101茶園
先日バンコックのポーラの店で出会ったフランス人が『最近メーサローンの101茶園を訪ねた』と言っていた。できれば寄ってみたいと思っていると、ちゃんと寄ることになっていた。こんなのも茶縁だろう。
翠峰茶園から車はかなり坂道を上がり始める。101茶園は山の中腹にあり、喫茶コーナーから下を見ると茶畑が広がっている。雰囲気は悪くない。早々に喫茶を開始。型どおり、ウーロン茶などを頂く。うーん。茶器など大量に売っており、タイ人観光客が多いのかな、と推測する。ここもある意味、観光地化している。
背後に工場があるが、今日は稼働していない。茶畑にも人はいない。好ましい風景だけがそこにあるが、急こう配を歩いて茶畑に入る自信もなく、断念。時間も押していたので、早々に立ち去る。
3. メーサローンビラ
茶工場
そしてメーサローンにやってきた。思いの外、急カーブが多く、ビックリ。実はこれまで2回ここに来たが、カーブを意識したことはなかった。ようやく懐かしのメーサローンビラに到着したが、何とオーナー夫婦と娘は北京へ行っており、今晩帰ってくる予定だという。それでも馴染の従業員がおり、茶工場を見学したらどうかと勧められ、行くことにした。
茶工場はビラから2㎞ほど離れた道沿いにあり、私でも道は直ぐに分かった。今回は車があるので楽に行くことが出来る。既に連絡がいっていたのか、快く迎え入れられる。ちょうど摘みとった茶葉を干しており、萎凋も行われていた。少数民族のおばさん達は枝とり作業に余念がない。
そして昨年も会った茶師の張さんは健在だった。いや、益々元気に茶作りをしていた。今回は女性が多いせいか?こだわり職人の張さんもご機嫌で、色々と話をしてくれた。茶園ツアーの良い所は生産者と直接話が出来、質問できること。作り立ての烏龍茶を張さん自ら淹れてくれ、話が弾む。
今やここで作られる烏龍茶は台湾の阿里山と遜色がない物も出てきている。土壌、環境、技術がなせる業だ。最近は烏龍茶ばかりでなく、紅茶の生産も始まっている。それにしても現地の水で淹れるお茶は何故美味しいのか?不思議なほどだ。
そして今回何より驚いたことには、台湾人だと思っていた張さんが実は福建人だったこと。しかも鉄観音の産地である安渓、しかもしかも私が5月に2日泊まった茶農家の張さんと同じ大坪という村の出身だった(http://www.yyisland.com/yy/terakoyachina/item/5772)。同じ張姓、聞いてみると何と大坪の張水来さんを知っていた。これこそ茶縁であろう。一気に私と張さんの距離は縮まった。張さんの作るお茶が何となく鉄観音に近いと感じたのはそのせいだったのか。
2011年12月のメーサローン茶工場訪問記
http://www.yyisland.com/yy/terakoyachina/item/5070