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2011.05.20

 旅行記(台湾)

台湾茶の歴史を訪ねる旅(8)  鹿谷へ 一日一往復のバスに乗る

8. 鹿谷へ 一日一往復のバスに乗る
黄さんと別れ、少し早目の昼食へ。台湾に来たら弁当を食べる、これは鉄則である。ゲストハウスの裏にはいくつものの弁当屋があったが、まだ時間が早い。それでも入って来る客を拒みはしない。自助餐という形式でおかずが並んでおり、好きな物を指すとおばさんが取ってくれ、ご飯を盛ってくれる。スープは自由に取る。あー、これは幸せだ。僅か60元、ちょっと油っぽいが何だかうまい。




今日はこれから未知の場所、鹿谷へ。一体どうやっていくのか。Kさんの秘密兵器、鹿谷で就業する日本人、Uさんからは『鹿谷直行のバスを予約しておきます』と言われていた。一日一往復しかないこのバス、昨日連絡を入れたが、『当日また電話して。待ち合わせ場所と時間を決めるから。』との返事。これは面白い。


食事後恐る恐る電話すると『運転手から電話させる』と。あれ、誰が運転しているんだ?そして運転手から『新光三越の前で待ってて』と言われ、待ったがなかなか来ない。すると一台のタクシーがスーッと前に止まり、私の荷物を運ぼうとする。タクシーなの?訳は分からないが、助手席に乗り込む。運転手に鹿谷の話など向けてみるがイマイチ反応が鈍い。


まあいいや、これで寝ていれば鹿谷到着だと高を括って、本当に寝入る。いつの間にかタクシーは板橋(台北郊外の地名)の路地裏で女性を乗せ、また道路わきで老夫婦を乗せていた。乗合タクシーだと思っていると、急に起こされ、『乗り換え』を告げられる。


そしてそこには若者が一人、9人乗りのワゴンと共に待っていた。そう、タクシーで人を集め、集合してから出発する形態だったのだ。車にはなぜか10人乗っていたが、気にしない。比較的老人が多い。中には老人一人での帰郷という感じで、若夫婦が運転手に何度も世話を頼んでいるケースもあった。車内は全て台湾語である。




高速で2時間ほど南下、ドライブインでトイレ休憩。その後ちょっとして最初の乗客が降りた。それから30分ほどして、道が登り始め、山の中へ入っていく感じが出て来た。かなり上った段階で人が降り始めた。一人ずつ目的地まで運んでいく。自宅から車の迎えが来ている人もある。近所の人と再会のあいさつを交わす人もいる。何だか懐かしい光景が目に入る。


さて、私は降りる場所は『教会』となっている。どこにあるのかと見ていると運転手の若者が携帯で私の到着を告げている。教会の前で降りるとそこにはUさんが立っていた。何とも便利なシステムである。これは地元の人々の利便のため、若者が始めた事業らしい。こんな起業は皆に喜ばれて小さな成功を収めるはずである。