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2011.07.04

 旅行記(台湾)

台湾茶の歴史を訪ねる旅2(3) 台湾をよく知る日本人と会う

3.台湾をよく知る日本人と会う
ゲストハウスオーナーのHさんに誘われて、お昼に向かう。Mさんも一緒だ。Hさんから地下鉄バスカードを借り、早々乗ってみる。北京でもバスを使い放題に使った私だが、台北のバスは地下鉄と料金はあまり変わらず、面白味は少ない。それでも降りる乗客に向かい「謝謝」などと頭を下げる運転手もいて、如何にも台湾的。




しかし20年前台北でバスに乗るのは命がけ、などと揶揄されるほど、安全面に問題があった。何しろ運転手は早く運転するのが良いとされ、上極の安全を顧みない急な追い越し、バス停飛ばし、急ブレーキ、などが横行。実際に知り合いの駐在員は赴任早々急発進で手を着き、骨折。また別の人は急ブレーキでむち打ちになっている。今が如何に改善されたか。


そごうで待ち合わせ。このそごうも懐かしい。20年前の駐在時、何かと言えばそごう、であった。日本食もあったし、日本の本も売っていた。当時は地下鉄もなく、不便な印象があったが、現在では街の中心。そこへLさんはやってきた。台湾在住30数年?ジャーナリストとして、数々の人脈を持ち、蒋経国時代の台湾を知る人物だ。


皆で近くの広東料理屋へ。台湾の広東料理は昔懐かしい味で大好き。昼から大量の注文で大満足。その中でLさんに台湾の政情について意見を聞く。「来年の総統選挙、接戦には成るが、最後は国民党だろう」との結論。但し選挙は水物、何が起こるか分からない。それにしても馬英九が再選されれば、中国と更に接近し、その内一緒になるのではないだろうか。以前であればそんな話はなかったが、最近の経済的な影響力は中台を相当近づけている。しかしそれは日本にとって良いこととは思えない。


その後広東料理屋の向かいにある和昌茶荘に移動する。和昌茶荘は渡辺満里奈の本で紹介され、日本人に有名なったお店。現在は女性を中心に常に日本人客がいる。私が初めてこのお店に行ったのは20年以上前。当時は先代の張さんが頑張ってお店をやっておられた。勉強熱心な人だった。最近はあまり来ていない。


Lさんがつかつかとお店に入ると、現在の店主の張さんが親しげに迎える。先代時代からの古い付き合いだと言う。店に居た台湾人客とも旧知の仲で、日本語で挨拶が飛び交う。何だか不思議な感じ。台湾茶の歴史について聞くと、2-3人が色々と考えてくれる。有難い。


しかも我々はお客ではないと断りながら、1つのテーブルを占拠。ここでミーティングを始めたが、誰も気にしない。店の人は時々お茶を淹れてくれ、いつまでもいていいよ、という顔をしている。何だか申し訳ないような、営業妨害のような、なんというか。これぞ台湾かもしれない。