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2014.01.12

 旅行記(アジア)

モンゴル草原を行く(25)UB 元日本留学生の本音

日本留学経験者の本音

 

 

もうお昼近くなってしまったが、我々を待ってくれている人たちがいた。過去に日本に留学して、今はUBに戻ってきている元留学生たち。現在就活中の人、日本関係の仕事をしている人など。とても面白話を聞くことが出来た。


 

先ずは日本の印象。『とても安全』『時間の管理がしっかりしている』『日本人のチームワークは素晴らしい、モンゴル人は一人ずつしか行動できない』という肯定的な面も出たが、『留学するコストが高すぎる』『日本人学生の勉強の対する意識が低すぎる』と言った先生たちが頭を抱える問題点も指摘された。これを話した人は理科系で修士まで進んだが、『日本人学生のレベルはあまりに低くて競争相手がいなかった』と嘆いていた。

 

『モンゴルに戻ってから日本人と交流する機会がない』のでもっとモンゴルに日本人留学生を派遣してほしい、との要望もあった。確かにモンゴルを目指す留学生は多くはない。日本企業もあまり進出していない。日本人の視野がどんどん狭くなっていていることを指摘された。『我々は本当に日本に好印象を持っているし、モンゴル人は一般的に日本が好きなのでとても残念』とは本音であろう。


 

そして話は就職の方へ向かう。『日本語では就職できない』は前述の通りだが、特に理工系は『専門用語を全て日本語で学んでしまったので技術があっても欧米系の会社では役に立たない。モンゴル人の同僚とすら話が出来ない』といった何とも残念な話も出た。また『日本企業に就職しても直ぐには役職が上がらない。人口の少ないモンゴルなら海外留学生はもっと尊重されている』といい、『自分で起業するしか道はない』と日本での就職を諦めた話も披露された。

 

『将来は日本人とチームを組んでビジネスをやってみたい』という積極的な意見も出てきた。モンゴル人との積極性と日本人のチームワークをうまく融合して事業を成功させようという考えだ。『モンゴルは中国とロシアに挟まれている。日本との友好が非常に大切だ』と言った国の将来を対局から見る発言もあった。やはりそれ何の意識をもって留学すれば物の見方も大きく変わるのだろう。日本の学生にも期待したい。