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2011.07.15

 旅行記(台湾)

台湾茶の歴史を訪ねる旅2(9)   車を丁寧に使う

5月27日(金)
9. 車を丁寧に使う
埔里の朝はいつも快適である。太陽が昇ると日差しは強い。民宿内の木の下に居ると何とも言えない気持ち良い風が吹き抜ける。




朝ごはんは相変わらず素晴らしい。⇒http://www.yyisland.com/yy/terakoyachina/item/4354


そしていよいよ魚池へ向けて出発。何だか胸が高まる。ところがお父さんが行ったところは麓の自動車修理工場。実は昨晩夕飯に牛肉麺を食べに行った帰り、お父さんは微かな車の異変に気が付いたと言う。そして私を民宿に送り届け、そのまま車をここの工場へ持ってきたと言う。


夜の10時頃で工場の人も寝ていたが、起き出して来て、深夜に修理作業があったようだ。エンジン部品に異常があり、交換しただけさ、と平然と言うが、そんな簡単なものではないだろう。道理で出発する時に息子の車で息子も一緒に乗ってきた訳だ。修理が無理なら彼らの車を使うつもりだったと言う。多大な迷惑を掛ける。


お父さんは息子に言う。いつも言っている通り、車は丁寧に使わなければならない。毎日ほんの少しずつケアーしてあげることで、長持ちする。私はこの車に10年以上乗っているが、毎朝必ず点検し、異常個所を探す。


私の父は80歳で亡くなるまで自転車に乗り続けた。この自転車は20年以上使っていたが、いつも乗り心地が良かったのを覚えている。父が死んで、タイヤの空気を入れようと近くの自転車屋へ行くと、「あー、あんた息子だね。お父さんは自転車の手入れは欠かさなかったよ。どこ行くのも自転車だから元気だったよ。」と言われて、お金も取らずに隅々まで丁寧に点検してもらった。思わず涙が出そうになったことを急に思い出した。