郎は仕方ないにしても、例えばAKB大島優子の卒業宣言などは正直・・・。ファンにとっては重要かもしれないが、それを紅白でやらなくても・・と思ってしまう。宣言した後の曲を聴きながら、この演出は今一つと思わざるを得なかった。
そして今回の紅白の真のヒロインは綾瀬はるか。最初から最後まであれだけ視聴者、出演者をハラハラさせ続けた司会者はいなかっただろう。もしあれが演技なら最高だし、もしあれが自然なものなら『視聴者は既存の番組には飽き飽きしている、これからは本当に緊張感のある番組が見たい』というメッセージになったであろう。
元旦は全日本実業団駅伝。コニカミノルタが連覇。予想外だったのが、エース宇賀地の4区を繋ぎ区間と位置づけ、5区と6区で優勝を決めたこと。日清の佐藤悠基も最後に失速するなど、マラソン・トラックレースと駅伝の両方をこなさなければならない代表ランナーたちの苦悩、そして勝つためには『有名選手がいかに繋いで』残りの選手層を厚く出来るか、なのだろう。
2日、3日の箱根駅伝。途中から東洋大の独走だった。不思議なくらい箱根で勝てない駒沢。やはり『箱根駅伝は陸上競技ではない』のかもしれない。緊張の1区、5区、6区の山の上り下りで大勢が決まる展開は、正直飽きがきている。それでも1区早稲田の主将大迫が『駅伝よりも世界を目指す』とばかりにチームを離れて海外遠征。結果チームのつなぎ役になったのは、大きな変化。宇賀地同様、『チームより個人』『駅伝より世界』を見せてくれたのかも。それを許容するチーム、監督にもようやく変化の兆しが。
それより、今年がワールドカップイヤーということで、NHKBSで過去の日本チームの試合を全て放送していたが、これは見ごたえがあった。結果を知っていてもまた見てしまう。予選を突破する時は、やはり何かが違う。特に守備だろうか。フォワードも含めた全員がいい守備をしている。そして日韓の宮本、前回の中澤、読みが素晴らしい。結局守備が安定しない限り、世界では勝てない、ということなのだろう。今回はどうなることか。
そういえば今年は冬のオリンピックもある。こちらもNHKBSで過去映像を見た。モーグルの上村愛子は18歳の長野で、既にあれだけの技量を持っていたのかと感心。でもメダルには手が届かない、それが人生だ、などと言ってよいのだろうか。
ソチは色々ときな臭い。オリンピックが無事に開催されることを祈ろう。バンコックのデモも早く収束してほしいが、それは無理な相談か。