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2012.11.24

 旅行記(アジア)

懐かしのミャンマーを行く (7) ヤンゴン現地事情

(5)ヤンゴン現地事情

ホテルへ戻り、着替えてから出掛ける。これまでは全てTTMかSSが付いてきて、何でもしてくれたが、これからは一人で行動しないといけない、と思い、敢えてアテンドを断る。だがヤンゴンの交通手段はバスかタクシー。バスに乗れるほどの知識はなく、先ずはタクシーに乗ってみる。初めての体験。ドキドキ。




ホテルの前のタクシーに声を掛け、「さくらタワー」と言うと「2000チャット」といわれて乗り込む。実に呆気ない。タクシーの旧式のトヨタ。きれいとは言えないが、悪くはない。ホテルからさくらタワーまで30分近く掛かった。結構遠いのだな、と初めて実感。そしてさくらタワーの周囲の車の多さにこれまた実感。ヤンゴンは実に車が増えた。


  

旅行会社の日本人Oさんを訪ねた。15年前からヤンゴンに住み、旅行業をやっているが、今年に入ってからの異常なまでの出張者の多さ、ホテルの異常な値上がり、これまでには考えられない。向かいにあるトレーダーズホテル、以前は1泊50ドルだったが、今では250ドルとか。流石に泊まる人が減ったので空いているらしいが、ホテル側は強気だ。

これまでのミャンマー旅行と言えば、戦争中にこの地で亡くなった日本兵を偲ぶ家族の慰問だとか、戦争でミャンマーに世話になった人々が恩返しに訪れるなどが主流だったが、最近はその人々が高齢化し、観光客は減っていた。今年のこの騒動で、観光客は更に激減した。ヤンゴンのホテルは不相応に高く、国内線の料金も国際線並みに高い。他のアジア諸国へのパッケージ旅行と比べて、全く見劣りするらしい。

ランチには近くのカフェでミャンマー人と結婚したIさんも参加してくれた。Iさんのご主人一家はミャンマーでは上流階級に属するようで、色々と面白い話が出て来た。中でも親族にスーチーさんの熱狂的支持者の女の子がおり、皆で止めても辞めないなど、今のミャンマーの現実そのものだ。スーチーさん、以前は人気が無かったが、昨今の西側との融和はスーチーさんが作り出し、国内改革もスーチーさんがやっていると信じる若者が出て来ている。これは初めて聞く衝撃的な事実だ。この盲目的な支援者が次の火種になりかねない、そういうことだろう。




その他、最近はやはり寿司を一家で食べに行くとか、カフェが流行っているとか、本当に現地情報を得ることが出来た。勿論現地に住む人々にとってミャンマーが良くなることを願ってはいるが、世の中そう簡単ではないことぐらい、十分承知といった雰囲気があり、だからこそ、日本の訳の分からないミャンマーブームなるものが一過性で終わることを危惧している。