今日、日本語教師を辞めて日本に帰る同僚を見送りにタンソンニャット空港に行く途中で「オーサカカフェ」という看板を見つけたので、帰りに立ち寄ってみました。
確かに入り口の門には「Osaka Coffee」と書かれています。中央に山水式の庭がある、雰囲気の良いオープンカフェ。しかしながら、これのいったいどこが「大阪」なのか、分かりません。
注文を取りにきた店員さんに尋ねてみました。
「この店のオーナーが、Osaka Do(赤大阪)という木が好きなんですよ。それにちなんで、カフェの名前も『大阪』にしたんです。ほら、ここに植わっているのが、その『赤大阪』という木ですよ」
なるほど。
日本で、外国語のブランド名や店名があふれているのと同様、ベトナムでも外国語を「カッコいい」とありがたがる風潮はあります。我が日本語は、なかなか健闘していて、街中で日本語を目にすることは少なくありません。
ベトナムで人気がある日本語フリーペーパーである『ベトナムスケッチ』の2009年6月号でも、町で見かける日本語の看板の特集をしていました。例えば、こんな店があるそうです。
「スシ」(しかし日本食屋ではなくブティック)
「ハナヤ」(その名の通り生花店。ストレート過ぎ?)
「ケンゾー」(枕専門店。ブランド物の枕があるのか?)
オーサカカフェの場合、「日本語がカッコいい」という理由で、店名にしたわけではなかったわけですが、それでも、日本語が店名に入っていると、何となく親近感が湧くものです。
「何か、大阪に関連した料理はないの?」
と尋ねると、
「大阪チャーハンというのがあります」
とのこと。ちょうどお昼時だったので、これを頼むことにしました。お値段は4万9000ドン。出てきたチャーハンには、もちろん、タコ焼きがついているわけでもなく、お好み焼きソースで味付けしてあるわけでもない、普通のチャーハンでした。でもピリっとした辛味が効いていて、美味しかったですよ。
<データ>
Osaka Cafe オーサカカフェ
住所:38 Cuu Long, Q. Tan Binh, TP.HCM(市民劇場から車で20分)
電話:08-38487133
営業時間:06:30~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○/2階席がエアコン室/コーヒー2万ドン~