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2014.02.06

 旅行記(アジア)

10年ぶりにソウルへ行く(10)仁川 チャイナタウンの4代目

チャイナタウンの台湾系4代目

 

 

昼時になり、チャイナタウンへ戻る。港近くにもレストランがあったが、一杯か休みだった。店の前には呼び込みのおじさんがいる。如何にも韓国っぽい。だが彼らは中国語を解さない。どうしてよいか分からない。中には中国語に対して嫌な顔をする人すらいた。これでもチャイナタウンか?と思ったが、もしや横浜や神戸でも同じことが起こっていないだろうか、と考えてしまう。


 

仕方なく月餅を売っている店のお婆さんに話しかけてみた。すると普通話が通じた。ただこの店以前はレストランだが、今は月餅などを売るだけとなっていた。『親戚の店はあそこだよ』と言われ、1軒の店に思い切って入る。すると案に相違して、中は完全に中華世界だった。何と店員同士が普通話を流暢に話し、おばあちゃんが孫に普通話で話し掛けていた。全く拍子抜けだ。注文した海鮮炒飯は美味しかった。何と自分でコチジャンなどをつけて味を調える。


 

聞いてみるとここのオーナーは若い華人で4代目だという。出身は台湾と言ったが、どうやら原籍は山東、祖父は国民党系だったようだ。台湾にも親族がおり、横浜にも大阪にも親戚がいる、という。仁川の華人の実態が少し見えた気がした。周囲の客も観光客ではなく、地元の人が多かった。どこか中国の方言を使っていた。


 

そう、山東と言えば26年前に行った時、地元の人の言葉が全然聞き取れなかった覚えがある。訛りが非常にきついのだ。ただ従業員たちの言葉は非常に標準的であり、最近は変わったのかと思ったが、ここで働いている人は基本的に韓国人と結婚して韓国にやってきた中国人女性だったのだ。確かに韓国で韓国語が不自由では働く所は限られる。なるほど。

 

帰りにさっきのお婆さんから月餅を買った。手作りだと言っていたが、芋などが入っており、ちょっと独特だった。中秋節を控え、月餅を売り出しているのはどこのチャイナタウンも一緒。ただ日本のように1年中、月餅を売っているところは少ないだろう。