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2014.01.14

 旅行記(アジア)

モンゴル草原を行く(27)UB 社会主義時代のホテルサービスを懐かしむ

K先生

 

 

夕方市内の外れのホテルへ行く。実は本日大学と大使館にはモンゴル研究の第一人者であるK先生が同行してくださった。K先生はずっとモンゴル研究を続け、1973年にUBの日本大使館に滞在、それ以降も、毎年モンゴルを訪れ、司馬遼太郎に付き合い、『草原の記』のツェベクマさんとも交流。また開高健の魚釣りに同行、1か月もモンゴル奥地で行動を共にするなど、実に豊富な経験をお持ちであった。日本人でモンゴルを知る第一人者である。


 

このホテルのレストランは8階にあり、周囲が一望できる。市内にはどんどん建物が建ち、河沿いにも以前あったゲルの姿はなく、建物が建ち始めている。『モンゴルは急激に変わった。ちょっと急激すぎるのが心配』とK先生はまるで我がことのように言う。


 

既に引退されているK先生、毎年夏にはUBに戻ってきて、長期滞在する。このように1つの国を一生涯追い続ける、これは素晴らしいことだ。奥様も苦楽を共にされており、ご夫婦で思い出話をされる。楽しそうだ。『モンゴルは年々便利になっている』とのお話の中に、『年々つまらなくなっている』というニュアンスを感じたのは私だけだろうか。


 

823日(金)

社会主義時代のホテルサービス

 

 

UBのホテルに戻った瞬間、シャツをクリーニングに出した。一応当日夕方出来上がると書かれていたが、心配だった。案の定、部屋には戻ってこなかった。ところが問い合わせても『既に届けた』の一点張り。言葉が上手く通じないのだろうか。今朝N教授の部屋から我々のシャツが発見された。何とクローゼットにきちんと入っていたらしい。部屋を間違えていること、及びどこに入れたかを他の従業員が知らなかったこと、ちょっと驚きだった。

 

驚きと言えば、お湯が出ない状態も続いていた。この時期UBは真夏、と言っても夜の気温は10度台。水シャワーを浴びると風邪をひく危険性がある。仕方なく、電気ポットで湯を沸かし、体を拭くことにしたのだが、そのポットが壊れてしまっていた。何度が使えるポットを要請したが、要領を得なかった。その内、何とシャワーの湯の方が先に出てしまう。まあ。こんなものだろうが、まるで社会主義時代の中国(今も形式だけそうだが)を思い出し、懐かしんでしまう。

 

この旅も早2週間が経とうとしている。長い夏休みが終わる。学生時代のように宿題に取り掛かる。原稿書きである。本日は朝6時に目が覚め、2時間、わき目を振らずにPCに向かった。同室のNさんがあとで『あんなに真剣な顔をこの2週間、見たことがなかった』と言ってくれた。2週間、何も書かない生活は活力を与えたようだ。