「あれ、このタクシー、メーターの上がり方が早くないか?」
でも、乗ったのは「信頼できる」と言われているタクシー・ヴィナサンTaxi Vinasunだったハズなんだけど…。と思って、よくよく確認してみると、「タクシー・ヴィナサTaxi Vinasa」という社名が…。
ホーチミン市でタクシーに乗るときは、タクシーを選べとはよく言われること。在住者の間で「安心して乗れる」と言われているのが、ヴィナ、マイリン、そしてヴィナサンの3社。しかし、これらには「そっくりさん」がたくさんあるので、油断大敵なのだ。
写真を見てみて欲しい。1が本物のヴィナサン、2が小生が引っかかってしまった偽者のヴィナサ。
どちらも白い車体の横に、深緑色の文字で電話番号が書かれている。本物は番号が83-272727。しかし、偽者のヴィナサは54-272727。これだけ似ていると、流しのタクシーを止めるときには区別がつかない。目の前で止まったときに、番号を見て「あ、違った」ということもしばしば。
今日は、急いでいたのでよく確認せず、「ヴィナサンだ」と思って乗り込んだら、この始末。
黄色いヴィナタクシーは、偽者がほとんどいないので安心だが、マイリンとヴィナサンは偽者が横行していて、特にヴィナサンは多いようだ。
小生がだまされたヴィナサ以外にも、同じく電話番号が54-272727という電話番号を書いた「タクシー・ヴィナメットTaxi Vinamet」というのも、よく見かける。また電話番号が8272777というのもあり、偽ヴィナサン百花繚乱という感じだ。
旅行者が多く訪れるベンタン市場前には、いつもタクシーがたくさん止まっているが、ここは偽者タクシーが集まる名所で、本物を探すのが難しいくらいである。写真は、ベンタン市場南門の前で撮ったものだが、すべて「そっくりさん」で本物はゼロ。
偽者に乗ると、わざと遠回りをしたり、メーターに細工がしてあり料金が不当に高かったりする。普段は2万ドン(約120円)程度で行くところ、今日のヴィナサのメーターでは、3万5000ドンとなっていた。トホホ。
というわけで、今週の「街角笑ケース」殿堂入りは、「本物そっくりの悪質タクシー」で決まり。お後がよろしいようで…。