みんなで作ろう!「ベトナム旅行便利帳」

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 【[今日もカフェ日和]

022:真空管アンプが活躍中~アナログゾーンカフェ
2009年08月20日
 

今朝、用事があって3区をバイクで走っていたら、目新しいカフェを見つけたので入ってみました。名前は「アナログゾーン・ハイエンド・オーディオカフェThe analog zone hi-end audio cafe」。その名の通り、店内にはいまどき珍しいレコードがあり、今は懐かしい往年の名歌手、ペギー・リーのソフトな歌声でジャズが流れています。

先日紹介した「カフェハイエンド」では、真空管アンプやレコードプレーヤーは、少なくとも私が行ったときには動いていませんでしたが、こちらアナログゾーンカフェでは、ちゃんと真空管アンプが使われており、しかもスピーカーは大型のタンノイ。

この手のカフェ、やはり最近のホーチミン市の流行といって良いようです。市内中心であるドンコイ通り周辺にあるカフェは、機能的だったり、雰囲気が何となくせわしなかったりするのですが、ここ3区は、どちらかというと住宅街。ゆっくりとした雰囲気で時間を過ごせるお店が多いように思います。

このアナログゾーンの向かいの路地の奥にも、雰囲気の良い古い一軒家を使った、「セレナード」というヴィラカフェがあります。カフェでまったりしたければ、中心部を出るのが良いようですね。

<データ>
アナログゾーン・ハイエンド・オーディオカフェ The analog zone hi-end audio cafe
住所:29 Ngo Thoi Nhiem, Q.3, TP.HCM(市民劇場から車で15分)
電話:08-73036369
営業時間:07:00~23:00
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

 【[今日もカフェ日和]

021:ベトナム人と日本人の交流の場~ユートピアカフェ
2009年08月03日
 
ある程度以上、日本人が住んでいる街なら、たいてい「日本人カフェ」があると思います。今日は、ホーチミン市の「日本人カフェ」を紹介しましょう。

店名は「ユートピアカフェ」。ホーチミン市のリトルトーキョーと呼ばれることもあるレタントン通りにあります。

日本語の本が3000冊以上、DVDが1500枚以上と豊富にあり、貸し出しもしてくれます。それ以外にもカフェ主催のツアー、ビザや航空券の手配、ベトナム語教室、日本語ができるベトナム人弁護士先生の法律相談などなど、手広いサービスを行っています。食事のメニューも充実していて、宅配業務までやっています。

そういうわけで、このカフェが在住日本人の「たまり場」になっているのも、当然と言えるでしょう。もっとも、そういう雰囲気が苦手で、ここに立ち寄らない日本人在住者もいますが。

以前は、「日越ひろば」という名前だったそうです。現地に住む日本人とベトナム人との交流の場になって欲しいという希望があって、当時のオーナーさんがつけたとのこと。オーナーは代わり、場所も引っ越しましたが、今でもその志は引き継がれ、ベトナムと日本が交流できる「ユートピア」になろうということで、この名前にしたそうです。

今、これを書いている横でも、中年の日本人男性が、カフェのスタッフである若いベトナム人の女の子からの「これは日本語で何というのですか」という質問に答えています。多額のODAももちろんいいですが、こういう草の根での交流も大切ですよね。

<データ>
Utopia Cafe ユートピアカフェ
住所:8/19A Le Thanh Ton, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で5分)
電話:08-6290-9430
ウェブサイト:http://utopia-cafe.com/
メール:shop@utopia-cafe.com
営業時間:09:00~22:00
日本語・英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

 【[今日もカフェ日和]

020:新刊本を片手にゆっくりコーヒーを~ブックカフェ・ドゥックコア
2009年07月27日
 
私は本の虫。そんな私にとって、美味しいコーヒーを片手に、たくさんの本に囲まれながら過ごす時間は、至福のひと時です。今、これを書いている「ブックカフェ・ドゥックコア」は、フォンナム書店という本屋さんの中に併設されたカフェ。最近オープンし、地元の雑誌などでも紹介されている人気スポットです。

店内にあるのは、ほとんどがベトナム語の本ですが、洋書や写真集のコーナーもあります。店内の本は自由に席に持って行って、飲み物を頂きながらゆっくり立ち読みならぬ、座り読みが可能。もちろん、書店とは関係なく、普通のカフェとして使うこともできます。

ブックカフェは他にもありますが、これまでのお店は、置かれている本の数は多くなく、インテリアの一部として飾ってあります、という感じでした。フォンナム社という書店グループが経営するここは、ホーチミン市初の本格的なブックカフェと言えるでしょう。

また、このお店が入っている建物は、実はフランス統治下に建てられた由緒あるものなのです。観光名所として有名な人民委員会庁舎、中央郵便局、聖母マリア大聖堂などと並ぶ歴史を持つ、いわば文化財。

昔の資料を見ると、かつては、ここがフランス軍の兵舎の入り口になっていたようです。今では、レユアン通り、ディンティンホアン通りという、往来の激しい通りの角になっており、雰囲気はがらりと変わりましたが、建物そのものは、昔のまま残されていることが分かります。

そんなブックカフェで、本に囲まれながら写真集のページをめくっていると、ゆったりとした気分になってきます。

ちなみに、ドゥックコアとは「薬局」という意味。なぜ、こんな名前かというと、この建物の裏が、ホーチミン薬科大学なのです。店内では学生さんの姿もよく見かけます。

それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Bookcafe Duoc Khoa ブックカフェ・ドゥックコア
住所:2A Le Duan, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で5分)
電話:08-38229650
営業時間:07:00~23:30(無休)
ウェブサイト:http://www.pnc.com.vn
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

 【[今日もカフェ日和]

019:最高級オーディオの音が楽しめる~カフェハイエンド
2009年07月20日
 
ホーチミン市の人は音楽好きです。そんなこの町で、近年、増えて来ているのが、オーディオに凝ったカフェ。今日、私が来ているのも、そんなお店の一つで、店名は「カフェハイエンド」。



写真をご覧頂ければ、真空管アンプが並んでいるのがお分かり頂けると思います。国外から取り寄せたという、大型のタンノイのスピーカーを置いている店もあります。



流れている音楽は、ジャズやフォークが中心。今は超スローテンポで、ドリス・デイの「ケセラセラ」が流れています。ゲストハウスの小さな自室で聞く、パソコンに接続したスピーカーから流れてくる音とは、素人の耳にも違いが歴然。仕事のことも忘れ、ソファに体を沈めてのんびりしてしまいます。

お客さんは若い人が中心ですが、声高に話をする人はおらず、静かな雰囲気の中でゆったりと会話を楽しんでいます。夜になると、それぞれのテーブルの上のろうそくに火が灯され、もちろん、カップルでいっぱい。ご夫婦だろうと思われる、中年の域に差し掛かった雰囲気の良い2人を見かけることもあります。

このカフェ・ハイエンドは、いくつかあるオーディオカフェの中でも人気のあるおお店で、私のいるグエン・ヴァン・トゥー通りの店が1号店、その後、ホー・スアン・フン(Ho Xuan Huong)通り、スーン・グイット・アン(Suong Nguyet Anh)通りに2号店、3号店を出しています。 



もう1曲だけ、聴いてから仕事に出かけることにします。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Cafe Hi-END カフェハイエンド
住所:217 Nguyen Van Thu, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で10分)
電話:08-38241004
営業時間:07:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

2号店
125 Suong Nguyet Anh, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で15分)
電話:08-39303751
営業時間:07:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

3号店
13 Ho Xuan Huong, Q.3, TP.HCM(市民劇場から車で15分)
電話:08-39251182
営業時間:07:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

 【[今日もカフェ日和]

018:とっておきの隠れ家ヴィラカフェ~ペルゴラ
2009年07月13日
 
今日は、本当は教えたくない、とっておきの隠れ家カフェを紹介しましょう。それは「ペルゴラ」というカフェ&レストランです。

 ホーチミン市では、ヘムと呼ばれる路地の奥に、素敵なお店が隠れています。以前に紹介した「ハイダウェイ」「ミエンドンタオ」「カスバ」はその好例。このペルゴラも、その典型の一つです。

 この店があるのは、市内中心部のドンコイ通りから、バイクで20分近くかかる下町の住宅街の中。表通りから小さな路地に入り、さらに幼稚園の奥に小さな門が見えるだけという状態なので、普通は気がつかないでしょう。

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 門をくぐって中に入ると、正面には白亜の洋館。ここには会社が入っている模様。右手の奥には、歴史のありそうな2階建てのヴィラがあり、この建物がカフェになっています。ヴィラの1階がテーブル席で、木製のアンティークな感じのするテーブルと椅子が3組。2階にはソファ席を中心に7組と、かなりこじんまりしたお店です。

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 ヴィラの前の庭は屋外席となっており、テーブルが6組。庭に植えられた樹木が優しい木陰を作り、水草の植わった池が涼しさを演出しています。

 お店のウェブサイトに写真があるので、それをご覧頂ければ、お店の様子がイメージして頂けるでしょう。

 お店は奥まったところにあるので静か。流れている音楽は控え目で、ここに来ると本当にゆったりした気分に浸ることができます。

 由緒のある雰囲気の良い建物、自然を巧みに取り入れた素敵な庭、閑静さ、そして温かみのあるサービス。これらが揃った素敵なカフェが、ホーチミン市にはたくさんあるので驚いてしまいます。私にとっては、ベトナム生活における心のオアシスです。

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 食事は洋食中心で、なかなか本格的な味。お昼にはランチセットがありますが、用意している数が少ないらしく、早めに行かないと売り切れと言われてしまいます。自家製らしいクッキーや、見た目も美しい、そして実際にかなり美味しいケーキ類も見逃せません。クッキーは持ち帰りも可能で、友人宅に行った際に持参したら、大好評でした。

 あえて難点を挙げると、食事はどれも量が少なめで、やや物足りないこと。私も、朝ごはんにクロックムッシュー(3万5000ドン)を頂いたのですが、2時間ほどで、早くもお腹が空いてきてしまいました。今日は午前中いっぱい、ここで仕事をするつもりで来たのですが、ちょっと早めにお昼に出ることにします。

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 それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Pergola ペルゴラ
住所:28A Tran Cao Van, Q.Phu Nhuan, TP.HCM(市民劇場から車で20分)
電話:08-34495082
営業時間:07:00~23:00(無休)
ウェブサイト:http://www.pergola.vn/
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ◎

 【[今日もカフェ日和]

017:映画が見られるカフェ~ボビーブリューワーズ
2009年07月06日
 
今日は週末。休日の午前中をゆっくり過ごすためにやって来たカフェは、旅行者街として有名なブイヴィエン通りにあるボビーブリューワーズ。と言っても、このカフェは、旅行者ではなく、在住者御用達のお店です。

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 ベトナム風でないブレンドコーヒー、美味しいハンバーガーやケーキ、無線ランが使えること。加えて、このボビーさんの「売り」は、3階に「ムービーラウンジ」があって、常時、映画を放映していること。何か飲み物や食べ物を注文すれば、映画が無料でいくらでも見られるのです。

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 映画は週替わり。毎週、最新の上映時間表を、店頭で配っています。アメリカ映画が中心のようです。最新の映画は、さすがにやっておらず、「タイタニック」「MI3」など数年前の映画が中心。

 席は通称「カップル仕様」。2人がけのソファになっています。真剣に映画に見入っている人もいれば、食事をしながら寛いでいる人もいます。またそれぞれの席には、テーブルがあって、映画を見ながら、ラップトップパソコンでメールのチェックをしている人もいます。

 それぞれのテーブルには、コンセントと、自分の手元だけを照らす読書灯もついています。席に座ったままで、追加のオーダーをすることも可能。何時間いても、追い出されることはありません。まるで、自宅にいるようにのんびりできるカフェなのです。

 この店はフランチャイズ制。在住者にはやはり人気のようで、加盟店は増えているようです。お店のウェブサイトによれば、現在6店舗。ホーチミン市に、こういうお店は他にないので、まだ増えそうです。

 週末の朝、こうして普段と違うことをするのは、良い気分転換。 それでは皆さんも良い週末をお過ごしください。

<データ>
Bobby Brewers ボビーブリューワーズ
住所:45 Bui Vien, Q.1, TP.HCM(市民劇場から徒歩20分)
電話:08-39204090
営業時間:06:30~23:00(無休)
ウェブサイト:http://www.bobbybrewers.com/
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○/コーヒー2万ドン~

 【[今日もカフェ日和]

016:日本のベーカリーが恋しくなったらこちらへ~トゥ・レ・ジュール
2009年06月29日
 

 ベトナムは、かつてはフランスの植民地だった関係で、フランスパンが美味しいので有名です。しかし、日本にあるような、いわゆる「ベーカリー」みたいなものは、あまりありません。

 店の奥で焼かれた出来立てのパンが店内に並び、トングとトレイで好きなパンを選んで…、というスタイルですね。しかし最近、そんなベーカリーがホーチミン市では増えています。今日、朝ごはんを頂いている、このトゥ・レ・ジュールは、そんなベーカリーの先駆けの一つ。

 ハイバーチュン通りに1号店が出きるや否や、地元の在住外国人を中心に話題になって、大繁盛。現在、4号店まであるそうです。今、私がこれを書いているのは、ベンタン市場に近いチャンフンダオ通りのお店。

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1号店同様、1階がベーカリーで、2階がカフェになっています。1号店に比べると面積は半分以下ですが、それでも店内に並べられた食欲をそそるパンの種類は、ざっと70種類以上。これらは、テイクアウトもできるし、店内で食べることもできます。

 さて私の今日の朝食メニューは、ハムクロワッサン(1万1000ドン)、ピロシキ風の野菜入りおかずパン(1万1000ドン)と、好物の日本のアンパン(1万ドン)、これにアイスコーヒー(3万ドン)。合計6万2000ドン(約340円)です。

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 パンは美味しく、店内は清潔で、重宝するお店ではあるのですが、時に居心地の悪さを感じることもあります。例えば、お店のドアを開けると、店員さんがいっせいに「いらしゃいませ!」と迎えてくれる、日本でもお馴染みの情景。しかし、ほとんどの店員さんは、こちらを振り向きもしていないんですね。「マニュアル通りに接客しています」という感じ。

 ベトナムのカフェだと「お兄さん、汗びっしょりですね。ここがいちばん涼しい席ですから、こちらへどうぞ」「パソコンで作業されるのだったら、ここの席がコンセントが近くて便利ですよ」など、人肌の暖かさの感じられるサービスをしてくれるお店がいっぱいあります。

 もちろん、反面、客を客とも思わないような無愛想なお店もありますし、店員さんが盛んに話しかけて来るので、落ち着いて仕事ができずに困ってしまうこともありますが…。そういう人間味のあるベトナムのサービスが、私にとっては心地よいので、こういうお店のように、「機械的に処理される」と、何となく落ち着かないのです。

 このトゥ・レ・ジュールは韓国資本のチェーン店だそうです。これ以外にも、最近、ディエンビエンフー通り沿いに、やはり韓国系と思われるベーカリーができました。ここにはあん餅が置いてあり、買って帰ったところ、まさに日本のあん餅。餅は柔らかく、中のこしあんの甘さも上品で、緑茶と一緒に美味しく頂きました。

 お店の人は、あん餅を「これは、韓国のスイーツです」と説明していましたが、韓国にもあん餅があるのでしょうか。韓国と日本の食文化は、共通点がいろいろありますから、あん餅もその一つなのかもしれませんね。

 話が脱線してしまいましたが、ともあれ、ホーチミン市に、このように国外の文化が入って来ることで、外国人にも住みやすい街になっていくのでしょう。

<データ>
Tous les Jours トゥー・レ・ジュール
住所:59 Tran Hung Dao, Q.1, TP.HCM(市民劇場から徒歩20分)
電話:08-39144347
営業時間:06:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○
*他にもハイバーチュン通り店、ダイヤモンドプラザ店、グエンティミンカイ店がある。

 【[今日もカフェ日和]

015:路地の奥にあるアラビックな異空間~カスバ
2009年06月22日
 

 今日のカフェは、聖母マリア大聖堂と中央郵便局がある「コンサー・パリ」(パリ広場)という観光のメッカにありながら、知らなければ絶対に訪れることがないであろう路地の奥の隠れ家カフェです。路地の入り口はこんな感じ。

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 ホーチミン市では、こういう路地のことを「ヘム(Hem)」と言います。数十メートルで行き止まりになるヘムもあれば、迷路のように果てしなく続き、その中に一つの小さな町ができているヘムもあります。このヘムを10メートルほど行くと、左手にこんな小さな入り口があります。

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 ここまで来ても「え、こんなところにカフェが本当にあるの?」と、私も最初は半信半疑でした。思い切って、この奥の狭い階段を上がってみましょう。そこには、こんな別世界が待っています。

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 お店の名前は「カスバ」。古の映画ファンなら、ジャン・ギャバンが主演したあの名画『望郷』のことを思い出すことでしょう。その舞台となったのがモロッコにある迷宮都市・カスバでした。そう、ここはアラブをイメージしたカフェ&レストランなのです。

 メニューはアラブ料理と、普通の西洋料理。値段は全体的に高め。今日は、アイスカフェラテ(4万ドン/約220円)を頼みました。

 このお店は、実はさらに上があります。カウンターの右横に入り口があり、その奥の階段を上ってテラス席に出てると、そこは聖母マリア大聖堂が真正面に見える穴場。観光客の人にもお勧めです。ただしテラス席は暑いので、昼間は、もっぱらエアコンの効いた階下の屋内席を利用しています。

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 「どうしてホーチミン市でアラブ風カフェ&レストランなの?」という野暮な質問はナシ。全然、関連はないけれど、いいじゃないですか、素敵な時間が過ごせるのですから。

 ところで、ここのトイレに初めて行ったとき、思わず吹き出してしまいました。トイレの壁にモナリザの絵がかかっているのですが、なんとアラブ風に黒いベールをかぶっているのです。ぜひお見逃しなく。

 そろそろ出勤の時刻です。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Casba カスバ
住所:59 Nguyen Du, Q.1, TP.HCM(市民劇場から徒歩10分)
電話:08-38245130
営業時間:08:00~01:00
無線ランあり/英語メニューあり/トイレ○

 【[今日もカフェ日和]

014:安い・美味い・早いと3拍子揃う~無名の路上カフェ
2009年06月15日
 

 今日の朝ごはんは、路上の屋台兼カフェで、バンミー(ベトナム風バゲットサンド)とカフェダー(アイスコーヒー)。ベトナムにはこういう無名の路上カフェが、それこそ無数にあります。

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 小さな屋台ですが、バゲットサンドはパテ入り、ハム入り、卵入りと幾つか種類があって、選ぶことができます。中でも卵サンドが美味しくて、ここの屋台は私のお気に入りの一つです。

 注文すると、お店の女主人が、卵を2つ使ったスクランブルドエッグを目の前で作り、それをバゲットにはさみます。ニンジン、キュウリ、ダイコンの細切りを載せて、最後に醤油と胡椒を振りかけて出来上がり。サクサクしたバゲットと、ホカホカの卵焼きのコンビネーションが気に入っています。

 その間、わずか数分。それはそれは手際がよく、次々とやって来るお客さんを待たせることがありません。また、朝は5時くらいから夜は9時ごろまで開けているそうで、とても便利な存在です。

 町の中心部にあるので、値段は、卵サンドが1万ドン、アイスコーヒーが5000ドンと割高ですが、それでも合計80円ほど。最近、当地でも増えているKFCやロッテリアのハンバーガー1個分よりも安くて、個人的な好みでいえば、それらより美味しいのですから、文句はありません。

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 屋台の横には、小さな机もあって、そこで食べることもできますが、基本は持ち帰りのようです。その場合、コーヒーは、こぼれないように、密封性の高いプラスティックの容器に入れてくれます。今日は、屋台の横の席で朝ごはんを食べながら、この「カフェ日和」を書くつもりだったのですが、いつも持ち帰りをしているせいか、自動的に密封容器に入ったコーヒーが出てきました。

 ところで、こういう路上カフェでコーヒーを頼むと、たいてい、お茶の入った急須が一緒に出てきます。写真の右側に写っているのがそれ。これはどうするかというと、コーヒーを飲んだ後、このお茶をグラスに入れて飲むのです。

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 最初は「コーヒー味のするお茶なんて」と抵抗があったのですが、これが意外といけます。コーヒーの苦味をお茶がとってくれ、後味がさっぱりするのです。

 お茶を飲んで口直しもできたし、そろそろ仕事に行きます。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
店名なし
住所:Le Duan(レユアン)通りとMac Dinh Chi(マックディンチー)通りの角。アメリカ領事館の脇(市民劇場から徒歩15分)
電話:なし
営業時間:05:00頃~21:00頃(無休)
メニューなし/ベトナム語のみ/持ち帰り可

 【[今日もカフェ日和]

013:ベトナム国産コーヒーを味わうなら~チュングエン
2009年06月08日
 

 ベトナムが、ブラジルに次ぐ世界第2のコーヒー大国であることは、私がここで書くまでもなく、ご存知のかたが多いと思います。そんなベトナムコーヒーの中で、知名度ナンバーワンのブランドはというと、間違いなく「チュングエン」でしょう。

 同社では、チュングエンブランドのコーヒー豆の販売とカフェチェーンの経営をしています。ホームページによると、ベトナム国内に600軒以上のカフェを出店しているだけでなく、日本を含む国外にも進出しているそうです。

●チュングエンコーヒー(日本)
http://www.trungnguyencafe.com/
●チュングエンコーヒー(ベトナム)
http://www.trung-nguyen-online.com/

 今、私がこれを書いているのも、そんなチュングエンコーヒーのうちの1軒。市内の目抜き通りの一つ、レロイ通りに面している便利なところにあります。
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 さすがにコーヒーメーカー直営の店だけあって、コーヒーにも何種類かメニューがあります。日本の喫茶店で、ブルーマウンテン、キリマンジャロ、モカ、マンデリンなど、豆を選べるのと同じですね。

 日本で飲まれているのは、アラビカ種という豆ですが、ベトナムコーヒーの主流はロブスタ種。チュングエンでは、これらを組み合わせて、クリ・ロブスタ、ロブスタ・アラビカ、プレミアム・クリ、クリ・アラビカなど、いろんな豆を味わえるようになっています。

 私も今までにいくつか試してみましたが、私の味覚が鈍感なのか、味の違いはよく分かりませんでした。たとえ、注文したのと違うコーヒーを持って来られても分からないでしょう。

 さて、それぞれの豆に関して、ホットのブラック、アイスのブラック、ホットのミルク入り、アイスのミルク入りと4つの選択肢があります。

 ここで、ベトナムならではのコーヒーの飲み方について、私の「発見」をお伝えしましょう。

 まず、ベトナムにおける「ブラック」は、日本のそれとは違うこと。ブラックでも砂糖がたっぷり入って出てくる場合が少なくないのです。
私は日本では必ずブラック。ベトナムでも迷わずブラック(ベトナム語ではカフェデン。デンは黒の意味)と頼んだところ、めちゃくちゃ甘くて驚きました。

 聞いてみると、こちらの人にとって、砂糖抜きでコーヒーを飲むというのが珍しいらしく、日本流のブラックを希望する場合、「砂糖抜きで」と言う必要があるのだそうです。在住が長い先輩によると、例え「砂糖は要らない」と言っても、砂糖の量を減らして入れてくれることもあるそうで、甘いのが苦手な人は要注意。

 ミルクコーヒーのミルクは、日本のように牛乳ではなく、コンデンスミルク。これも最初は驚きました。ただ、ベトナムの濃いコーヒーには、普通の牛乳より、濃厚な味のコンデンスミルクのほうが合っているようで、ブラック党だった私も、すぐにこれに慣れてしまいました。

 もう一つ、チュングエンのコーヒーは、私の知る限り、どこもエスプレッソ並みに濃いです。ホットの場合、私は、お湯をもらってそれで薄めています。アイスの場合は、氷が解けるのを待って少しずつ飲むながらゆっくりと頂きます。

 ホーチミン市は年中暑いので、もっぱらアイスコーヒー。のんびり氷が解けるのを待ちながらコーヒーを飲む時間は、ベトナムならではという気がします。

 これを書いている間に、私のコーヒーも、氷が溶けて飲み頃になってきました。これを飲み終わったらお仕事です。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

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