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ホーチミン・タンソンニャット空港から152番の路線バスに乗って約30分。オレが降りたのはバックパッカー街として知られるデタム通りだ。

 バスを降りるや否や、むっとする熱気、通りを走るバイクの排気音、そして物売りの声など、熱気と喧騒に包まれた。そこはまさにアジア。まずはホテル探しだ。オレは背中の50リットルのバックパックを担ぎ直すと歩き始めた。

デタム通りと直交するブイヴィエン通りに入ると、数メートルごとに「Hotel」「Guest House」という看板を出した建物があり、片っ端から部屋を見せてもらう。1晩3米ドルというドミ(相部屋)から、1泊50米ドル以上する中級ホテルま で、本当に選り取り見取りだ。

どのホテルのスタッフも愛想がよく、部屋を見たあと「他のところも見て、良かったら戻って来るから」といっても嫌な顔一つしない。汗びっしょりになって いるオレを見て、ホテルの女の子が「どうぞ」と冷たいお茶を出してくれたときは、思わず「ここで世話になります!」と言いそうになった。

あるホテルで「長期滞在だったら、デタム通りと並行している路地に行けば?」と、メモを渡された。彼女の友人が経営しているホテルだそうだ。

「すみません、部屋を見せてくれますか?」
教えてもらった住所のホテルで、そう声をかけると「は~い、コンニチハ」と、日本語で返事があって、出てきたのは二重まぶたと八重歯が印象的なトゥーちゃんという女の子。噂には聞いていたが、ホーチミンには本当に可愛い子が多い。

 ホテル自体も、今まで見た中でいちばんいい感じだ。彼女の家族も一緒に住んでいて、キッチンやリビングも「自由に使っていいわよ」というのも嬉しい。

 そろそろ、この辺りで手を打つかな…。

【アクセス】
タンソンニャット国際空港から車で25分

(構成・写真:朋野昭)

 

「そこの上の人、何しているんですか~」
「電線を増設しているんだよ~」
町の至るところで、写真のように、こんがらがった凧の糸みたいな電線の塊を目にする。今日、出勤途上、その電線の中に入り込んで作業をしているオジさんを見かけたので、さっそく冒頭のような質問をしてみた次第。

「電線を増設って、そこから更に増やすんですか」
「新しいビルが建ったからねえ、そこにも電気を送らないといけないだろ」
そうやって、新しいビルや家ができるたびに、新しく電線を増やしていくから、こういうことになってしまうのだろう。

以前に新聞で、酔っ払った男が、クモの巣のようになっている電線の上に乗り、まるでハンモックのようにブラブラ揺らして遊んでいて、捕まったという記事を読んだことがある。

確かにハンモックのように見えなくもない。ただ、その男が遊んでいた電線、地上5メートルほどの高さにあったそうで、素面でもなかなか登るのは大変だと思うのだが…。いや、素面だったら誰も登らないか。

こんな笑い話ですまない話もある。この電線、時々地上近くまで垂れ下がっているのを見ることがある。これに引っかかってバイクが転倒する事故が、時々、発生しているのだ。転倒で済めばまだいい。

バイクで走行中、輪っか状になった電線に首がひっかかり、そのまま絞首刑のように宙吊りになって死亡したという新聞記事を読んだこともある。確かに、ただでさえ街頭が少なく薄暗いベトナムの通り、夜間、バイクを走らせていたら、電線に気がつくわけがない。

政府もこういう状態に手をこまねいているだけではなく、電線を整備して、地中に埋める計画が進められている。ベトナムで活動している友人のカメラマンが、 「ベトナムは、とにかくあの電線が邪魔で、せっかくきれいな建物があっても絵にならないんだよねえ」とぼやいていた。いずれはこういう情景も見られなくな り、彼の悩みも解消されるのだろうか。

ところで、前から気になっていたことを、電柱の上に登って作業しているオジさんに質問してみた。

「これだけの電線の束、どれがどこの家のものなのか、どうやって識別しているんですか」
「アンタねえ、これだけたくさんあるんだよ、分かるわけないでしょうが」

そんな状態で、電線の地中化計画を進めたら、う~ん、ますます大変なことになってしまうような気が…。

とりあえず、「オジさんたち、頑張ってくださいね」を声をかけて、その場を後にした。そういうわけで、今週の「街角笑ケース」殿堂入りは、「ハンモック代わりにもなる電線の束」で。

お後がよろしいようで…。


(担当:越野 南雄)

 

今朝、立ち寄ったジャヴァ・カフェは、ホーチミン市在住の外国人御用達となっている老舗のカフェです。


このお店がオープンしたのは、10年以上前でしょうか。ベトナムコーヒーではない、美味しいレギュラーコーヒーが飲めて、さらにサンドイッチやケーキも、 外国人でも満足できるレベルのものが食べられる貴重な存在として、欧米人を中心とする在住外国人の間で人気店となりました。


そういうお洒落な店が増えた今でも、昔からこの町に住む外国人にとって、ジャヴァはちょっと特別な存在。常連さんが多く、お客さんが友人同士ということも少なくありません。この町における「サロン」のような存在だといえるでしょう。


今も店内では、偶然再会したらしい2人の間で、
「久しぶりだねえ、どこか行っていたの?」
「弟の結婚式でね、2週間ほどパリに帰っていたんだよ」
「そうだったのか。実は今度、念願の一軒家を購入したんだよ。引っ越しが済んだらお披露目パーティをするから、キミにもぜひ来て欲しいと思って探していたんだ」
などの会話が、交わされていました。


このお店で知り合いができる場合もあります。私自身、さっき「この近くで、DVDディスクを買える店はありませんか?」と隣のお客さんに聞かれ、結局、近くの店までバイクで行って買って来てあげました。もちろん見知らぬ人です。


以前に、日本語を勉強中というベトナム人の大学生さんに、日本語に関する質問を受けたこともあります。お店の人に「あのお客さん、日本人だから教えてもらったら?」と紹介されたそうです。


ホーチミン市でもメールや携帯電話がありますから、何か用事があれば、それで済ますことはできます。しかしこの町には、直接会って話をする、そういう人肌の温もりのあるコミュニケーションが似合っているように思います。


特に何か用事があるわけではないけど、何となく人と話がしたい。そんなときに、つい、私が足を向けてしまうのが、このジャヴァ。スタッフも昔から勤務している人が多く、お客さんも常連さんが多い。だから、こんなアットホームな雰囲気をかもし出せるのかもしれません。


以前は欧米人が多かったのですが、最近では日本人の常連さんも増えました。今も知り合いに会って「あれ、今日はお仕事お休みですか?」と声をかけられてしまったところです。そろそろ出勤することにしましょう。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。


<データ>
Java Cafeジャヴァ・カフェ
住所:38 Dong Du, Quan 1, TP.HCM(市民劇場から徒歩5分)
電話:08-38230187
営業時間:07:00~23:30(無休)
英語メニューあり/1階は禁煙席、2階が喫煙席/トイレ○

 
美しいビーチがあることで有名な中部ベトナム最大の町・ダナン。実はそのビーチからわずか40キロほどのところには、かつてフランス人が避暑地として開発したバナ高原があり、海と山の両方を一度に楽しむことができることは、あまり知られていません。

というのも、今までバナ高原には、車で曲がりくねった山道を行くしかなく、それが難点だったのです。しかしこの3月25日、ロープウェイが営業を開始、アクセスが非常に楽になりました。

同ロープウェイは、山麓から山上までの全長5000メートル余を、わずか15分で結びます。運営するバナロープウェイサービス株式会社によると、このロー プウェイはギネスブックの発行元ギネスワールドレコード社が「長さ」と「始点と終点の高度差」の両方に関して「世界一」と認定したそうです。

バナ高原には、レストラン、簡易な宿泊施設があるほか、現在も開発が進められており、これから注目のデスティネーションといえるでしょう。

提供:ベトナム観光文化情報センター

 

ベトナム戦争が実質的に終結した4月30日は南部解放記念日、翌5月1日はメーデーで、いずれもベトナムでは休日になっています。

1975年4月30日、サイゴン市の大統領官邸(現ホーチミン市の統一会堂)に、北ベトナム軍の戦車が突入して、長いベトナム戦争が幕を閉じました。これ を記念して、ホーチミン市では例年、様々なイベントが行われます。この時期にホーチミンに滞在する予定の方は、見学してみるのも良いでしょう。

逆に、統一会堂など、記念行事が行われる場合、一般の観光客は立ち入りできなくなりますので、ご注意ください。

一方で、この時期は、祝日が少ないベトナムでは貴重な連休なので、リゾート地のホテルは例年、満室となります。ファンティエット(ムイネー)やニャチャン、ハロン湾など、人気リゾート地への旅行を予定されている方は、早めにホテルを確保しておきましょう。

提供:ベトナム観光文化情報センター

 
写真を見ても、「これの何がいったい面白いのか」と感じられるに違いない。写っているのは、何の変哲もない5000ドン札とチューインガム。しかしこの チューインガム、じーっと見ていると、お札に見えて…、来るわけないか。実はこのガム、お釣りの1000ドン札の代わり、なのである。

少し事情を説明しよう。今日のランチは、会社近くのちょっとこじゃれたレストランへ。ビジネスランチセット2万4000ドンに、アイスコーヒー2万ドンを注文。食事代に比べてコーヒーが高いと思うが、それはここでは本題ではない。

食事が終わってお会計。4万4000ドンに対して、私は5万ドン札を出した。お釣りは6000ドン。ところが、返って来たのは5000ドン札とチューインガム、だったのである。

最初は「お、食後にガムをサービスしてくれるとは」と思ったのだが、お釣りが足りない。ウェトレスさんに「お釣りが足りないんだけど」と言ったところ、 「あ、そうなのよ。今、ちょうと1000ドン札を切らしていて。ガムで勘弁してちょうだいね」と笑顔で切り返されてしまった。気の弱い小生、そのまま引き 下がったことは言うまでもない。

ちなみに、お釣りが足りなくて現物支給というのは、そんなに珍しいことではない。特に多いのがスーパー。例えば5900ドンの買い物をしたとする。1万 ドンを出すと、おつりは4100ドン。しかし、ベトナムの最少通貨単位は200ドン。つまり100ドンのお釣りは出したくても出せないのだ。そういうとき に、キャッシャーさんは、「はい」と飴玉を出してくれる。それが100ドンの代わり、というわけ。

先日、スーパーで買い物をした小生、合計額が3万100ドンだったのを見て、このときのためにずっと持ち歩いていた、少し溶けかかった飴玉を3万ドンの現金と一緒に差し出した。

「これなに?」
とキャッシャーさん。
「前にここのスーパーで買い物をしたとき、100ドンのお釣りの代わりに、この飴をもらったんだよ。だから、これ100ドンの代わり」
「あの~、お客さん、飴では支払いはできません」
あっさり拒否されてしまった。トホホ。

余談が長くなってしまったが、というわけで、今週の「街角笑ケース」殿堂入りは、「お釣りの現物支給で受け取ったガム」で。

お後がよろしいようで…。

(担当:越野 南雄)

 

「ベトナムでは、恋した数だけ、行きつけのカフェがあるのよ」

と、友人のベトナム人・ヒエンさんが教えてくれました。彼女曰く、ベトナムのデートは、食事は安い(しかし美味しい)もので手早く済ませ、その後、お洒落なカフェでゆっくりするのだとか。


2人のお気に入りのカフェが見つかると、そこが行きつけになります。そして新しい彼氏・彼女ができると、また別の行きつけを作って、そこに通うのだそうです。


「ヒエンさんが彼氏と行くのは、どこのカフェなの?」
と尋ねると、顔を真っ赤にしながら、「う~ん、それはね…」と、教えてくれたカフェに今朝は来ています。名前はミエンドンタオカフェ。ヒエンさんの彼氏、なかなかいいセンスをしています。


ここは、比較的最近できたもので、開店するや否や、ホーチミン市の若者たちの間でトップクラスの人気を獲得した話題のお店。


ホーチミン市の若者に人気の店は、大きく2つに分けられるように思います。


1つは、とにかく賑やかな大型カフェ。店内にテレビが何台もあってハリウッド映画を流し、それと同時に大音響で流行の音楽も流れています。店内の無線ランに接続して、コンピュータゲームに興じている若者たちもいます。


もう1つは対照的に、ゆっくりおしゃべりをするためのカフェです。


このお店は後者。敷地の中には小さな川が流れ、随所に木や花が配されており、巧みに自然を取り込み落ち着いた雰囲気をかもし出しています。店内にテレビはなく、バックに流れる音楽も会話の邪魔にならない程度で、最近のカフェには必ずある無線ランもありません。


お客さんたちは、飲み物を片手に、ゆっくりとおしゃべりしている人たちばかり。こうしてせわしなくキーボードを叩いている私は、浮いてしまっている感じです。


冒頭に登場してくれたヒエンさんは、こんなことも言っていました。
「彼氏と映画や遊園地に行くのももちろん好きだけど、いちばん楽しいのは、その日にあった楽しかったことや、将来の夢を語り合いながらカフェで過ごす時間ね」


ここは東京ほど娯楽が豊富でないという理由もありますが、「ホーチミン市では、人とのおしゃべりが最大のエンタテインメント」という話を聞いたこともあります。カフェは、カップルが愛を育むだけでなく、ベトナムの濃厚な人間関係を育む場なのでしょう。


そんなことを考えているうちに、そろそろ出勤の時刻になってしまいました。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。


<データ>
Mien Dong Thao Cafeミエンドンタオカフェ
住所:221A Nguyen Trong Tuyen, Quan Phu Nhuan, TP.HCM(市民劇場から車で20分)
電話:08-38451357
営業時間:06:45~23:00(無休)
英語メニューあり/屋内席はエアコン付きで禁煙

 


だだっ広い野原の中に、忽然と細長い家が建つ。人呼んで「ペンシルハウス」。間口は約 4メートルしかないのに、奥行きは10メートル以上という、まさにうなぎの寝床。それなのに、高さだけは一人前で、4階建てプラス屋上。中はハンで押した ように同じ間取りで、中央の階段をはさんで、手前と奥に部屋が一つずつ配置されている。

ベトナム最大の都市・ホーチミン市にあって、計画的に都市開発が進められているナムサイゴン地区では、こういうペンシルハウスが林立する奇観を見ることができる。

かつては、政府主導で建てられた集合住宅が庶民の住まいだった。しかし90年代、ドイモイと呼ばれる開放政策が広まり、庶民は、自分の土地を手に入れる ことが可能になる。しかし地価は高騰。特に道路に面した間口が広ければ広いほど土地は高い。そこで編み出された苦肉の策が、このペンシルハウスだった。

最初はバラバラに建っているペンシルハウスの隙間が全部埋まるとき、そこには新しい町が生まれる。


【アクセス】
Binh Chanh(ビンチャン)区Nguyen Van Linh(グエンヴァンリン)通り沿いに見ることができる。ドンコイ通りから車で20分。


(原稿・写真:朋野昭)

 

どの国にもある「ミステリーゾーン」。幽霊が出るというトンネル、建築が途中で止まってしまい、再開するたびに事故が起きるビル、はたまた、何のためにあるのか分からない階段など。

このブログでは、ベトナムにある、そんな奇妙なもの・怖いもの・不思議なものを毎月1箇所、紹介していきます。

(原稿・写真:朋野昭)

 

今日は少しゆっくり出社できるので、少し足を伸ばして、中心部を外れた川沿いのカフェで、ブランチを楽しむことにしました。お店があるのはタンダ と呼ばれるエリア。ここはサイゴン川に浮かぶ中州で、川に面した雰囲気の良いレストランや公園があり、ホーチミン市民の週末の憩いの場となっています。お 店の名前はソンチャン。入り口は小さいのですが、中は意外と広い庭園レストラン&カフェとなっています。


開店早々に入店したこともあり、 お客さんは私だけ。お気に入りの川べりの席に陣取りました。屋根はありますが、オープンエアのお店なので、エアコンはなし。しかし、ゆっくり流れるサイゴ ン川を渡ってくる風が心地よく、その必要性を感じません。5年ほど前までは、川向こうは一面の緑だったのですが、最近は、宅地開発が進み川沿いには家が建 ち並ぶようになりました。


注文したのは、ブンチャカーという魚のすり身が入った米麺。ベトナムでは、朝食に麺類をとることが少なくありま せん。日本でも知られているフォーも、朝食の定番メニューです。ブンチャカーもその一つで、ここの店のものは、ピリっとしたスパイシーなスープが特徴。汗 をかきながら辛い麺をすすっていると、体がしゃきっとしてくるのが感じられます。


食後は、対照的に濃厚な甘さのアイスミルクコーヒー。ベ トナム語ではカフェスアダーと言います。日本にいるときは、ブラックしか飲まなかった私ですが、ベトナムに来てからは、コンデンスミルクの入ったベトナム 風コーヒーがお気に入り。その土地によって、体が必要としているものが違ってくるのかもしれません。


このソンチャン、カフェとしても使え ますが、実はホーチミン市内でも指折りの人気レストラン。開店は1993年。クイニョンというベトナム中部の町出身のおしどり夫婦が、郷土料理を出してく れます。特に夜はロマンティックにライトアップされ、週末は予約がないと入れないほど。


お値段も手頃で、夕食でも予算は1000円もあれば、十分お釣りがきます。今日のメニューのブンチャカーは一杯2万ドン、コーヒーが1万9000ドンで、あわせて約200円。


しかし私は、このお店には何度か来ていて、オーナーのミーさんとは顔なじみ。彼はウインクすると、そこから10%割引してくれました。わずか20円とはいえ朝から、ちょっと得した気分。


さて、そろそろ出勤の時刻です。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。


<データ>
Song Trang ソンチャン
住所:1035 Binh Quoi, Quan Binh Thanh, TP.HCM(市民劇場から車で25分)
電話:08-35565516
営業時間:09:00~22:00(無休)
メニューは一部写真つき/英語メニューあり

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