みんなで作ろう!「ベトナム旅行便利帳」

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 【[ベトナム街角笑ケース]

第4話:ハンモック代わりにもなる電線の束
2009年03月30日
 

「そこの上の人、何しているんですか~」
「電線を増設しているんだよ~」
 町の至るところで、写真のように、こんがらがった凧の糸みたいな電線の塊を目にする。今日、出勤途上、その電線の中に入り込んで作業をしているオジさんを見かけたので、さっそく冒頭のような質問をしてみた次第。

「電線を増設って、そこから更に増やすんですか」
「新しいビルが建ったからねえ、そこにも電気を送らないといけないだろ」
 そうやって、新しいビルや家ができるたびに、新しく電線を増やしていくから、こういうことになってしまうのだろう。

 以前に新聞で、酔っ払った男が、クモの巣のようになっている電線の上に乗り、まるでハンモックのようにブラブラ揺らして遊んでいて、捕まったという記事を読んだことがある。

 確かにハンモックのように見えなくもない。ただ、その男が遊んでいた電線、地上5メートルほどの高さにあったそうで、素面でもなかなか登るのは大変だと思うのだが…。いや、素面だったら誰も登らないか。

 こんな笑い話ですまない話もある。この電線、時々地上近くまで垂れ下がっているのを見ることがある。これに引っかかってバイクが転倒する事故が、時々、発生しているのだ。転倒で済めばまだいい。

 バイクで走行中、輪っか状になった電線に首がひっかかり、そのまま絞首刑のように宙吊りになって死亡したという新聞記事を読んだこともある。確かに、ただでさえ街頭が少なく薄暗いベトナムの通り、夜間、バイクを走らせていたら、電線に気がつくわけがない。

 政府もこういう状態に手をこまねいているだけではなく、電線を整備して、地中に埋める計画が進められている。ベトナムで活動している友人のカメラマンが、「ベトナムは、とにかくあの電線が邪魔で、せっかくきれいな建物があっても絵にならないんだよねえ」とぼやいていた。いずれはこういう情景も見られなくなり、彼の悩みも解消されるのだろうか。

 ところで、前から気になっていたことを、電柱の上に登って作業しているオジさんに質問してみた。

「これだけの電線の束、どれがどこの家のものなのか、どうやって識別しているんですか」
「アンタねえ、これだけたくさんあるんだよ、分かるわけないでしょうが」

 そんな状態で、電線の地中化計画を進めたら、う~ん、ますます大変なことになってしまうような気が…。
 
 とりあえず、「オジさんたち、頑張ってくださいね」を声をかけて、その場を後にした。そういうわけで、今週の「街角笑ケース」殿堂入りは、「ハンモック代わりにもなる電線の束」で。お後がよろしいようで…。

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 【[今日もカフェ日和]

004:在住外国人のアットホームなサロン~ジャヴァ・カフェ
2009年03月30日
 

 今朝、立ち寄ったジャヴァ・カフェは、ホーチミン市在住の外国人御用達となっている老舗のカフェです。

 このお店がオープンしたのは、10年以上前でしょうか。ベトナムコーヒーではない、美味しいレギュラーコーヒーが飲めて、さらにサンドイッチやケーキも、外国人でも満足できるレベルのものが食べられる貴重な存在として、欧米人を中心とする在住外国人の間で人気店となりました。

 そういうお洒落な店が増えた今でも、昔からこの町に住む外国人にとって、ジャヴァはちょっと特別な存在。常連さんが多く、お客さんが友人同士ということも少なくありません。この町における「サロン」のような存在だといえるでしょう。

 今も店内では、偶然再会したらしい2人の間で、
「久しぶりだねえ、どこか行っていたの?」
「弟の結婚式でね、2週間ほどパリに帰っていたんだよ」
「そうだったのか。実は今度、念願の一軒家を購入したんだよ。引っ越しが済んだらお披露目パーティをするから、キミにもぜひ来て欲しいと思って探していたんだ」
 などの会話が、交わされていました。

 このお店で知り合いができる場合もあります。私自身、さっき「この近くで、DVDディスクを買える店はありませんか?」と隣のお客さんに聞かれ、結局、近くの店までバイクで行って買って来てあげました。もちろん見知らぬ人です。

 以前に、日本語を勉強中というベトナム人の大学生さんに、日本語に関する質問を受けたこともあります。お店の人に「あのお客さん、日本人だから教えてもらったら?」と紹介されたそうです。

 ホーチミン市でもメールや携帯電話がありますから、何か用事があれば、それで済ますことはできます。しかしこの町には、直接会って話をする、そういう人肌の温もりのあるコミュニケーションが似合っているように思います。

 特に何か用事があるわけではないけど、何となく人と話がしたい。そんなときに、つい、私が足を向けてしまうのが、このジャヴァ。スタッフも昔から勤務している人が多く、お客さんも常連さんが多い。だから、こんなアットホームな雰囲気をかもし出せるのかもしれません。

 以前は欧米人が多かったのですが、最近では日本人の常連さんも増えました。今も知り合いに会って「あれ、今日はお仕事お休みですか?」と声をかけられてしまったところです。そろそろ出勤することにしましょう。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Java Cafeジャヴァ・カフェ
住所:38 Dong Du, Quan 1, TP.HCM(市民劇場から徒歩5分)
電話:08-38230187
営業時間:07:00~23:30(無休)
英語メニューあり/1階は禁煙席、2階が喫煙席/トイレ○

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