みんなで作ろう!「ベトナム旅行便利帳」

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 【[週末小旅行のススメ]

ヴンタウ編:1時間半で行ける、お気楽ビーチパラダイス・その4
2009年06月30日
 
最後に、皆さんの参考になりそうなデータをあげておく。

<小遣い帳>
 結論から言えば、今回も1日5000円という予算内にほぼ収まった。正確にいうとには少しだけ足が出てしまったが。あと節約できるとすればホテル代。昼間はビーチに出ているのだから、ホテルは寝るだけと考えるなら、20ドル以下のミニホテルも数多くある。ただし、旅行代理店では取り扱っていないので、直接、ホテルにコンタクトして予約する必要がある。

ホテル代 82万ドン
ハイドロフォイル 32万ドン
市内移動のタクシー(2日間) 20万ドン
1日目昼食 18万ドン
1日目夕食 20万ドン
2日目昼食 10万ドン
パラソルとチェアのレンタル 12万ドン
合計 194万ドン(約109ドル)
*ドル支払いのものもあるが、すべてベトナムドンに換算。1万ドン以下の端数は省略した。

<主なホテル>
1)バックビーチ
 ビーチライフをメインに考えるなら、バックビーチ。しかし、プライベートビーチを持つホテルはない。またオンザビーチのホテルもないので、ビーチに出るには、いずれもホテルから道路を渡る必要がある。
 ヴンタウ初の、そして唯一の5つ星ホテルであるインペリアルは、現在、オープン記念特別プロモーション価格(正規料金の半額)で泊まることができる。

●ミイレ My Le 30ドル~
http://www.mylehotel.com.vn/khachsannn.htm
●キャプサンジャック Cap Saint Jacques 37ドル~
http://www.hotelcapsaintjacques.com/
●サミー Sammy 38ドル~
●ディーアイシースター DIC Star 40ドル~
http://www.dicstarhotel.com.vn
●インペリアル Imperial 125ドル~(2009年9月までの特別価格)
http://imperialhotelvietnam.com/

2)フロントビーチ
 こちらもオンザビーチのホテルはない。ロケーションにも大差はないので、あとは値段で選ぶのが順当だろう。以下のホテルの中では、ペトロハウスが、コロニアル調の造りでユニークな存在だ。フロントビーチ側での私のお気に入り。

●レックス Rex 30ドル~
●パレス Palace 40ドル~
http://www.palacehotel.com.vn
●ペトロハウス Petro House 40ドル~
●グランド Grand 70ドル~
http://www.grand.oscvn.com

3)その他
 それ以外のエリアにある注目ホテルは、以下の2つ。ビンアンビレッジは、高級リゾートホテル。9室しかなく、フロントビーチから、北へ1キロほどのところに位置する。もう1つの注目ホテルは、船着場からバックビーチに向かう途中に近年オープンした、ランルンリゾート。

●ビンアンヴィレッジ Binh An Village 95ドル~
http://www.binhanvillage.com/
●ランルンリゾート Lan Rung 55ドル~(ホテルのウェブサイトでの料金)
http://www.lanrungresort.com/

*宿泊料金は、いずれも私が調べた時点(2009年5月)のもので、但し書きをつけたもの以外、旅行代理店経由で申し込んだ場合の金額。同じホテル、同じ日程でも、代理店によって値段が大幅に異なる場合があるので、よく比較検討されることをお勧めする。私の知っている範囲で、ホテルのウェブサイトを掲載した。

<私の一押しレストラン>
●トゥインチャイ Thuyen Chai(シーフード)
住所:48-50 Tran Hung Dao, TP.Vung Tau
電話:064-3511086

<船会社> 
●ヴィナエキスプレス Vina Express 
ホーチミン営業所 08-38214948, 08-38297892
ヴンタウ営業所 064-856565, 064-856530, 064-510900, 064-510689
●グリーンラインズ Green Lines
ホーチミン営業所 08-38215609, 08-38218189, 08-39147806
ヴンタウ営業所 064-510720, 064-810202
●ペトロエキスプレス Petro Express
ホーチミン営業所 08-38210650, 08-38210653
ヴンタウ営業所 064-515151, 064-511913

 【[週末小旅行のススメ]

ヴンタウ編:1時間半で行ける、お気楽ビーチパラダイス・その3
2009年06月23日
 
いよいよヴンタウにやって来た。ホーチミン市に比べ交通量が格段に少なく、のんびりした雰囲気。この町は、毎日が夏祭りとでもいいたくなる雰囲気がある。ビーチには、いつも行楽客があふれ、夜も遅くまで、ビーチで遊んでいる若者たちの姿が絶えない。夜店が軒を連ね、イカや貝を焼く屋台もある。

 また潮風が気持ちよく、ホーチミン市より過ごしやすい。タクシーもエアコンと使わず、窓を開けて走っている車が多い。ハイドロフォイルに乗っているときも、外に出て風に吹かれていると気持ちが良かった。

 そんなヴンタウでの2日間は、ひたすら、ぼけーっとして過ごした。

 ホテルにチェックインした後は、ビーチでパラソルを借りて、のんびり読書。お昼は、インペリアルプラザという、ヴンタウ一のショッピングセンターの中にある「ソン」という高級シーフードレストランへ。カキのサラダ、バターで揚げた白身の魚、魚の入った炊き込みご飯、野菜というメニューで、約10ドル。

 午後、ビーチの風が強くなってきたので、ホテルのプールサイドで、のんびり。のどががわけば、プールサイドには飲み物を売っているスタンドもあり、冷たいビールでのどをうるおす。

 夜は、町の中心部に足を伸ばし、ヴンタウに来ると毎回立ち寄る「トゥインチャイ」というシーフード店へ。まずは前菜代わりに、生牡蠣とチーズを載せてグリルした焼き牡蠣を各4個づつ注文する。値段は大きさによって変わり、1万ドン~1万5000ドン。いちばん大きい、1万5000ドン(約80円)のものを頼むと、一口では頬張りきれないほどの、大ぶりの牡蠣が出てくる。これに、焼きイカ、焼きカニ、牡蠣のお粥というシーフード三昧で、予算は1200円ほど。

 夕食後は、毎週土曜日の夜に開催されているドッグレースへ。3レースかけて勝敗は1勝2敗。しかし、収支はわずかだが、3万ドンの黒字。

 日曜日も同じである。朝からビーチへ出て、海を眺めながら、ただひたすらのんびりする。おいしそうなマンゴスチンを売りに来たので、1キロ買って、これを食べながら読書。ビーチでは、このように物売りが徘徊しているので、じっと座ったままでも、本格的な食事から、ビールやアイスクリーム、お土産物まで、手に入ってしまう。

 お昼ご飯は、やはり物売りのおばさんから、まだ生きているカニを購入。2杯で約1キロ。代金は10万ドン(約560円)。料理方法を指定すると、それをどこかに持って行って、調理して持って来てくれる。昨日は焼きガニだったので、今日は茹でにした。たっぷりつまったカニ味噌が美味しい。これだけで、すっかり満腹になってしまった。

 観光なんてしなくてもいい、風光明媚でなくてもいい、こうして非日常を味わって、精神的にリフレッシュするだけで、旅行に出てくる価値は十分にあると思う。これが遠隔地だったり、お金のかかった旅行だったら、貧乏人である私には、とてもこんな贅沢な時間の使い方はできないだろう。気軽に行けるヴンタウだからこそ、そしてお金をかけない節約旅行だからこそだと思う。

 ハイドロフォイルでヴンタウからホーチミン市に戻る途中、次第に、空が夕焼けしていくのを見ながら、明日からの仕事のことを考える。またちょっと疲れたら、潮風に癒されにヴンタウに行こうと考えていた。

 【[週末小旅行のススメ]

ヴンタウ編:1時間半で行ける、お気楽ビーチパラダイス・その2
2009年06月16日
 
足が確保できたら次は宿である。昔から、ホーチミン市民の気軽な週末の行楽地として愛されてきただけあって、高級ホテルこそ少ないものの、中級以下のホテルの選択肢には困らない。

 まずロケーションとしては、フロントビーチ側、バックビーチ側、どちらを選ぶかという選択肢が一般的だろう。ビーチライフを中心に考えるならバックビーチだ。

 市街地にあるのがフロントビーチだが、このビーチで泳ぐことは考えないほうがいい。砂浜は猫の額ほど。漁船が停泊していて、とても泳ぐ雰囲気ではない。フロントビーチからバックビーチは車で10分くらいと近いので、食事や買い物の利便性を重視するなら、フロントビーチ側に宿を取り、ビーチ遊びをするときは、タクシーでバックビーチへいく、というスタイルになるだろう。

 私は、とにかくビーチとホテルでのんびりするのが目的なので、今回は迷わずバックビーチ側のホテルをあたることにした。選んだのは、バックビーチの北の端近くにある老舗の4つ星ホテル・キャプサンジャック。
●キャプサンジャック
http://www.hotelcapsaintjacques.com/

 ちなみにキャプサンジャックとは、ブンタウ市の旧名。フランス統治下の時代には、この名前だった。

 ホテルを探すには、いくつかの方法があると思う。大体、以下の4つだろうか。
1.直接、現地でホテルを探す
2.各ホテルのウェブサイトを探して、そこで予約する
3.旅行代理店で探す
4.ホテルブッキングサイトで探す

 値段的にいちばん高くなるのは、1である。「業者を通さず、直接、やり取りするんだから、いちばん安くなるに違いない」と考える人もいるようだが、実際には違う。ホテルは業者には、安く部屋を卸すので、たとえ業者の手数料が上乗せされても、個人で交渉するよりは、ほぼ確実に安くなる。

 ただしこれは、中級以上のホテルに関して言えることで、1泊10ドル程度のホテルの場合は、業者は扱っていないし、直接ホテルと交渉することになる。
 
 最近、増えているのがホテルのウェブサイト経由で申し込む方法。ホテル側が「インターネット申し込みの特別レート」というのを設定していて、定価よりもかなり安く泊まることができる。自分の泊まりたいホテルが、明確に決まっている場合は、この選択肢もあるだろう。

 ただ、それでも値段は、業者を通したほうが安い場合が多い。つまり値段的にいちばんお得なのは、3か4ということになる。いろんなホテルを見比べながら選ぶこともできるので便利だ。

 会社員なので、昼間、旅行代理店に行っている時間はない。そこで私がもっぱら活用しているのは、4のホテルブッキングサイトである。

 国外旅行をする場合は、アジアトラベル、アジアルームズ、アジアホテルズなどのサイトを愛用しているが、ヴンタウのように国外では知られてないマイナーな観光地だと、これらの規模の大きいサイトでは取り扱っていない場合が多い。

 そういう場合、やはり頼りになるのは、ベトナム国内にあるベトナム専門のホテルブッキングサイトだ。比較的小さな町までカバーしているし、ヴンタウクラスの町でも、10軒近いホテルを扱っているサイトもあり、「さすがベトナム専業」といいたくなる。

 似たような名前のサイトが数多くあって、どれがいいのか迷ってしまうが、今回私が利用したのは、以下のサイト。
●Hotels in VIetnam
http://www.hotels-in-vietnam.com/

 私が予約したキャプサンジャックは、定価だと、いちばん下のスタンダードクラスが60ドル。ホテルのインターネット特別価格ならこれが45ドルになる。しかし、ホテルズインヴェトナムだと、これが37ドルと、8ドルもお得なのだ。8ドルというと14万ドン少々だから、ハイドロフォイル片道分の運賃に近い金額。節約しない手はない。

 申し込み方法も簡単。ウェブ上にあるフォームに必要事項を記入したら、24~48時間以内に、確認メールが来る。希望の部屋がいっぱいのときは、それ以外の選択肢も提案してくれる。このメールに「承諾」の返事をすれば、それで予約は完了。

 ただし支払いにはクレジットカードが必要。申し込み時に、クレジットカード情報を記入し、宿泊代は自動的に引き落とされる。

 私はいちばん安くスタンダードクラスを予約した。週末なので10ドル加算されて47ドル。週末料金は、ホテルに直接申し込んでも、旅行代理店を通しても発生する。これに往復の船代が約18ドル。現地でシーフードをたらふく食べても、「1泊2日で1万円以内」という予算内に収まりそうだ。

 ホテルは木曜日の朝にウェブ経由で予約を入れ、金曜日には確認のメールが来た。後は週末休めるように、仕事を片付けるのみ。これがいちばん難しいのだが…。 

 【[週末小旅行のススメ]

ヴンタウ編:1時間半で行ける、お気楽ビーチパラダイス・その1
2009年06月09日
 
ホーチミン市から週末、気軽に行ける旅行先としては、ヴンタウがいちばんだろう。ホーチミン市から南東約130キロのところにある海岸の町である。東京にとっての熱海、大阪にとっての白浜のような感じ、といったらよいだろうか。

 ヴンタウと並んでムイネーというビーチリゾートも人気だが、ムイネーがバスで4時間ほどかかるのに対し、ヴンタウへはハイドロフォイルと呼ばれる高速船を使えば1時間半ほど。日帰りでも行ける気軽さなのだ。実際、ホーチミン市の旅行会社では、日帰りバスツアーを催行している会社もある。

 そういうわけで、ふと思い立って、今度の週末はヴンタウに行ってみることにした。日本の友人が持って来てくれた長編小説があるので、海を眺めながらゆっくり読書を楽しみ、新鮮なシーフードに舌鼓を打とう、という算段である。

 ヴンタウに行くには、前述した通り、ハイドロフォイルを利用するのが便利だ。もちろんローカルバスも出ている。運賃は300円前後と安いが、所要時間は3 時間。一方船は、大人16万ドン(約900円)、子供8万ドン(約450円)と割高だが、所要時間はバスの半分の約1時間半。しかも1日に15便以上と頻発しているので、いつでも気軽に乗ることができる。これだけ船が便利なので、さすがのシンカフェも、ヴンタウ行きのバスを出していないのだろう。

 ハイドロフォイルは以下の3つの会社が運航している。
●ヴィナエキスプレス Vina Express
●グリーンラインズ Green Lines
●ペトロエキスプレス Petro Express

 出航時刻は以下の通り。これは発着場に書いてあった時刻表を写してきたもの。ホーチミン発もヴンタウ発も、3社とも同時刻に出航する。突然の運休や遅延はあるものの、ここ何年も、基本的にほぼ同じスケジュールで運航されている。
06:00(ヴィナエキスプレス)
07:00(グリーンラインズ)
08:00(ペトロエキスプレス)
08:30(ヴィナエキスプレス)
09:00(グリーンラインズ)
10:00(ペトロエキスプレス)
10:30(ヴィナエキスプレス)
12:00(グリーンラインズ)
12:30(ヴィナエキスプレス)
14:00(ペトロエキスプレス)
14:30(ヴィナエキスプレス)
15:00(グリーンラインズ)
16:00(ペトロエキスプレス)
16:30(ヴィナエキスプレス)
17:00(グリーンラインズ)

 ただし、土日および祝日には、以下の便が増発される場合がある。
11:00/1130/1530/1545/1635/1645/1650
(運航スケジュールは、いずれも2009年5月17日現在の情報)

 料金は3社とも同じ。同じ船着場を出て、同じ船着場に着く。サービス
内容なども大差はないらしい。それなのに、どうして3社で運航しているのか。理由は分からないが、何か事情があるのだろう。

 それはさておき、ヴンタウに滞在できる時間をなるべく長くするには、
・ヴィナエクスプレス:往路6時ホーチミン発、復路16時半ヴンタウ発
・グリーンラインズ:往路7時ホーチミン発、復路17時ヴンタウ発
 このどちらかの選択肢になる。前回は確かグリーンラインズだったので、今回はヴィナエクスプレスを利用することにした。

 船が出るのは、マジェスティックホテル近くの船着場から。 予約は電話でもできるそうだが、私はいつも船着場に行って直接、申し込んでいる。そこでお金も払って、そこで切符まで受け取ったほうが、安心できるのだ。今回も、前日、金曜日の朝、出勤前に船着場に行って購入した。

 【[週末小旅行のススメ]

カンボジア編:「今度の週末、暇やなあ。ちょっとアンコールワットでも見てくるか」・その4
2009年06月02日
 
さて、旅行はどうだったか。結論からいうと、十分、満足できるツアーだった。

 アンコール遺跡群、これらの遺跡群の素晴らしさについては、もう私などが付け加えられるものは何もない。やはり、一度は訪れるべき価値のあるものだと思う。
 2日目の午前中にアンコール・トム遺跡、続いてタ・プローム遺跡、昼食をはさんでトンレサップ湖観光、アンコール・ワット遺跡、夕方にプノンバケン山からの日没鑑賞と5箇所を回った。夕食は、アプサラダンスショー付きのビュッフェと、盛りだくさんのプログラム。

 私個人として、意外な発見だったのがプノンペン。最終日の4日目に回った名所のうち、特に王宮、シルバー・パゴダは、豪華絢爛たる建築美を見せていて、これが内乱で荒廃した国とは思えないほどであった。
 次回は、プノンペンだけ訪れてみてもいいかと思っている。 以下は、いずれもプノンペンの写真。

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これが王宮。内部を見学することができる

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こちらがシルバーパゴダ

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ワットプノンにあったレリーフのひとつ

 ツアーに関しても、十分コストパフォーマンスが高い内容だった。シェムリアップで滞在したのは、モナークアンコールホテル(Monarch Angkor Hotel)という、プール付きのリゾートホテル。町の中心部からは少し距離があるが、それでも車で10分足らず。部屋は明るく清潔で、「何日か滞在してもいいな」と感じたほど。

●モナークアンコールホテル
http://www.monarchangkorhotel.com/(工事中、らしい)

 一方、プノンペンで宿泊したクメールロイヤルホテル(Khmer Royal Hotel)は、王宮へは徒歩圏内というロケーションで、部屋は広々。全体的に古臭く、やや落ちる感じは否めないが、それでも不満をいうほどのレベルではない。

●クメールロイヤルホテル
www.khmeroyalhotel.com/(工事中、らしい)

 特筆すべきはカンボジア人のガイドさん。文化や歴史に関する深い造詣、そして、決してハンサムではないにも関わらず、何人かの女性参加者が「恋に落ちそう」というほどの、細やかな心遣い。そして、発音に厳格なベトナム人が口を揃えて「彼が外国人だとは信じられない」と驚嘆するほど正確なベトナム語。バスの中では、座興にベトナム語の笑い話、古い詩や歌まで披露してくれた。

 シェムリアップに到着した日は、夜10時過ぎから、我々の夜遊びに付き合ってパブストリートを案内してくれた。また、2日目、女性陣が「夕食後、マッサージに行きたい」というと、お勧めのお店まで、別に車を用意して連れて行ってくれるなど、予定外のリクエストにも、いつも笑顔で適切な対応をしてくれるのだ。

 改めて「ガイドつきのツアーにして良かった」と感じた。例えバスやホテルは自分で手配したとしても、ガイドだけは現地で雇いたいと思っている。

 今回、回った3つ以外にも、素敵な遺跡がたくさんあるし、シェムリアップと、プノンペンも、その性格は全然違うが、どちらも魅力のある町だった。
 また機会があれば 「週末、ちょっとアンコール遺跡へ」行ってみたいものだと思う。

<スケジュール>
1日目
~0500 バス出発。
~0640 チャンバン到着。朝ごはんへ
~0730 バンカンの朝食後、出発
~0830 モックバイ国境到着
~1045 出国終了。パスポート受け取り
~1140 入国終了。国境出発
~1450 昼食レストランへ
~1530 昼食後、出発
~1800 男女山を経てコンポンチャムにて休憩
~2000 夕食レストランへ
~2130 夕食後、ホテルにチェックイン
~2330 パブストリートに遊びに行ってホテルに戻る

2日目
~0700 朝食後、出発
~0800 アンコールトム南大門着
~0930 アンコールトム見学終了
~1010 タプローム着
~1110 タプローム見学終了
~1200 昼食レストランへ
~1230 昼食終了。トンレサップ湖観光へ
~1530 トンレサップ観光終了、アンコールワットに出発
~1610 アンコールワット到着
~1710 アンコールワット観光終了
~1730 プノンバケン到着
~1830 プノンバケン観光終了。夕食レストランへ
~2030 アプサラショー付きビュッフェ夕食
~2200 マッサージを受けてホテルに戻る

3日目
~0700 朝食後、チェックアウト
~0820 バスが故障で停車
~1200 故障が直って出発
~1500 ドライブインで休憩
~1520 バインミーの軽食。休憩後、出発
~1650 昼食のレストランに到着
~1730 レストラン出発
~1830 セントラルマーケットとスーパーに立ち寄る
~1900 ホテルチェックイン
~2030 カジノへ
~2200 夕食後、ホテルに戻る

4日目
~0700 朝食後、チェックアウト
~1100 ワットプノン、王宮、シルバーパゴダを観光
~1200 ビュッフェの昼食
~1300 土産物屋によってプノンペンに別れを
~1600 国境着
~1710 国境発
~1915 ホーチミン着

<小遣い帳>
ツアー代金 189US$
カンボジアの携帯電話のプリペイドカード 5US$
パブストリート往復のトゥクトゥク(1時間半貸切) 2US$
アンコール遺跡群の絵葉書 1US$
飲み物とおやつ 3US$
フットマッサージ 10US$
ガイドさんへのチップ 10US$
合計 約220US$

 【[週末小旅行のススメ]

カンボジア編:「今度の週末、暇やなあ。ちょっとアンコールワットでも見てくるか」・その3
2009年05月26日
 
そんなことを考えていると、ある友人からこんな情報を入手した。
「ホーチミン・シェムリアップ間を走っているマイリン社のバスは快適ですよ」
 マイリン社とは、ベトナムで急成長しているタクシー会社。そこがシンカフェのようなバス網も展開しているのだ。さっそく、ハイバーチュン通りにあるマイリン社に行ってみた。

 ルートはシンカフェと同じでプノンペン経由、所要時間も当然ほぼ同じで12時間程度。途中下車も可能だ。料金は片道18US$。シンカフェ(30万 6000ドン=約17US$)といい勝負である。シェムリアップ往復はマイリンバスを使い、その他を個別に手配すると、どれくらいまで安くできるか、計算してみた。
バス:36US$
ホテル(中級クラス):30US$×3泊
食事:約90US$
遺跡見学のための移動:15US$(トゥクトゥク1日貸切)
合計:231US$
 シンカフェよりも更に30US$ほど安くなる。

 「ホテルは、とにかく眠れたらいい」ということで、ランクをいちばん下のゲストハウスまで下げると1泊10US$。3泊4日の旅行の総予算を160US$程度に収めることができる。ただ今回は、私の計画を聞いた友人が「同行させろ」とついてくることになったので、ホテルはある程度のランクは維持する必要がある。ゲストハウス案は忘れることにした。
 
 ところが調べてみると、更にお得な方法が見つかったのである。

 格安旅行のシンカフェよりも、バスを使った個人手配旅行よりも割安なツアーとは…、ローカルの旅行代理店が催行するパックツアーである。

 トランスヴィエットトラベル(Transviet Travel)という会社のチラシをみたところ、往復バスを使ったシンカフェのパックツアーと行程はほぼ同じで、遺跡入場パス代金(20US$)と、旅行中のすべての食事代、すべてを含んで189US$なのである。

●トランスヴィエットトラベル社
http://www.transviet.com.vn/

 189US$から、遺跡入場パス(20US$)、3つ星ホテル3泊分(90US$)を差し引くと75US$しか残らない。これで4日間の貸し切りバス、4日間の食事代、専属のツアーガイド2名つけて、利益が出るんだろうか? そんなことを心配してしまうほどだ。

 これなら、すべて自分で手配した場合より、30US$近く安い。ホテルはゲストハウスに泊まるという、今回調べた中でいちばん安いプランに、25US$ほど上乗せしただけで3つ星ホテルに泊まれるのだ。

 以前にも、ベトナムのローカル旅行代理店のツアーには何度か参加したことがあり、とても楽しかった思い出がある。
「よし! これに決めた」
 さっそく、このツアーに申し込んだ。

 トランスヴィエットトラベルのツアーにしたのは、たまたま、パンフレットが手元にあったから、というだけで、実は何も理由はない。特に他社と比較することもせず、申し込んだ。その後で、さらに安い値段を出している旅行社も見つけたが、数US$の差。100US$の後半というのが、大体の相場であるようだ。

 【[週末小旅行のススメ]

カンボジア編:「今度の週末、暇やなあ。ちょっとアンコールワットでも見てくるか」・その2
2009年05月19日
 
旅行費用が高くなる最大の原因は飛行機代。ホーチミン市からシェムリアップまでは、バスも出ており、これを使えば安くなる。これが第2の選択肢。
 そこで、格安旅行の手配をしているベトナム最大手のツアーデスク・シンカフェを訪れてみた。ここはベトナム全土およびカンボジアに「オープンツアー」という名前のツアーバス網を持っており、ベトナムを旅するバックパッカー御用達の会社。

●シンカフェ
http://www.sinhcafevn.com/
 
 ここではパッケージツアーの販売も行っている。対応してくれた若い男性スタッフが、バスを使った3つのパターンを説明してくれた。
1.往路に飛行機を使い、復路はバスを使う
2.往路にバスを使い、復路に飛行機を使う
3.往復どちらもバスを使う

 ホーチミン市・シェムリアップ間は約600キロ、所要時間12時間。そのため、さすがに1泊2日という日程では無理で、ツアーは基本的に3泊4日になるとのこと。今回は4連休が取れるので問題ないし、同社のツアーには、シェムリアップだけでなく、首都・プノンペンも行程に含まれるというからお得な感じだ。

 後で分かったのだが、これがホーチミン市からアンコール遺跡群を訪れるツアーの「定番中の定番」のようで、様々な会社が、このシンカフェと基本的に同内容のツアーを催行している。

 バスを使った行程のヴァリエーションとして、片道は飛行機を使い、プノンペン観光を含まない2泊3日プラン、逆にプノンペン観光を1日増やした4泊5日プランもあったが、今回は休暇を目いっぱい使った3泊4日プランでいくことにした。

 さて、それぞれの旅程の中身を比較してみた。
1.往路にバスを使い、復路に飛行機を使う
1日目:06:30にホーチミンを出発、13:30にシェムリアップ着。その後フリー。
2日目:午前はフリー。13:30にプノンペンを出発、18:00にシェムリアップ着
3日目:アンコール遺跡群観光
4日目:シェムリアップを出発、飛行機でホーチミン市へ
料金:729万ドン(約409US$)

2.往路に飛行機を使い、復路はバスを使う
1日目:午前にホーチミンを出発、午後にシェムリアップ着。その後フリー。
2日目:アンコール遺跡群観光
3日目:午前にシェムリアップからプノンペンに移動。午後はプノンペン観光
4日目:09:00にプノンペンを出発、15:30にホーチミン市着
料金:729万ドン(約409US$)

3.往復どちらもバスを使う
1日目:06:30にホーチミンを出発、18:30にシェムリアップ着
2日目:アンコール遺跡群観光
3日目:午前にシェムリアップからプノンペンに移動。午後はプノンペン観光
4日目:09:00にプノンペンを出発、15:30にホーチミン市着
料金:468万ドン(約263US$)

 上記の値段はすべて食事代込みで、3つ星(中級)クラスのホテルに泊まった場合。遺跡入場パス(20US$)とカンボジアの空港税(25US$)は含まれていない。当然だが、往復バスを使うと断然安い。ホテルを2つ星に下げると、ツアー代は248US$にまで下がる。これは、バスを使うっきゃない、という感じではないか。

 【[週末小旅行のススメ]

カンボジア編:「今度の週末、暇やなあ。ちょっとアンコールワットでも見てくるか」・その1
2009年05月12日
 
カンボジアにある世界遺産・アンコール遺跡群は、私にとっても、世界中でいちばん行ってみたい場所のひとつである。そんなアンコール遺跡群、実は、ホーチミン市からは週末小旅行の定番だったりする。
「今度の週末、暇やなあ。ちょっとアンコールワットでも見てくるか」
なんていう実に贅沢な会話が、冗談でなくマジメに交わされたりするのである。

「アンコールワット」という名前が通りが良いが、実は、これは数多くある「アンコール遺跡群」のうちの一つ。その北側にあって、約3倍の規模を持つアンコールトムも、これと双璧をなす素晴らしい遺跡。これら2つに加えて、樹木が遺跡の石の間に入り込んでいるタプローム遺跡が、3大人気遺跡というところ。

ほかにも、「女の砦」という意味のバンテアイ・スレイ遺跡、川の中に神聖な彫刻が残されているクバール・スピアン遺跡など、主なものだけでも30箇所を超える遺跡群がある。真面目に見て回るとなると、何日あっても足りないくらいだ。

ベトナムでは4月30日が南部解放記念日、5月1日はメーデーと連休。1日が金曜日なので、全部で4連休になる。暦どおり休みが取れることになったので、「週末、ちょっとアンコール」計画を実行に移すことにした。

ホーチミン市からアンコール遺跡群のある町・シェムリアップを訪れるには、大きく2つの方法がある。
一つは飛行機だ。所要時間はわずか2時間。ベトナム航空のウェブサイトを見てみると、1日6便程度のフライトがあり、土曜日の朝、ホーチミン市を出て、日曜日の夜には帰って来ることことも可能。

●ベトナム航空
http://www.vietnamairlines.com

航空運賃は往復で1人260US$。これに、航空保険特別料金(燃料費含む)、空港税、発券手数料等が加算されるので、まあ、ざっと300US$かかるという見込み。

地元の日系旅行代理店・スケッチトラベルに相談したところ、「航空券と現地のガイドやホテルをセットにして申し込むと、パーツごとに手配するよりもお得ですよ」とのこと。「アンコール遺跡の旅1泊2日」というツアーだと、中級クラスのホテル、シェムリアップ空港-ホテル間往復送迎、ツアー中の食事、移動の車、遺跡入場パス、それに日本語ガイドがついて、1人164US$とのこと。これに加えて航空券代が必要。

●スケッチトラベル
http://www.sketch-travel.com/vietnam/

車を手配したりレストランを探したりするのは結構、手間なものだし、迷子になりそうなほど広大な遺跡群、勝手の分からないカンボジアで、日本語ガイドがついているのも嬉しい。

それらが全部セットになって、この金額は確かにお得な感じがするが、いかんせん、総額で500US$以上かかってしまい、「ちょっと週末、アンコール遺跡へ」という気軽さはなくなってしまう。そこで、第2の選択肢を検討することにした。

 【[週末小旅行のススメ]

このブログについて:予算は1日5000円。週末お気軽旅行のススメ
2009年05月05日
 
私は、ホーチミン市のとある日系企業で働いている。日系企業とはいっても、駐在員さんではなく現地採用。だから、給与もベトナム水準で、気楽な独身暮らしとは言え、生活は楽ではない。

 私は日本にいたときから旅行が趣味。ベトナムは娯楽が少ないということもあり、週末は、時間ができると旅行に出ている。そんな旅行の情報を、他の人とも共有できたらと思い、ブログを始めることにした。

 その心は「お気軽週末旅行」。現地採用でお金がないということもあるが、1回旅行するのに、4万円も5万円もかかっていたのでは、「元を取らねば」という思いが先に立ってしまう。私の予算は、1日5000円。つまり1泊2日の旅行だったら、交通費、宿泊費込みで1万円が上限である。

 現地採用の日本人の給与が大体1000ドルくらいであることを考えると、決して少ない金額ではない。それでも、これくらいなら、まあ、月1回くらいのペースで旅行ができる範囲だ。

 日程は1泊2日から2泊3日。会社員なので、そうそう休みは取れない。原則として旅行に使えるのは土日だけである。それでも、夜行バスを使ったり、金曜日に早退するなど、工夫すれば、国外旅行も含め、結構、旅行はできるものなのである。

 なお、ここで紹介するのは、日帰り旅行は入れず、1泊2日以上の旅行に限ることにした。旅行気分を味わうには、やっぱり、普段の生活の場と違う場所で1泊したいからだ。

 それでは、どうぞ末永くお付き合いください。
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