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2012.11.03

 旅行記(中国)

杭州 日本茶の原点を見に行く (3) 杭州 中天竺 法浄禅寺

法浄禅寺

法浄禅寺は天竺山の稽留峰という場所にある。597年にインドの禅師宝掌が道場を建て、唐代に盛んになり、1765年に「法浄寺」と改名された。寺は何回も建て直されたが、現在のものは清代の建築である。




流石にここまで来ると静けさが漂い、小川の流れも清らかに見える。待ち合わせ時間にはまだ間があり、周囲を散策。寺名が書かれた門を潜ると、斜面に本殿が建てられ、両側にも作務処や宿舎が並ぶ。




O先生がやって来た。O先生の友人という男性と3人で、中へ。お寺の執事、といった感じの男性が中へ招じ入れる。彼はお茶に精通しており、寺の事務をこなしながら、お茶の調査、研究、講演などを行っているらしい。早速お茶が淹れられる。龍井の新茶だ。なかなか優雅なお茶だった。


   

 

お茶を飲みながら話すことは取り留めもない。私は茶の歴史を知りたかったが、その話になかなかならず、逆に最近のお茶事情がメインといなる。部屋の棚には高そうな茶器が並ぶ。お寺は質素、などと言うことは中国にはないらしい。お寺の拡大の話も出る。O先生の友人はログハウスを売っているようで、その話で盛り上がる。とうとう歴史の話は出ずじまい。




昼時となり、皆で食堂へ。ここは誰でも入って食べられるという。素食、精進料理だ。野菜と豆腐の煮込みとご飯だが、これが予想外に美味い。かなりの量があったが、全部食べてしまった。お寺の料理は油も少なく、健康的なようで、最近は人気があるという。




その後O先生は授業があり、学校へ。執事と男性は寺の拡張計画のあるという場所へ。私も付いて行く。寺の裏には茶畑があり、毎年早春には茶摘みの儀式も行われるという。元々茶は仏教との関連性が強く、仏様にお茶を上げる、という習慣が長く続いている。この寺ではそのため、僧自らが茶摘み、製茶を行い、一つの修行としている。これはある意味で茶の起源であろう。




戻る途中に草深い中にホテルがあった。あのアマンリゾートだ。こんな所にという場所にさりげなくある所が良い。ただこのホテルが出来て、この付近の地価が上がったとか、お客は殆どいないとか、話は色々とあるようだが。