Myカテゴリ
*ベトナム基本情報 (6)
*編集部からのお知らせ (1)
ベトナム・ミステリーゾーン (6)
ベトナム街角笑ケース (25)
一押し街歩き (5)
今日もカフェ日和 (25)
現地発! 旅行ニュース (9)
笑うベトナム (1)
週末小旅行のススメ (10)
«前 || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 || 次»
 

ベトナムが、ブラジルに次ぐ世界第2のコーヒー大国であることは、私がここで書くまでもなく、ご存知のかたが多いと思います。そんなベトナムコーヒーの中で、知名度ナンバーワンのブランドはというと、間違いなく「チュングエン」でしょう。

同社では、チュングエンブランドのコーヒー豆の販売とカフェチェーンの経営をしています。ホームページによると、ベトナム国内に600軒以上のカフェを出店しているだけでなく、日本を含む国外にも進出しているそうです。


●チュングエンコーヒー(日本)
http://www.trungnguyencafe.com/

●チュングエンコーヒー(ベトナム)
http://www.trung-nguyen-online.com/


今、私がこれを書いているのも、そんなチュングエンコーヒーのうちの1軒。市内の目抜き通りの一つ、レロイ通りに面している便利なところにあります。

さすがにコーヒーメーカー直営の店だけあって、コーヒーにも何種類かメニューがあります。日本の喫茶店で、ブルーマウンテン、キリマンジャロ、モカ、マンデリンなど、豆を選べるのと同じですね。


日本で飲まれているのは、アラビカ種という豆ですが、ベトナムコーヒーの主流はロブスタ種。チュングエンでは、これらを組み合わせて、クリ・ロブスタ、ロブスタ・アラビカ、プレミアム・クリ、クリ・アラビカなど、いろんな豆を味わえるようになっています。


私も今までにいくつか試してみましたが、私の味覚が鈍感なのか、味の違いはよく分かりませんでした。たとえ、注文したのと違うコーヒーを持って来られても分からないでしょう。


さて、それぞれの豆に関して、ホットのブラック、アイスのブラック、ホットのミルク入り、アイスのミルク入りと4つの選択肢があります。


ここで、ベトナムならではのコーヒーの飲み方について、私の「発見」をお伝えしましょう。


まず、ベトナムにおける「ブラック」は、日本のそれとは違うこと。ブラックでも砂糖がたっぷり入って出てくる場合が少なくないのです。
私は日本では必ずブラック。ベトナムでも迷わずブラック(ベトナム語ではカフェデン。デンは黒の意味)と頼んだところ、めちゃくちゃ甘くて驚きました。


聞いてみると、こちらの人にとって、砂糖抜きでコーヒーを飲むというのが珍しいらしく、日本流のブラックを希望する場合、「砂糖抜きで」と言う必要がある のだそうです。在住が長い先輩によると、例え「砂糖は要らない」と言っても、砂糖の量を減らして入れてくれることもあるそうで、甘いのが苦手な人は要注 意。


ミルクコーヒーのミルクは、日本のように牛乳ではなく、コンデンスミルク。これも最初は驚きました。ただ、ベトナムの濃いコーヒーには、普通の牛乳より、濃厚な味のコンデンスミルクのほうが合っているようで、ブラック党だった私も、すぐにこれに慣れてしまいました。


もう一つ、チュングエンのコーヒーは、私の知る限り、どこもエスプレッソ並みに濃いです。ホットの場合、私は、お湯をもらってそれで薄めています。アイスの場合は、氷が解けるのを待って少しずつ飲むながらゆっくりと頂きます。


ホーチミン市は年中暑いので、もっぱらアイスコーヒー。のんびり氷が解けるのを待ちながらコーヒーを飲む時間は、ベトナムならではという気がします。


これを書いている間に、私のコーヒーも、氷が溶けて飲み頃になってきました。これを飲み終わったらお仕事です。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

 

今回の写真、「工事中の家」ではない。「道路の拡張工事のために、前半分を強引にちょん切られてしまった家」なのである。

この家が建っているのは、グエンバンチョイ通りという、空港と市内中心部を結ぶ通り。もう2年くらい前になるだろうか、この通りの拡幅工事が行われた。当 時、グエンバンチョイ通りは、朝夕になると渋滞して、小生も、空港に行く際には不便を感じていたから、道路幅が広くなるのは、朗報だった。

そして工事開始。ここからが、いかにもベトナムという感じだった。通りの両側には民家や商店、レストランなどがある。これらを立ち退きさせるのではなく、道路の拡幅分を、強引に削り取っていったのだ。

それまで、奥行きが10メートルあったレストランは5メートルになり、手前に居間、奥に台所という構造だった家は、かつて台所に入る扉だったものが、玄関 になってしまった。工事中、通りの両側は、玄関や表の壁を取り壊され、中が丸見えになった、まるで「家の断面図」みたいな情景が連なっていた。

このグエンバンチョイ通り沿いには、永厳寺という観光名所にもなっている名刹がある。もちろん、これも容赦なし。正門が何メートルか後退させられてしまった。浅草の雷門が移動させられるようなものである。

工事は終了し、以前を知らない人には、通りの両側に家や店が並ぶ普通の街の情景となっているが、この家は、そんな強引な拡幅工事があったことを示す、数少ない「生き証人」なのである。

この拡幅工事に関しては、これまたベトナムらしい裏話がある。ベトナム在住の長い私の友人が、ある政府関係者から、

「グエンバンチョイ通りは、何年か後に拡幅されることになっている。私はそれを見越して、表通りから路地を5メートルほど入ったところにある家を何軒か購 入した。工事終了後には、ちょうどこれらの家が表通りに面して建つことになり、それから転売したら、ボロ儲けができる。私が持っている家のうちの一軒を買 わないか」
と持ちかけられたそうだ。

当時、グエンバンチョイ通りの交通はスムースで、拡幅工事のことなんて、噂にもなっていなかった。しかし、上記の私の友人は、「政府関係者のいうことだか ら」と、かなり割高だったにも関わらず、小さな家を一軒購入。果たして、購入後間もなく拡幅計画が発表され、友人の持ち家の評価額は数倍にあがり、彼は、 自分の年収数年分に相当する売却益を得たそうだ。

件の友人の奥さんはベトナム人。家を売ってくれた政府関係者は、奥さんの知り合いだった。
「お金が儲かったのは嬉しいですけどねえ。私が何年も汗水たらして働いて得られるお金を、妻は電話一本で稼いでしまうわけですからねえ、私としては心中複雑ですよ」

それに引き換え、バカを見たのは、表通りに面した家を持っていた人たちである。写真の家は、元から奥行きがあまりなく、拡張幅に合わせて削り取られてしまった後は、とても人が住める状態ではない。無人のまま、取り残されてしまっているようだ。

こうして書いていると、だんだん、笑えなくなって来てしまったが、今週の笑ケースは、「前半分をちょん切られた家」で。

お後がよろしいようで…。


(担当:越野 南雄)

 
「それがさあ、夕方、ベンタン市場の前を通りかかったら、周りに何だか、おいしそうな屋台がいっぱい出ているのよ。で、思わず、アンタにも携帯しちゃったってわけ! え? まだ残業中なの、それはご愁傷さま」

「今はね、シーフードの屋台に来ているの。カニが1匹300円くらいなんだって。信じられないでしょう?」

「実況中継の続きでーす。カニ、おいしかったわよ!ハマグリのレモングラススープ煮が、これまた絶品。バーバーバーっていうベトナムのビールも飲んじゃった」

「そう、またアタシ。バンコットっていうベトナム版たこ焼きの屋台に来ているの。中に入っている具は、エビなんだけどさ。たこ焼き器みたいな鉄板を使って、目の前で焼いて、できたてを出してくれるの」

「何度もゴメンねえ。でも、今、食べているチェーっていうスイーツが、メチャウマなのよ。ベトナム風ぜんざいって、いわれているんだって」

「それにしても、旅行直前に骨折するなんて、アンタもついてないわねえ。足が治ったら一人でも来なよ。本場のベトナム料理、おいしいよ。じゃあね、私はホテルに帰って寝るわ。残業、頑張ってね!」


【アクセス】
ドンコイ通りから徒歩10分。

(構成・写真:朋野昭)

 
さて、旅行はどうだったか。結論からいうと、十分、満足できるツアーだった。

アンコール遺跡群、これらの遺跡群の素晴らしさについては、もう私などが付け加えられるものは何もない。やはり、一度は訪れるべき価値のあるものだと思う。
2日目の午前中にアンコール・トム遺跡、続いてタ・プローム遺跡、昼食をはさんでトンレサップ湖観光、アンコール・ワット遺跡、夕方にプノンバケン山からの日没鑑賞と5箇所を回った。夕食は、アプサラダンスショー付きのビュッフェと、盛りだくさんのプログラム。

私個人として、意外な発見だったのがプノンペン。最終日の4日目に回った名所のうち、特に王宮、シルバー・パゴダは、豪華絢爛たる建築美を見せていて、これが内乱で荒廃した国とは思えないほどであった。
次回は、プノンペンだけ訪れてみてもいいかと思っている。 以下は、いずれもプノンペンの写真。

 alt=""title=""
これが王宮。内部を見学することができる

 alt=""title=""
こちらがシルバーパゴダ

 alt=""title=""
ワットプノンにあったレリーフのひとつ

ツアーに関しても、十分コストパフォーマンスが高い内容だった。シェムリアップで滞在したのは、モナークアンコールホテル(Monarch Angkor Hotel)という、プール付きのリゾートホテル。町の中心部からは少し距離があるが、それでも車で10分足らず。部屋は明るく清潔で、「何日か滞在してもいいな」と感じたほど。

●モナークアンコールホテル
http://www.monarchangkorhotel.com/(工事中、らしい)

一方、プノンペンで宿泊したクメールロイヤルホテル(Khmer Royal Hotel)は、王宮へは徒歩圏内というロケーションで、部屋は広々。全体的に古臭く、やや落ちる感じは否めないが、それでも不満をいうほどのレベルではない。

●クメールロイヤルホテル
www.khmeroyalhotel.com/(工事中、らしい)

特筆すべきはカンボジア人のガイドさん。文化や歴史に関する深い造詣、そして、決してハンサムではないにも関わらず、何人かの女性参加者が「恋に落ちそう」というほどの、細やかな心遣い。そして、発音に厳格なベトナム人が口を揃えて「彼が外国人だとは信じられない」と驚嘆するほど正確なベトナム語。バスの中では、座興にベトナム語の笑い話、古い詩や歌まで披露してくれた。

シェムリアップに到着した日は、夜10時過ぎから、我々の夜遊びに付き合ってパブストリートを案内してくれた。また、2日目、女性陣が「夕食後、マッサージに行きたい」というと、お勧めのお店まで、別に車を用意して連れて行ってくれるなど、予定外のリクエストにも、いつも笑顔で適切な対応をしてくれるのだ。

改めて「ガイドつきのツアーにして良かった」と感じた。例えバスやホテルは自分で手配したとしても、ガイドだけは現地で雇いたいと思っている。

今回、回った3つ以外にも、素敵な遺跡がたくさんあるし、シェムリアップと、プノンペンも、その性格は全然違うが、どちらも魅力のある町だった。
また機会があれば 「週末、ちょっとアンコール遺跡へ」行ってみたいものだと思う。

<スケジュール>
1日目
~0500 バス出発。
~0640 チャンバン到着。朝ごはんへ
~0730 バンカンの朝食後、出発
~0830 モックバイ国境到着
~1045 出国終了。パスポート受け取り
~1140 入国終了。国境出発
~1450 昼食レストランへ
~1530 昼食後、出発
~1800 男女山を経てコンポンチャムにて休憩
~2000 夕食レストランへ
~2130 夕食後、ホテルにチェックイン
~2330 パブストリートに遊びに行ってホテルに戻る

2日目
~0700 朝食後、出発
~0800 アンコールトム南大門着
~0930 アンコールトム見学終了
~1010 タプローム着
~1110 タプローム見学終了
~1200 昼食レストランへ
~1230 昼食終了。トンレサップ湖観光へ
~1530 トンレサップ観光終了、アンコールワットに出発
~1610 アンコールワット到着
~1710 アンコールワット観光終了
~1730 プノンバケン到着
~1830 プノンバケン観光終了。夕食レストランへ
~2030 アプサラショー付きビュッフェ夕食
~2200 マッサージを受けてホテルに戻る

3日目
~0700 朝食後、チェックアウト
~0820 バスが故障で停車
~1200 故障が直って出発
~1500 ドライブインで休憩
~1520 バインミーの軽食。休憩後、出発
~1650 昼食のレストランに到着
~1730 レストラン出発
~1830 セントラルマーケットとスーパーに立ち寄る
~1900 ホテルチェックイン
~2030 カジノへ
~2200 夕食後、ホテルに戻る

4日目
~0700 朝食後、チェックアウト
~1100 ワットプノン、王宮、シルバーパゴダを観光
~1200 ビュッフェの昼食
~1300 土産物屋によってプノンペンに別れを
~1600 国境着
~1710 国境発
~1915 ホーチミン着

<小遣い帳>
ツアー代金 189US$
カンボジアの携帯電話のプリペイドカード 5US$
パブストリート往復のトゥクトゥク(1時間半貸切) 2US$
アンコール遺跡群の絵葉書 1US$
飲み物とおやつ 3US$
フットマッサージ 10US$
ガイドさんへのチップ 10US$
合計 約220US$

 
交差点で小生が信号待ちをしていたら、目の前に4人乗りしているバイクが停まった。「これは笑ケースのネタになる」と、さっそくパチリ! ちょっと写真が見にくいが、大人2人、子供2人、合計4人が1台のバイクに乗っているのが、お分かり頂けるだろうか?

当地では3人乗りは全然珍しくない。4人乗りは、そんなに頻繁には見かけないが、それでもちょくちょくある。私が今までに見たことがある最高記録は5人 乗り。おそらく両親らしい大人が2人、子供3人という構成だった。「ベトナムではバイクがファミリーカー」と言われるが、まさにそれを地でいく情景だっ た。

では、いったい、ベトナムでは何人乗りまでが合法なのだろう? 会社のベトナム人スタッフに聞いてみると、基本的には2人までだそうだ。大人ばかり3人乗りしていると、交通警察に停められるという。

大人2人に子供1人という3人乗りはよく見かけるが、これは、どうなんだろう?
「子供は1人未満という解釈で、大丈夫なんじゃないですか?」
「じゃあ、大人2人と子供2人は?」
「法律がどうなっているか分かりませんが、ケースバイケースだと思いますよ。子供2人のうちの1人が、赤ん坊だったら、警察も停めないんじゃないでしょうか?」

なんと大らかなことだろう!

実際、小生が今回の写真を撮っているすぐ横に警察官が立っていたが、まったくお咎めなしだった。

1台のバイクに相乗りをするのは、もちろん、バイクが1台しかなくて仕方なく、という場合もあるが、バイクが2台あっても、「別々に走るのは寂しいから」と1台に乗る場合もあるという。特にカップルや夫婦はそうらしい。

というわけで、今週の「街角笑ケース」殿堂入りは、ベトナムの人間関係の濃密さを象徴しているかのような「4人乗りしているバイク」でいきましょう。お後がよろしいようで…。

(担当:越野 南雄)

 
今日、日本語教師を辞めて日本に帰る同僚を見送りにタンソンニャット空港に行く途中で「オーサカカフェ」という看板を見つけたので、帰りに立ち寄ってみました。

確かに入り口の門には「Osaka Coffee」と書かれています。中央に山水式の庭がある、雰囲気の良いオープンカフェ。しかしながら、これのいったいどこが「大阪」なのか、分かりません。

注文を取りにきた店員さんに尋ねてみました。
「この店のオーナーが、Osaka Do(赤大阪)という木が好きなんですよ。それにちなんで、カフェの名前も『大阪』にしたんです。ほら、ここに植わっているのが、その『赤大阪』という木ですよ」
なるほど。

日本で、外国語のブランド名や店名があふれているのと同様、ベトナムでも外国語を「カッコいい」とありがたがる風潮はあります。我が日本語は、なかなか健闘していて、街中で日本語を目にすることは少なくありません。

ベトナムで人気がある日本語フリーペーパーである『ベトナムスケッチ』の2009年6月号でも、町で見かける日本語の看板の特集をしていました。例えば、こんな店があるそうです。
「スシ」(しかし日本食屋ではなくブティック)
「ハナヤ」(その名の通り生花店。ストレート過ぎ?)
「ケンゾー」(枕専門店。ブランド物の枕があるのか?)

オーサカカフェの場合、「日本語がカッコいい」という理由で、店名にしたわけではなかったわけですが、それでも、日本語が店名に入っていると、何となく親近感が湧くものです。

「何か、大阪に関連した料理はないの?」
と尋ねると、
「大阪チャーハンというのがあります」
とのこと。ちょうどお昼時だったので、これを頼むことにしました。お値段は4万9000ドン。出てきたチャーハンには、もちろん、タコ焼きがついている わけでもなく、お好み焼きソースで味付けしてあるわけでもない、普通のチャーハンでした。でもピリっとした辛味が効いていて、美味しかったですよ。

<データ>
Osaka Cafe オーサカカフェ
住所:38 Cuu Long, Q. Tan Binh, TP.HCM(市民劇場から車で20分)
電話:08-38487133
営業時間:06:30~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○/2階席がエアコン室/コーヒー2万ドン~

 
そんなことを考えていると、ある友人からこんな情報を入手した。
「ホーチミン・シェムリアップ間を走っているマイリン社のバスは快適ですよ」
マイリン社とは、ベトナムで急成長しているタクシー会社。そこがシンカフェのようなバス網も展開しているのだ。さっそく、ハイバーチュン通りにあるマイリン社に行ってみた。

ルートはシンカフェと同じでプノンペン経由、所要時間も当然ほぼ同じで12時間程度。途中下車も可能だ。料金は片道18US$。シンカフェ(30万 6000ドン=約17US$)といい勝負である。シェムリアップ往復はマイリンバスを使い、その他を個別に手配すると、どれくらいまで安くできるか、計算してみた。
バス:36US$
ホテル(中級クラス):30US$×3泊
食事:約90US$
遺跡見学のための移動:15US$(トゥクトゥク1日貸切)
合計:231US$
シンカフェよりも更に30US$ほど安くなる。

「ホテルは、とにかく眠れたらいい」ということで、ランクをいちばん下のゲストハウスまで下げると1泊10US$。3泊4日の旅行の総予算を160US$程度に収めることができる。ただ今回は、私の計画を聞いた友人が「同行させろ」とついてくることになったので、ホテルはある程度のランクは維持する必要がある。ゲストハウス案は忘れることにした。

ところが調べてみると、更にお得な方法が見つかったのである。

格安旅行のシンカフェよりも、バスを使った個人手配旅行よりも割安なツアーとは…、ローカルの旅行代理店が催行するパックツアーである。

トランスヴィエットトラベル(Transviet Travel)という会社のチラシをみたところ、往復バスを使ったシンカフェのパックツアーと行程はほぼ同じで、遺跡入場パス代金(20US$)と、旅行中のすべての食事代、すべてを含んで189US$なのである。

●トランスヴィエットトラベル社
http://www.transviet.com.vn/

189US$から、遺跡入場パス(20US$)、3つ星ホテル3泊分(90US$)を差し引くと75US$しか残らない。これで4日間の貸し切りバス、4日間の食事代、専属のツアーガイド2名つけて、利益が出るんだろうか? そんなことを心配してしまうほどだ。

これなら、すべて自分で手配した場合より、30US$近く安い。ホテルはゲストハウスに泊まるという、今回調べた中でいちばん安いプランに、25US$ほど上乗せしただけで3つ星ホテルに泊まれるのだ。

以前にも、ベトナムのローカル旅行代理店のツアーには何度か参加したことがあり、とても楽しかった思い出がある。
「よし! これに決めた」
さっそく、このツアーに申し込んだ。

トランスヴィエットトラベルのツアーにしたのは、たまたま、パンフレットが手元にあったから、というだけで、実は何も理由はない。特に他社と比較することもせず、申し込んだ。その後で、さらに安い値段を出している旅行社も見つけたが、数US$の差。100US$の後半というのが、大体の相場であるようだ。

 


今日の笑ケースの写真は、何の変哲もない信号機、ただし電気がついていないことを除いては。

これは今朝、出勤途上に通過した信号機。この一帯は停電らしく、この手前の信号機も、その次の信号機も、いずれも電気が消えていた。日本では、例え停電になっても信号機だけは、非常用のバッテリーか何かがあって消えないという話を聞いたことがある。

しかし、ベトナムの信号機は、停電になるとあっさり消える。バイクで15分ほどの通勤途上にある信号機が全部、消えていたこともある。そのときは、「他が停電でなくても信号機が率先して消えるんじゃないか」とすら思ったものだ。

それでも、大した混乱も事故もなく、道路が機能しているのは、いや、笑い話ではなく、感嘆してしまう。

そもそも、小生がホーチミン市に来た頃は、信号機というものが、滅多になかった。今でも、相当大きな交差点でも、信号機がないところは少なくない。また、フランス統治時代の名残で、ロータリーになっていて、信号機がつけにくい構造になっている交差点もある。

そんなわけで、ホーチミン市の人は、元々、信号機を見る習慣があまりないのだと思う。

小生は以前、赤信号で停まっていると、バイクに追突されたことがある。加えて、追突してきた相手のほうが、
「車が通っていないのに、どうして停まっているんだ!」
と怒るので、反射的に、
「すいません、信号が赤だったので…」
と謝ってしまったのは、今、思い出しても不覚である。

ベトナムの笑い話に、信号の見方を子供に教える親の話がある。
親「信号が青のときは進め。じゃあ、黄色のときは?」
子「急いで進め」
親「じゃあ、赤のときは?」
子「警察官がいないのを確認して進め」
まあ、他の国でもありそうな冗談だが、日本に比べ、ベトナムではかなりリアリティが高い。

これに「じゃあ、信号がついていないときは?」が加われば、完璧という感じだ。答は、さしずめ「直交している道路から入ってくる車に負けないように進め」だろうか。

というわけで、今週の「街角笑ケース」殿堂入りは、「停電で動かない信号機」。

お後がよろしいようで…。

(担当:越野 南雄)

 
週末、ちょっと旅行に行こうと思って、カフェにやって来ました。
「旅行に行くのにどうしてカフェに?」
そう思われませんでしたか? 最初、日本語を習いに来ているベトナム人の学生から、
「先生、安く旅行がしたいんだったら、シンカフェに行かれてはどうですか?」
って、いわれたとき、私は「え? どうしてカフェに?」と聞き直してしまいました。

旅慣れた方ならご存知かもしれませんが、シンカフェとは、ベトナムでバックパッカー向けのツアーを催行しているツアーデスクの名前なのです。最初は、日 本の「トラベルカフェ」みたいに、旅行の情報が得られるカフェなのかなと思ったのですが、カフェとしての機能はなく、本当に100%ツアーデスク。対面式 のカウンターには、係員が10人近く座り、大きなバックパックを担いで訪れる旅行者の相談に乗っていました。

シンカフェの特徴は、何といっても安いこと。日系の旅行会社では半日で50ドルとなっているメコンデルタツアーが、こちらでは丸一日のコースで10ドル。これでガイドも食事もついているのだから、驚きです。

それに加えて私の目を引いたのは、オープンツアーというバス。「ツアー」とはなっていますが、パックツアーではなく、ベトナムの主要都市を結んでいるバ ス網のことを、「オープンツアーバス」と呼んでいるのだそうです。これを使ってホーチミン市からハノイまで行けば、たったの34ドル。もっとも、最速でも 3日くらいかかるそうですが。

そういえば、昔読んだ、沢木耕太郎の『一号線を北上せよ』という本が、バスを使ってホーチミン市からハノイまで、ベトナムを縦断する話でした。私も一度、やってみたいものです。

私は、ホーチミン市から車で3時間余のところにある、ムイネーというビーチリゾートまでのオープンツアーバスを申し込みました。片道約5ドル。これで、今度の土日に1泊2日の旅行をするつもり。

コーヒーを売らない、しかしおそらくベトナムでいちばん有名な、このカフェ、今後も滞在中にお世話になりそうです。

<データ>
Sinh Cafe シンカフェ
住所:246 - 248 De Tham, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で5分)
電話:08-38389593~3838 9597
営業時間:6:30~23:00(無休)
ウェブサイト:http://www.sinhcafevn.com/

2009年05月20日

 【*ベトナム基本情報

06月の気候

 
●ハノイ市および北部
南にあるホーチミン市よりも、夏の暑さが厳しいといわれるハノイ市。6月に入ると、こちらも完全な夏模様です。ハノイは5月から9月くらいまでが雨季。ホーチミン市に比べると、降雨量はやや少ないとはいえ、やはり雨季で2日に1回は雨が降りますので、傘の用意は欠かせません。


平均最低気温 25.8度
平均最高気温 32.6度
平均降水量 239.9ミリ
平均降雨日数 14.7日
(上記はハノイ市の6月のデータ)


●中部(フエ、ダナン、ホイアン)
雨季の南部に対し、中部は乾季の真っ最中。中部の乾季はだいたい2月から8月までで、6月から8月くらいが、中部のビーチを楽しむのには最適の季節です。ただ暑さが非常に厳しいので、観光する際には、帽子をかぶり、まめに水分補給をするなど、熱中症対策をお忘れなく。


平均最低気温 25.5度
平均最高気温 33.9度
平均降水量 87.1ミリ
平均降雨日数 8.0日
(上記はダナン市の6月のデータ)


●ホーチミン市および南部
ホーチミン市を中心とする南部は、5月から10月が雨季。6月はまさに雨季の真っ最中です。雨季とはいっても、日本の梅雨のように一日中、雨がしとしとと降り続くことはまれ。午後、1時間くらい、マンゴーシャワーと呼ばれるスコールが降り、その後はまたからっと晴れることが多いです。


平均最低気温 24.6度
平均最高気温 32.4度
平均降水量 311.7ミリ
平均降雨日数 19.0日
(上記はホーチミン市の6月のデータ)


<ベトナム歳時記>

●6月1日:国際児童の日


●6月21日:ジャーナリストの日


提供:ベトナム観光文化情報センター
*気象に関するデータ出展:National Meteorological & Hydrological Services

«前 || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 || 次»