23.新店の山中で真の有機茶を
その夜、今回最初の頃お会いしたJさんより連絡が入る。本当の有機茶を見たいなら、お茶屋のYさんが連れて行ってくれると言う。是非にと頼む。翌朝Jさんはゲストハウス前まで車で迎えに来てくれ、私の荷物をトランクに積みこむ。そう、今日は台北最終日だ。
その夜、今回最初の頃お会いしたJさんより連絡が入る。本当の有機茶を見たいなら、お茶屋のYさんが連れて行ってくれると言う。是非にと頼む。翌朝Jさんはゲストハウス前まで車で迎えに来てくれ、私の荷物をトランクに積みこむ。そう、今日は台北最終日だ。
前回訪問したYさんの家の前で私だけ降ろされ、Jさんは仕事に向かう。何故?家ではYさんが待っており、すぐに下に降りる。そしてバイクを持ち出す。バイクの二人乗りで行くのだとか。二人乗りには慣れたが、この華奢なYさんと年代物のバイク、どんなものだろうか。
本当の有機茶を栽培している所には、車では入れない。よってJさんには気の毒だが、二人で行くことにしたと言う。それは本当に気の毒なことをした。バイクは台北市内を南へ向かう。30分も走ると郊外の山へ入る。しかしずっと乗っていると手が疲れる。
それからどこをどう行ったのか、かなり上った。確かにこれは車ではちょっと、という所まで来ると、バイクが停まる。とうとう着いたのか。時間は1時間ほど経っていた。そこには古ぼけた家があり、その奥では・・。そこでは本当に伝統的な四季春が作られていた。
茶畑は更に上にある。そこまで茶農家の車で行き、そして道なき道を歩く。すると斜面に見事な茶畑が。確かにここには肥料はなかった。知る人ぞ知る、茶の産地である。
帰りに飲ませてもらったお茶はまた格別な味がした。思わず、ウメイ、と声が出た。本当に美味しい、自然なお茶に触れた気がした。ここで作られるお茶は市販されることはない。知り合いが全て予約してもっていく。量も非常に少ない。
帰りもYさんのバイクに跨り、幸せな気分で山を下りる。しかしYさんには堪えた様だ。家に辿りつくとぐったりして、昼ごはんもいらないと言う。本当にいい物を見せてもらい、ご迷惑を掛けてしまった。勿論もう一度一人で行くこともできない。