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2011.07.13

 旅行記(台湾)

台湾茶の歴史を訪ねる旅2(7) 再び埔里へ

5月26日(木)
7. 再び埔里へ
翌朝先月訪ねて非常に気に入った埔里を再訪。バスで直接行く、自強号で台中へ行きバスで行く方法もあったが、何故か起き上がれず、高速鉄道で台中に行く。この方法だと前述の2つに比べてかなりの割高だが、速さは非常に早い。8時半に台北を出て埔里に10時半に着いてしまう。



本日も宿は民宿。既に連絡も入れており、バス停に妹さんが迎えに来る。昼ごはんはどうするかと聞かれ、埔里の名物を聞くと、肉圓と言うので、買いに行く。お店はシンプルで入り口で作り、持ち帰るか、中で食うか。持ち帰りを選択し、待つ。日本人だと分かると皆出て来て、色々と言う。何だか昔懐かしい光景である。




民宿に到着。早速肉圓を食べたが、ドロッとしたスープに丸まった肉が入っており、実に美味しい。あっと言う間に平らげたが、他にクリアーなスープまで付いており、満腹。しかも先月と違い相当暑いため、汗だくとなる。




そこへお父さんが登場し、これからの打ち合わせを兼ねて、お父さん秘蔵の紅茶を頂く。何にも入れていないのに甘い。民宿の泊り客にも勧める。何だかいい感じだ。




午後民宿夫妻と共に台湾農林の所有する茶工場へ向かう。今回のために、Jさんが三井農林時代を知る台湾人を探してくれていた。何と現役で働いていると言う。「日月老茶廠」と言うその工場は今や観光スポットであり、前回お父さんに案内してもらっていた。

お話を聞いた方は77歳。子供の頃この付近は全て茶畑であったと言う。しかも持ち主は三井農林(日本時代に日東紅茶などを台湾で生産していた三井財閥系企業)ではなく、渡辺さんと言う個人だと言う。個人がこんな広大な茶畑を、しかも紅茶を植えていたのか。しかし残念ながらこの方も子供であったので渡辺さんの印象などは全くない。




戦後台湾農林に接収されたこの工場でお茶作りをしていたが、その後故郷を離れ、別の仕事をしていたという。恐らく紅茶生産が下火になり、職を変わったと思われる。最近になり紅茶ブームが起こる。お茶作りが分かる人と言うことで呼び戻され、製茶指導に当たっている。確かにこれが戦後の紅茶史であろう。