みんなで作ろう!「ベトナム旅行便利帳」

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 【[今日もカフェ日和]

018:とっておきの隠れ家ヴィラカフェ~ペルゴラ
2009年07月13日
 
今日は、本当は教えたくない、とっておきの隠れ家カフェを紹介しましょう。それは「ペルゴラ」というカフェ&レストランです。

 ホーチミン市では、ヘムと呼ばれる路地の奥に、素敵なお店が隠れています。以前に紹介した「ハイダウェイ」「ミエンドンタオ」「カスバ」はその好例。このペルゴラも、その典型の一つです。

 この店があるのは、市内中心部のドンコイ通りから、バイクで20分近くかかる下町の住宅街の中。表通りから小さな路地に入り、さらに幼稚園の奥に小さな門が見えるだけという状態なので、普通は気がつかないでしょう。

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 門をくぐって中に入ると、正面には白亜の洋館。ここには会社が入っている模様。右手の奥には、歴史のありそうな2階建てのヴィラがあり、この建物がカフェになっています。ヴィラの1階がテーブル席で、木製のアンティークな感じのするテーブルと椅子が3組。2階にはソファ席を中心に7組と、かなりこじんまりしたお店です。

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 ヴィラの前の庭は屋外席となっており、テーブルが6組。庭に植えられた樹木が優しい木陰を作り、水草の植わった池が涼しさを演出しています。

 お店のウェブサイトに写真があるので、それをご覧頂ければ、お店の様子がイメージして頂けるでしょう。

 お店は奥まったところにあるので静か。流れている音楽は控え目で、ここに来ると本当にゆったりした気分に浸ることができます。

 由緒のある雰囲気の良い建物、自然を巧みに取り入れた素敵な庭、閑静さ、そして温かみのあるサービス。これらが揃った素敵なカフェが、ホーチミン市にはたくさんあるので驚いてしまいます。私にとっては、ベトナム生活における心のオアシスです。

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 食事は洋食中心で、なかなか本格的な味。お昼にはランチセットがありますが、用意している数が少ないらしく、早めに行かないと売り切れと言われてしまいます。自家製らしいクッキーや、見た目も美しい、そして実際にかなり美味しいケーキ類も見逃せません。クッキーは持ち帰りも可能で、友人宅に行った際に持参したら、大好評でした。

 あえて難点を挙げると、食事はどれも量が少なめで、やや物足りないこと。私も、朝ごはんにクロックムッシュー(3万5000ドン)を頂いたのですが、2時間ほどで、早くもお腹が空いてきてしまいました。今日は午前中いっぱい、ここで仕事をするつもりで来たのですが、ちょっと早めにお昼に出ることにします。

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 それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Pergola ペルゴラ
住所:28A Tran Cao Van, Q.Phu Nhuan, TP.HCM(市民劇場から車で20分)
電話:08-34495082
営業時間:07:00~23:00(無休)
ウェブサイト:http://www.pergola.vn/
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ◎

 【[ベトナム街角笑ケース]

第17話:昼下がりには使えなくなる会議室
2009年07月06日
 
ある取り引き先に打ち合わせに行った。最初は11時からの予定だったのだが、前の仕事が延びてしまい、先方の会社に着いたのは12時半頃。
「この時間帯は、アレで会議室は使えないし、昼飯に行きますか」
 と先方。
「そうですね、この時間はアレですからね」
 と私。

 どうして、この時間帯は会議室が使えないか。アレとは何か。その答が下の写真である。

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 これは同社の会議室。横になっているのは、お昼寝中のベトナム人従業員たちである。そう、ベトナムでは、昼食の後に昼寝をする習慣があり、この間、スペースに余裕のある会議室は、お昼寝場所になってしまう。昼休みは2時間。つまり12時から午後2時までは、会議はできないのである。

 彼らは、ちゃんとお昼寝用のゴザと、簡単な掛け布団、そして枕を会社に置いている。昼寝用のゴザは、縦に三つ折にして、クルクル丸めると小さくなる「会社でのお昼寝用ゴザ」が、ちゃんとスーパーなどでは売られているのである。

 会議室に入りきれない人も、机の下に頭を入れて寝ている。またその場所もない人は、机に突っ伏したり、椅子を2つ並べたりして、器用に寝ている。とにかく、孫のいそうなオジさんから、うら若き乙女まで、みんな枕を並べて、堂々とお昼寝をするのだ。

 そんなわけで、昼休みに社内を移動するときは、総務部長の顔をまたいだり、ずらりと並んで寝ている若い女性スタッフたちの足をまたいだりするものだから、気を遣う。

 元々、この昼寝の習慣は、他の暑い地域と同じく「一日でいちばん暑い時間帯は、仕事にならないから」という理由で根付いたようだ。その分、始業時刻は早めで、8時ごろというところが多いように思う。日本なら9時・5時のところ、1時間早く働き始め、1時間長めにお昼休みを取るというわけだ。

 ただ、外資系の会社では、昼休みが1時間しかない会社が多く、お昼寝をする余裕もないようである。また、ベトナム資本の会社でも、以前に比べれば、昼休みが短くなり、お昼寝をする人も減って来てはいるようだ。ベトナムも世知辛くなったものである。

 そういうわけで、今週の笑ケースは、「昼下がりには使えなくなる会議室」にしよう。それでは、お後がよろしいようで…。

 【[今日もカフェ日和]

017:映画が見られるカフェ~ボビーブリューワーズ
2009年07月06日
 
今日は週末。休日の午前中をゆっくり過ごすためにやって来たカフェは、旅行者街として有名なブイヴィエン通りにあるボビーブリューワーズ。と言っても、このカフェは、旅行者ではなく、在住者御用達のお店です。

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 ベトナム風でないブレンドコーヒー、美味しいハンバーガーやケーキ、無線ランが使えること。加えて、このボビーさんの「売り」は、3階に「ムービーラウンジ」があって、常時、映画を放映していること。何か飲み物や食べ物を注文すれば、映画が無料でいくらでも見られるのです。

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 映画は週替わり。毎週、最新の上映時間表を、店頭で配っています。アメリカ映画が中心のようです。最新の映画は、さすがにやっておらず、「タイタニック」「MI3」など数年前の映画が中心。

 席は通称「カップル仕様」。2人がけのソファになっています。真剣に映画に見入っている人もいれば、食事をしながら寛いでいる人もいます。またそれぞれの席には、テーブルがあって、映画を見ながら、ラップトップパソコンでメールのチェックをしている人もいます。

 それぞれのテーブルには、コンセントと、自分の手元だけを照らす読書灯もついています。席に座ったままで、追加のオーダーをすることも可能。何時間いても、追い出されることはありません。まるで、自宅にいるようにのんびりできるカフェなのです。

 この店はフランチャイズ制。在住者にはやはり人気のようで、加盟店は増えているようです。お店のウェブサイトによれば、現在6店舗。ホーチミン市に、こういうお店は他にないので、まだ増えそうです。

 週末の朝、こうして普段と違うことをするのは、良い気分転換。 それでは皆さんも良い週末をお過ごしください。

<データ>
Bobby Brewers ボビーブリューワーズ
住所:45 Bui Vien, Q.1, TP.HCM(市民劇場から徒歩20分)
電話:08-39204090
営業時間:06:30~23:00(無休)
ウェブサイト:http://www.bobbybrewers.com/
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○/コーヒー2万ドン~

 【[週末小旅行のススメ]

ヴンタウ編:1時間半で行ける、お気楽ビーチパラダイス・その4
2009年06月30日
 
最後に、皆さんの参考になりそうなデータをあげておく。

<小遣い帳>
 結論から言えば、今回も1日5000円という予算内にほぼ収まった。正確にいうとには少しだけ足が出てしまったが。あと節約できるとすればホテル代。昼間はビーチに出ているのだから、ホテルは寝るだけと考えるなら、20ドル以下のミニホテルも数多くある。ただし、旅行代理店では取り扱っていないので、直接、ホテルにコンタクトして予約する必要がある。

ホテル代 82万ドン
ハイドロフォイル 32万ドン
市内移動のタクシー(2日間) 20万ドン
1日目昼食 18万ドン
1日目夕食 20万ドン
2日目昼食 10万ドン
パラソルとチェアのレンタル 12万ドン
合計 194万ドン(約109ドル)
*ドル支払いのものもあるが、すべてベトナムドンに換算。1万ドン以下の端数は省略した。

<主なホテル>
1)バックビーチ
 ビーチライフをメインに考えるなら、バックビーチ。しかし、プライベートビーチを持つホテルはない。またオンザビーチのホテルもないので、ビーチに出るには、いずれもホテルから道路を渡る必要がある。
 ヴンタウ初の、そして唯一の5つ星ホテルであるインペリアルは、現在、オープン記念特別プロモーション価格(正規料金の半額)で泊まることができる。

●ミイレ My Le 30ドル~
http://www.mylehotel.com.vn/khachsannn.htm
●キャプサンジャック Cap Saint Jacques 37ドル~
http://www.hotelcapsaintjacques.com/
●サミー Sammy 38ドル~
●ディーアイシースター DIC Star 40ドル~
http://www.dicstarhotel.com.vn
●インペリアル Imperial 125ドル~(2009年9月までの特別価格)
http://imperialhotelvietnam.com/

2)フロントビーチ
 こちらもオンザビーチのホテルはない。ロケーションにも大差はないので、あとは値段で選ぶのが順当だろう。以下のホテルの中では、ペトロハウスが、コロニアル調の造りでユニークな存在だ。フロントビーチ側での私のお気に入り。

●レックス Rex 30ドル~
●パレス Palace 40ドル~
http://www.palacehotel.com.vn
●ペトロハウス Petro House 40ドル~
●グランド Grand 70ドル~
http://www.grand.oscvn.com

3)その他
 それ以外のエリアにある注目ホテルは、以下の2つ。ビンアンビレッジは、高級リゾートホテル。9室しかなく、フロントビーチから、北へ1キロほどのところに位置する。もう1つの注目ホテルは、船着場からバックビーチに向かう途中に近年オープンした、ランルンリゾート。

●ビンアンヴィレッジ Binh An Village 95ドル~
http://www.binhanvillage.com/
●ランルンリゾート Lan Rung 55ドル~(ホテルのウェブサイトでの料金)
http://www.lanrungresort.com/

*宿泊料金は、いずれも私が調べた時点(2009年5月)のもので、但し書きをつけたもの以外、旅行代理店経由で申し込んだ場合の金額。同じホテル、同じ日程でも、代理店によって値段が大幅に異なる場合があるので、よく比較検討されることをお勧めする。私の知っている範囲で、ホテルのウェブサイトを掲載した。

<私の一押しレストラン>
●トゥインチャイ Thuyen Chai(シーフード)
住所:48-50 Tran Hung Dao, TP.Vung Tau
電話:064-3511086

<船会社> 
●ヴィナエキスプレス Vina Express 
ホーチミン営業所 08-38214948, 08-38297892
ヴンタウ営業所 064-856565, 064-856530, 064-510900, 064-510689
●グリーンラインズ Green Lines
ホーチミン営業所 08-38215609, 08-38218189, 08-39147806
ヴンタウ営業所 064-510720, 064-810202
●ペトロエキスプレス Petro Express
ホーチミン営業所 08-38210650, 08-38210653
ヴンタウ営業所 064-515151, 064-511913

 【[ベトナム街角笑ケース]

第16話:あの「そごう」がベトナムに進出!?
2009年06月29日
 
日本の大手百貨店の一つ「そごう」はベトナムも店舗がある。ウソだと思うなら、写真を見て欲しい。ほら、見覚えのあるロゴ、ちゃんと「SOGO」と書いてあるのが見て頂けるだろう。

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 しかし、この「そごう」ベトナム進出第1号店、おそらく日本の「そごう」の人はほとんど誰も知らないだろう。日本の「そごう」とは、何の縁もゆかりもないお店なのだから。

 この「そごう」、在住日本人の間では有名なお店である。しかし、あくまでも「ネタ」として、であるが。小生の周りで、店内に足を踏み入れたことがあると言う日本人は、1人もいない。以前は確か、リートゥーチョン通りにあったのだが、閉店。在住者の間では、今年8月31日に閉店する、あの心斎橋の「そごう」以上に、惜しまれたものだ。しかしその後、グエンチャイ通りに移転して、今も健在である。

 小生がわざわざ言うまでもなく、ベトナムは違法コピー天国である。そして、日本製品は高品質という絶対の信頼感がある。そのせいか、いろんなところで、偽の「日本ブランド」が横行している。

 次の写真を見て欲しい。

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 この蛇口には「TOTO」と書いてあるが、ロゴも違うし、新品のときから、閉めても閉めても、水が止まらないこの蛇口が、本物のTOTOとは考えにくい。この「TOTO」、便器も作っているようだ。あるところで、汚物が流れない便器があり、「こんな出来損ないの便器を作っているのは、いったい、どこの会社だ」とロゴを確かめたら、この「TOTO」というロゴが書いてあった。

 最後は家電メーカーのSanaky。ロゴの下にはTokyo Japanと書いてある。

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もう何年も前のこと、あるベトナム人から「オレの送風機は、日本の有名メーカー製だ」と誇らしげに見せられたのが、このSanaky製だった。私が「サナキーなんてブランドあったっけ?」と首を傾げていると、「これは日本でも有名なブランドだぞ、どうして、日本人のお前が知らないんだ?」と、怪訝な顔をされた。日本にもあるのかもしれないが、少なくとも、日本を代表する有名ブランドでないのは確かだ。

 そういうわけで、偽の日本ブランドはいっぱいあって、探していると退屈しない。今週の笑ケースは、「そごう」ベトナム進出第1号店を殿堂入りにしたい。お後がよろしいようで…。

 【[今日もカフェ日和]

016:日本のベーカリーが恋しくなったらこちらへ~トゥ・レ・ジュール
2009年06月29日
 

 ベトナムは、かつてはフランスの植民地だった関係で、フランスパンが美味しいので有名です。しかし、日本にあるような、いわゆる「ベーカリー」みたいなものは、あまりありません。

 店の奥で焼かれた出来立てのパンが店内に並び、トングとトレイで好きなパンを選んで…、というスタイルですね。しかし最近、そんなベーカリーがホーチミン市では増えています。今日、朝ごはんを頂いている、このトゥ・レ・ジュールは、そんなベーカリーの先駆けの一つ。

 ハイバーチュン通りに1号店が出きるや否や、地元の在住外国人を中心に話題になって、大繁盛。現在、4号店まであるそうです。今、私がこれを書いているのは、ベンタン市場に近いチャンフンダオ通りのお店。

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1号店同様、1階がベーカリーで、2階がカフェになっています。1号店に比べると面積は半分以下ですが、それでも店内に並べられた食欲をそそるパンの種類は、ざっと70種類以上。これらは、テイクアウトもできるし、店内で食べることもできます。

 さて私の今日の朝食メニューは、ハムクロワッサン(1万1000ドン)、ピロシキ風の野菜入りおかずパン(1万1000ドン)と、好物の日本のアンパン(1万ドン)、これにアイスコーヒー(3万ドン)。合計6万2000ドン(約340円)です。

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 パンは美味しく、店内は清潔で、重宝するお店ではあるのですが、時に居心地の悪さを感じることもあります。例えば、お店のドアを開けると、店員さんがいっせいに「いらしゃいませ!」と迎えてくれる、日本でもお馴染みの情景。しかし、ほとんどの店員さんは、こちらを振り向きもしていないんですね。「マニュアル通りに接客しています」という感じ。

 ベトナムのカフェだと「お兄さん、汗びっしょりですね。ここがいちばん涼しい席ですから、こちらへどうぞ」「パソコンで作業されるのだったら、ここの席がコンセントが近くて便利ですよ」など、人肌の暖かさの感じられるサービスをしてくれるお店がいっぱいあります。

 もちろん、反面、客を客とも思わないような無愛想なお店もありますし、店員さんが盛んに話しかけて来るので、落ち着いて仕事ができずに困ってしまうこともありますが…。そういう人間味のあるベトナムのサービスが、私にとっては心地よいので、こういうお店のように、「機械的に処理される」と、何となく落ち着かないのです。

 このトゥ・レ・ジュールは韓国資本のチェーン店だそうです。これ以外にも、最近、ディエンビエンフー通り沿いに、やはり韓国系と思われるベーカリーができました。ここにはあん餅が置いてあり、買って帰ったところ、まさに日本のあん餅。餅は柔らかく、中のこしあんの甘さも上品で、緑茶と一緒に美味しく頂きました。

 お店の人は、あん餅を「これは、韓国のスイーツです」と説明していましたが、韓国にもあん餅があるのでしょうか。韓国と日本の食文化は、共通点がいろいろありますから、あん餅もその一つなのかもしれませんね。

 話が脱線してしまいましたが、ともあれ、ホーチミン市に、このように国外の文化が入って来ることで、外国人にも住みやすい街になっていくのでしょう。

<データ>
Tous les Jours トゥー・レ・ジュール
住所:59 Tran Hung Dao, Q.1, TP.HCM(市民劇場から徒歩20分)
電話:08-39144347
営業時間:06:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○
*他にもハイバーチュン通り店、ダイヤモンドプラザ店、グエンティミンカイ店がある。

 【[週末小旅行のススメ]

ヴンタウ編:1時間半で行ける、お気楽ビーチパラダイス・その3
2009年06月23日
 
いよいよヴンタウにやって来た。ホーチミン市に比べ交通量が格段に少なく、のんびりした雰囲気。この町は、毎日が夏祭りとでもいいたくなる雰囲気がある。ビーチには、いつも行楽客があふれ、夜も遅くまで、ビーチで遊んでいる若者たちの姿が絶えない。夜店が軒を連ね、イカや貝を焼く屋台もある。

 また潮風が気持ちよく、ホーチミン市より過ごしやすい。タクシーもエアコンと使わず、窓を開けて走っている車が多い。ハイドロフォイルに乗っているときも、外に出て風に吹かれていると気持ちが良かった。

 そんなヴンタウでの2日間は、ひたすら、ぼけーっとして過ごした。

 ホテルにチェックインした後は、ビーチでパラソルを借りて、のんびり読書。お昼は、インペリアルプラザという、ヴンタウ一のショッピングセンターの中にある「ソン」という高級シーフードレストランへ。カキのサラダ、バターで揚げた白身の魚、魚の入った炊き込みご飯、野菜というメニューで、約10ドル。

 午後、ビーチの風が強くなってきたので、ホテルのプールサイドで、のんびり。のどががわけば、プールサイドには飲み物を売っているスタンドもあり、冷たいビールでのどをうるおす。

 夜は、町の中心部に足を伸ばし、ヴンタウに来ると毎回立ち寄る「トゥインチャイ」というシーフード店へ。まずは前菜代わりに、生牡蠣とチーズを載せてグリルした焼き牡蠣を各4個づつ注文する。値段は大きさによって変わり、1万ドン~1万5000ドン。いちばん大きい、1万5000ドン(約80円)のものを頼むと、一口では頬張りきれないほどの、大ぶりの牡蠣が出てくる。これに、焼きイカ、焼きカニ、牡蠣のお粥というシーフード三昧で、予算は1200円ほど。

 夕食後は、毎週土曜日の夜に開催されているドッグレースへ。3レースかけて勝敗は1勝2敗。しかし、収支はわずかだが、3万ドンの黒字。

 日曜日も同じである。朝からビーチへ出て、海を眺めながら、ただひたすらのんびりする。おいしそうなマンゴスチンを売りに来たので、1キロ買って、これを食べながら読書。ビーチでは、このように物売りが徘徊しているので、じっと座ったままでも、本格的な食事から、ビールやアイスクリーム、お土産物まで、手に入ってしまう。

 お昼ご飯は、やはり物売りのおばさんから、まだ生きているカニを購入。2杯で約1キロ。代金は10万ドン(約560円)。料理方法を指定すると、それをどこかに持って行って、調理して持って来てくれる。昨日は焼きガニだったので、今日は茹でにした。たっぷりつまったカニ味噌が美味しい。これだけで、すっかり満腹になってしまった。

 観光なんてしなくてもいい、風光明媚でなくてもいい、こうして非日常を味わって、精神的にリフレッシュするだけで、旅行に出てくる価値は十分にあると思う。これが遠隔地だったり、お金のかかった旅行だったら、貧乏人である私には、とてもこんな贅沢な時間の使い方はできないだろう。気軽に行けるヴンタウだからこそ、そしてお金をかけない節約旅行だからこそだと思う。

 ハイドロフォイルでヴンタウからホーチミン市に戻る途中、次第に、空が夕焼けしていくのを見ながら、明日からの仕事のことを考える。またちょっと疲れたら、潮風に癒されにヴンタウに行こうと考えていた。

 【[ベトナム街角笑ケース]

第15話:バラバラ単語事件
2009年06月22日
 
「ベトナム語は1単語1音節」なのだそうだ。だから、こういうことになってしまうのである。

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 今回の写真は、小生の家の近くにあるコピー屋さんの看板。「photocopy」という一つの英単語が、音節ごとに4つに分解されてしまっている。これは、看板が縦長であるという理由だけでなく、冒頭に書いたように、1音節を1単語として把握するベトナム人にとっては、これが4つの「単語」と理解されてしまうのだろう、と私は推測している。

 小生の友人のベトナム人に、Le Thuという女性がいる。カタカナで書くと「レ・トゥー」。「レ」が姓で、「トゥー」が名、これでフルネームなのだ。だからベトナム人にとって、日本人の名前は、とにかく長過ぎて覚えにくいらしい。だから、覚えやすいように、勝手に短縮されてしまうことがある。

 日本から出張でやって来た「真由美」さんを、ベトナム人スタッフに紹介したら、
「あなたの名前、長過ぎて覚えられないわ。そうねえ、あなたは『ミ』さんにしましょう!」
 と勝手に命名されてしまった。ちなみに「ミ」さんというのは、ベトナム人女性の名前としてもよくある名前。語源は同じ「美」である。

 「雅彦」さんは「コ」さん、「真一」さんは「チ」さんに、「あなたの名前は、明日からこれね」と宣言されてしまった。いずれも最後の音をとっただけ。法則性があるというか、いや、それにしても安直過ぎないか。

 地下のトンネル要塞があることで有名な「クチ」の町も、あれは1単語ではなく、「ク・チ」と2つの単語。少数民族の住む北部の町「サパ」も「サ・パ」と2単語である。ちなみに首都ハノイは「ハ・ノイ」。

「日本語で『ありがとうございます』は、なんていうの?」
 と、ベトナム人から質問され、
「ありがとうございます、って言うんだよ」
 と、説明しても、ほとんどの人は、あまりの長さに目を白黒させてしまい、1回では聞き取れない。
「ベトナム語なら、Xin cam onと3語なのに、日本語は10語もあるのね!」
 と、変なところで感心される。

 話がすっかり脇道にそれてしまった。看板の話に戻ろう。「photocopy」という1つの単語が、ベトナム人には、4つの単語として認識されている」という説は、ベトナム語を習ったことすらない、まったくの素人の戯言ではある。が、単に4つに分けるだけでなく、「copy」の部分が、「cop」「py」と、一つpが補われている点に、何となく意味ありげなものを感じてしまうのだが…。

 そういうわけで、今週の笑ケースは4つに分解されてしまった単語、名づけて「バラバラ単語事件」の看板で。お後がよろしいようで…。

 【[今日もカフェ日和]

015:路地の奥にあるアラビックな異空間~カスバ
2009年06月22日
 

 今日のカフェは、聖母マリア大聖堂と中央郵便局がある「コンサー・パリ」(パリ広場)という観光のメッカにありながら、知らなければ絶対に訪れることがないであろう路地の奥の隠れ家カフェです。路地の入り口はこんな感じ。

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 ホーチミン市では、こういう路地のことを「ヘム(Hem)」と言います。数十メートルで行き止まりになるヘムもあれば、迷路のように果てしなく続き、その中に一つの小さな町ができているヘムもあります。このヘムを10メートルほど行くと、左手にこんな小さな入り口があります。

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 ここまで来ても「え、こんなところにカフェが本当にあるの?」と、私も最初は半信半疑でした。思い切って、この奥の狭い階段を上がってみましょう。そこには、こんな別世界が待っています。

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 お店の名前は「カスバ」。古の映画ファンなら、ジャン・ギャバンが主演したあの名画『望郷』のことを思い出すことでしょう。その舞台となったのがモロッコにある迷宮都市・カスバでした。そう、ここはアラブをイメージしたカフェ&レストランなのです。

 メニューはアラブ料理と、普通の西洋料理。値段は全体的に高め。今日は、アイスカフェラテ(4万ドン/約220円)を頼みました。

 このお店は、実はさらに上があります。カウンターの右横に入り口があり、その奥の階段を上ってテラス席に出てると、そこは聖母マリア大聖堂が真正面に見える穴場。観光客の人にもお勧めです。ただしテラス席は暑いので、昼間は、もっぱらエアコンの効いた階下の屋内席を利用しています。

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 「どうしてホーチミン市でアラブ風カフェ&レストランなの?」という野暮な質問はナシ。全然、関連はないけれど、いいじゃないですか、素敵な時間が過ごせるのですから。

 ところで、ここのトイレに初めて行ったとき、思わず吹き出してしまいました。トイレの壁にモナリザの絵がかかっているのですが、なんとアラブ風に黒いベールをかぶっているのです。ぜひお見逃しなく。

 そろそろ出勤の時刻です。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Casba カスバ
住所:59 Nguyen Du, Q.1, TP.HCM(市民劇場から徒歩10分)
電話:08-38245130
営業時間:08:00~01:00
無線ランあり/英語メニューあり/トイレ○

 【ベトナム基本情報

07月の気候
2009年06月20日
 
●ハノイ市および北部
 南にあるホーチミン市よりも、夏の暑さが厳しいといわれるハノイ市。7月も暑い日が続きます。6月の中旬には、連日、最高気温が40度近くまで上がる熱波に襲われました。その前の週までは、エアコン不要の涼しい気候だったにも関わらず…。ハノイを中心とする北部は、このように気候の変化が激しいのでご注意ください。ハノイは5月から9月くらいまでが雨季。7月も2日に1回は雨が降りますので、傘の用意は欠かせません。

平均最低気温 26.1度
平均最高気温 32.9度
平均降水量 288.2ミリ
平均降雨日数 15.7日
(上記はハノイ市の7月のデータ)

●中部(フエ、ダナン、ホイアン)
 雨季の北部と南部に対し、7月の中部は乾季の真っ最中。中部の乾季はだいたい2月から8月くらいまでで、今が中部のビーチを楽しむのには最適の季節です。ただ中部ベトナムの夏の暑さは、国中でいちばん厳しいと言われ、「机も燃えるフエの夏」という言葉があるほど。昼食後のいちばん暑い時間帯は、ホテルで休憩するなど、余裕のあるスケジュールを立てることをお勧めします。日中に観光する際は、帽子をかぶり、まめに水分補給をするなど、熱中症対策をお忘れなく。

平均最低気温 25.3度
平均最高気温 34.3度
平均降水量 85.6ミリ
平均降雨日数 8.6日
(上記はダナン市の7月のデータ)

●ホーチミン市および南部
 ホーチミン市を中心とする南部では、7月は雨季です。5月から10月まで続きます。雨季とはいっても、日本の梅雨のように一日中、雨がしとしとと降り続くことはまれ。午前中は晴れていて、午後に1時間くらい、マンゴーシャワーと呼ばれるスコールが降るというパターンが多くなります。朝、快晴であっても、終日外出する予定がある場合、傘は持って行ったほうがいいでしょう。雨の前後は、からっとした晴天であることが多いので暑さ対策も必須。また雨が降った後の夕方は、気温が下がって過ごしやすくなります。

平均最低気温 24.3度
平均最高気温 32.0度
平均降水量 293.7ミリ
平均降雨日数 22.9日
(上記はホーチミン市の7月のデータ)

<ベトナム歳時記>
●07月02日:南北統一記念日(1976年制定)
ベトナム戦争終結(1975年4月30日)の後、南北ベトナムが統一され、ベトナム社会主義共和国と改称されたことを記念。

●07月11日: ASEAN加盟日(1995年制定)
ASEAN(東南アジア諸国連合)に加盟したことを記念。

●07月27日:戦死者追悼の日(1947年制定)
「戦争傷病者・烈士への感謝の日」とも言われることも。

*上記の日は、いずれも休日ではありません。

提供:ベトナム観光文化情報センター
*気象に関するデータ出展:National Meteorological & Hydrological Services
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