みんなで作ろう!「ベトナム旅行便利帳」

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 【[今日もカフェ日和]

022:真空管アンプが活躍中~アナログゾーンカフェ
2009年08月20日
 

今朝、用事があって3区をバイクで走っていたら、目新しいカフェを見つけたので入ってみました。名前は「アナログゾーン・ハイエンド・オーディオカフェThe analog zone hi-end audio cafe」。その名の通り、店内にはいまどき珍しいレコードがあり、今は懐かしい往年の名歌手、ペギー・リーのソフトな歌声でジャズが流れています。

先日紹介した「カフェハイエンド」では、真空管アンプやレコードプレーヤーは、少なくとも私が行ったときには動いていませんでしたが、こちらアナログゾーンカフェでは、ちゃんと真空管アンプが使われており、しかもスピーカーは大型のタンノイ。

この手のカフェ、やはり最近のホーチミン市の流行といって良いようです。市内中心であるドンコイ通り周辺にあるカフェは、機能的だったり、雰囲気が何となくせわしなかったりするのですが、ここ3区は、どちらかというと住宅街。ゆっくりとした雰囲気で時間を過ごせるお店が多いように思います。

このアナログゾーンの向かいの路地の奥にも、雰囲気の良い古い一軒家を使った、「セレナード」というヴィラカフェがあります。カフェでまったりしたければ、中心部を出るのが良いようですね。

<データ>
アナログゾーン・ハイエンド・オーディオカフェ The analog zone hi-end audio cafe
住所:29 Ngo Thoi Nhiem, Q.3, TP.HCM(市民劇場から車で15分)
電話:08-73036369
営業時間:07:00~23:00
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

 【[今日もカフェ日和]

021:ベトナム人と日本人の交流の場~ユートピアカフェ
2009年08月03日
 
ある程度以上、日本人が住んでいる街なら、たいてい「日本人カフェ」があると思います。今日は、ホーチミン市の「日本人カフェ」を紹介しましょう。

店名は「ユートピアカフェ」。ホーチミン市のリトルトーキョーと呼ばれることもあるレタントン通りにあります。

日本語の本が3000冊以上、DVDが1500枚以上と豊富にあり、貸し出しもしてくれます。それ以外にもカフェ主催のツアー、ビザや航空券の手配、ベトナム語教室、日本語ができるベトナム人弁護士先生の法律相談などなど、手広いサービスを行っています。食事のメニューも充実していて、宅配業務までやっています。

そういうわけで、このカフェが在住日本人の「たまり場」になっているのも、当然と言えるでしょう。もっとも、そういう雰囲気が苦手で、ここに立ち寄らない日本人在住者もいますが。

以前は、「日越ひろば」という名前だったそうです。現地に住む日本人とベトナム人との交流の場になって欲しいという希望があって、当時のオーナーさんがつけたとのこと。オーナーは代わり、場所も引っ越しましたが、今でもその志は引き継がれ、ベトナムと日本が交流できる「ユートピア」になろうということで、この名前にしたそうです。

今、これを書いている横でも、中年の日本人男性が、カフェのスタッフである若いベトナム人の女の子からの「これは日本語で何というのですか」という質問に答えています。多額のODAももちろんいいですが、こういう草の根での交流も大切ですよね。

<データ>
Utopia Cafe ユートピアカフェ
住所:8/19A Le Thanh Ton, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で5分)
電話:08-6290-9430
ウェブサイト:http://utopia-cafe.com/
メール:shop@utopia-cafe.com
営業時間:09:00~22:00
日本語・英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

 【[ベトナム街角笑ケース]

第21話:運転手には見えない信号
2009年08月03日
 
今週の笑ケースも、またまたバイクに関する話である。ホーチミン市の人口約800万人余に対し、登録されているバイクの数が300万台を超えるというほど、バイクは生活必需品。その話題が多くなるのは、まあ仕方がないのかもしれない。

まずは写真をご覧頂きたい。

ちょっと分かりにくいかもしれないが、信号機と停止線が同じ位置にあるのが、お分かり頂けるだろうか。これなどはマシなほうで、時には、停止線より手前に信号機がある場合もある。当然のことながら、停止線で停まっている運転手には、信号が青になったのが見えない。

どうなるかというと、信号が青に変わると、後続車両がクラクションを鳴らし、それでようやく先頭車両は「ああ、信号が青になったのだな」と気がつき、やおら車を発進させるのである。

先日、日本からやって来た客人が、これを見て、
「そもそも、どうして信号機が、道路の向こう側にないのかね?」
と質問してきて、小生も答に詰まってしまった。どうしてだろう? 確かに、日本のように、対面に信号を設置すれば、こういうことは起こらないのに...。

数年前だったか、国外から多額の資金援助を得て、信号機の整備が行われた。その時に、信号機の位置も変わるのかと思ったら、位置はそのまま。それどころか、現在、使われている信号機の横に、もう一つ新しい信号機が設置されるというケースもあった。信号のない交差点は、まだまだたくさんあるのだから、そこにつければいいのに...。

これに関しては、ホーチミン市民からも「これではお金の無駄遣いではないか」と、当局に批判の声が寄せられていたようだ。ごもっとも。

「停電で動かない信号機」の項でも書いたが、やはりホーチミン市民は、信号をあまり見ていないのだと思う。信号が赤か青かに関係なく、進めるときに進む。それが当地流なのかもしれない、我々日本人は「信号を守ったほうが安全で効率が良いのに」と感じるにしても。

そういうわけで、今週の笑ケースは「運転手には見えない信号」をランクインさせたい。それでは、お後がよろしいようで...。

 【笑うベトナム

20年後の自由
2009年07月28日
 
ベトナムは美人の国としても有名ですが、「美しい花にはトゲがある」というのは、いずこも同じようです。

 20年間連れ添った夫婦が、知人の娘さんの結婚式に列席することとなった。新郎新婦が指輪の交換をする段になって、来賓席の夫がおいおい声を上げて泣き始めた。

 驚いた妻が、

「あなたがそんなに感激するとは意外だわ」
というと、夫が答えた。

「そうじゃないんだ。結婚前のこと、ベトコンだった君のお父さんが、『オレの娘と結婚しなかったら、強制収容所送りにするぞ。そうすれば、君は20年間は出て来られない』と脅したんだよ」

 夫はますます泣き声を激しくして続けた。
「あの時、おとなしく収容所送りを受け入れていたら、20年後の今頃は自由の身になっていただろうと思うと、悲しくて泣かずにはいられないんだ」

 ベトナムの女性は、しっかりしている反面、ご主人の管理の厳しさも日本人女性の比ではない。

 普段、20分で会社から帰宅するところ、25分かかると、それだけで、「あなた、浮気していたんでしょう」と厳しく詰め寄られる。夫が帰宅すると携帯電話の通話記録を調べるなんていうのも、別に珍しい話ではない。例え会社の部下への業務メールであっても、相手が女性であれば妻にCCを入れることが求められる。

 奥さんの管理から逃れようとしようものなら大変だ。大衆新聞には、浮気した夫に怒った奥さんが、あそこをちょん切ったとか、浮気相手の女性の顔に硫酸をかけたとか、そういう記事がちょくちょく載っている。

 この冗談、おそらくはいろんな国で形を変えて語られているだろうと思うが、ベトナムは、そういうお国柄だけに、非常にリアリティがあるのだ。

 【[今日もカフェ日和]

020:新刊本を片手にゆっくりコーヒーを~ブックカフェ・ドゥックコア
2009年07月27日
 
私は本の虫。そんな私にとって、美味しいコーヒーを片手に、たくさんの本に囲まれながら過ごす時間は、至福のひと時です。今、これを書いている「ブックカフェ・ドゥックコア」は、フォンナム書店という本屋さんの中に併設されたカフェ。最近オープンし、地元の雑誌などでも紹介されている人気スポットです。

店内にあるのは、ほとんどがベトナム語の本ですが、洋書や写真集のコーナーもあります。店内の本は自由に席に持って行って、飲み物を頂きながらゆっくり立ち読みならぬ、座り読みが可能。もちろん、書店とは関係なく、普通のカフェとして使うこともできます。

ブックカフェは他にもありますが、これまでのお店は、置かれている本の数は多くなく、インテリアの一部として飾ってあります、という感じでした。フォンナム社という書店グループが経営するここは、ホーチミン市初の本格的なブックカフェと言えるでしょう。

また、このお店が入っている建物は、実はフランス統治下に建てられた由緒あるものなのです。観光名所として有名な人民委員会庁舎、中央郵便局、聖母マリア大聖堂などと並ぶ歴史を持つ、いわば文化財。

昔の資料を見ると、かつては、ここがフランス軍の兵舎の入り口になっていたようです。今では、レユアン通り、ディンティンホアン通りという、往来の激しい通りの角になっており、雰囲気はがらりと変わりましたが、建物そのものは、昔のまま残されていることが分かります。

そんなブックカフェで、本に囲まれながら写真集のページをめくっていると、ゆったりとした気分になってきます。

ちなみに、ドゥックコアとは「薬局」という意味。なぜ、こんな名前かというと、この建物の裏が、ホーチミン薬科大学なのです。店内では学生さんの姿もよく見かけます。

それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Bookcafe Duoc Khoa ブックカフェ・ドゥックコア
住所:2A Le Duan, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で5分)
電話:08-38229650
営業時間:07:00~23:30(無休)
ウェブサイト:http://www.pnc.com.vn
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

 【[ベトナム街角笑ケース]

第20話:内容量が違うビンジュース
2009年07月27日
 
今晩は仕事がたてこんでおり徹夜になりそうなので、スタミナドリンクを買ってきた。日本でお世話になった「リゲイン」はないけれど、「レッドブル」「スティング」「サムライ」など、いくつかの製品が出ている。

どれもかなり甘ったるい味が特徴。炭酸が入っているスティングが、小生にはいちばん飲みやすく、本日もそれを2本、購入した。そして帰宅して机の上に置いたところ、「あれ?」である。写真をご覧頂きたい。

左右で内容量が違うのが見て頂けることだろう。手作りの製品のみならず、このような工業生産品でも、結構、サイズや量にばらつきがあるのが、ベトナムなのである。この程度のことは日常茶飯事。

以前、事務所内で席替えをしたときのことである。机を移動するのが面倒なので、引き出しだけ抜いて入れ替えをしようと思ったら、微妙にサイズが違っていて入らない。同じ業者に注文した、同じ型番の事務机であるにも関わらず...。

A4のコピー用紙を注文したら、大きさがまちまちで驚いたこともある。机は、まあ、恐らく手作りなんだろうから、統一性が保てないのも分からないではないが、コピー用紙のラインなんて、完全に機械化されているはず。それとも、パートのおばさんが、一枚一枚カッターで切っていたりするんだろうか、まさか...。

ベトナムコーヒーを入れる金属製のフィルターも、品によって穴の大きさが違うらしく、コーヒーが落ちる時間が全然違う。あるものはお湯が2分程度で落ちきるのに、15分以上かかるものもある。ちなみに、後者は明らかに不良品だ。

つまり、ビンジュースの中身が違う程度で驚いていては、ベトナムで生活はしていけないのであ~る! そういうわけで、今週の笑ケースは「内容量が違うビンジュース」で。それでは、お後がよろしいようで...。

 【ベトナム基本情報

08月の気候
2009年07月20日
 
●ハノイ市および北部
 南にあるホーチミン市よりも、夏の暑さが厳しいといわれるハノイ市も、やはり雨季。2日に1回は雨が降りますので、傘の用意は欠かせません。7月20日には集中豪雨のため、市内の幹線道路が冠水するという事態も発生しました。台風が発生しやすい季節に入ることもあり、豪雨のときは旅行会社などに状況を問い合わせるのが安心でしょう。

平均最低気温 25.7度
平均最高気温 31.9度
平均降水量 318.0ミリ
平均降雨日数 16.7日
(上記はハノイ市のデータ)

●中部(フエ、ダナン、ホイアン)
 雨季の北部・南部に対し、中部は乾季の真っ最中。6月から8月くらいが、中部のビーチを楽しむのには最適の季節です。ただ暑さが非常に厳しいので、観光する際には、帽子をかぶり、まめに水分補給をするなど、熱中症対策をお忘れなく。ただしこれからは台風が発生しやすい季節。平野部が少ない中部は台風の影響を受けやすく、特にホイアンは、冠水しやすいのでご注意ください。

平均最低気温 25.5度
平均最高気温 33.9度
平均降水量 103.0ミリ
平均降雨日数 11.4日
(上記はダナン市のデータ)

●ホーチミン市および南部
 ホーチミン市を中心とする南部は、まだ雨季の真っ最中です。雨季とはいっても、日本の梅雨のように一日中、雨がしとしとと降り続くことはまれ。午後、1時間くらい、マンゴーシャワーと呼ばれるスコールが降り、その後はまたからっと晴れることが多いです。しかし8月も下旬に入ると、台風が来ることがあり、その場合は長雨になります。

平均最低気温 24.3度
平均最高気温 31.8度
平均降水量 269.8ミリ
平均降雨日数 22.4日
(上記はホーチミン市のデータ)

<ベトナム歳時記>
●08月19日:八月革命勝利記念日
1945年に、当時ベトナムに進駐していた日本軍に勝利したことを記念する日。

*上記の日は、いずれも休日ではありません。

提供:ベトナム観光文化情報センター
*気象に関するデータ出展:National Meteorological & Hydrological Services

 【[ベトナム街角笑ケース]

第19話:1ドル×100枚=100ドルにあらず
2009年07月20日
 
小生の会社では、給与は現金支給である。最近は、銀行振り込みの会社も増えて来たようだが、ベトナムでは、銀行というものが市民の生活に定着して数年と、まだ馴染みがない。社員たちの給料を、一つずつ封筒に入れて手渡すのは、月末の大切な仕事なのである。

しかし、そこはベトナム。一筋縄でいかないことが多い。



まず通貨。ベトナムではベトナムドン以外に米ドルもよく使われる。さらに米ドルのほうが信頼されていて人気が高い。だから日本人社員のみならず、ベトナム人社員でも、「なるべくたくさん、米ドルで支払って欲しい」という。

さらに、同じ米ドルでも、小額紙幣ではダメで、50ドル以上の高額紙幣を用意する必要がある。「1ドル札が100枚でも、100ドル札が1枚でも、同じ100ドルじゃないか」という日本人の常識は、ここでは通用しない。実際、町の両替屋に行くと、高額紙幣のほうが高く買ってもらえるのだ。

そういうった社員たちの希望に応えるため、月末になると、小生は「ドル屋さん」を会社に呼ぶ。
「今月、100ドル札は何ドルだい?」
「そうですねえ、1ドル札だけなら103枚でいいですよ」
「それは高い。10ドル札を混ぜるから、もう少し安くしてもらえないかね」
などという交渉をする。

もちろん、ここはベトナム。会社が支払いを受けるときの通貨はベトナムドンがほとんど。これをドルに代えると為替差損が出る。米ドルの高額紙幣に替えるとその差損は、ますます大きくなってしまう。だから小額紙幣やベトナムドンを混ぜて支払うようにする。

例えば1000ドルの給料を支払うのに、100ドル札が6枚と、20ドル札が10枚と、それから50万ドン札が7枚と2万ドン札が4枚…、という風に、米ドルとベトナムドンを混ぜて封筒に入れていくのだ。

そういうわけで、月末になると小生は、写真のように米ドルとベトナムドンの紙幣の束と格闘しなければならないのである。今週の笑ケースは「1ドル×100枚=100ドルにあらず」。それでは、お後がよろしいようで…。

 【[今日もカフェ日和]

019:最高級オーディオの音が楽しめる~カフェハイエンド
2009年07月20日
 
ホーチミン市の人は音楽好きです。そんなこの町で、近年、増えて来ているのが、オーディオに凝ったカフェ。今日、私が来ているのも、そんなお店の一つで、店名は「カフェハイエンド」。



写真をご覧頂ければ、真空管アンプが並んでいるのがお分かり頂けると思います。国外から取り寄せたという、大型のタンノイのスピーカーを置いている店もあります。



流れている音楽は、ジャズやフォークが中心。今は超スローテンポで、ドリス・デイの「ケセラセラ」が流れています。ゲストハウスの小さな自室で聞く、パソコンに接続したスピーカーから流れてくる音とは、素人の耳にも違いが歴然。仕事のことも忘れ、ソファに体を沈めてのんびりしてしまいます。

お客さんは若い人が中心ですが、声高に話をする人はおらず、静かな雰囲気の中でゆったりと会話を楽しんでいます。夜になると、それぞれのテーブルの上のろうそくに火が灯され、もちろん、カップルでいっぱい。ご夫婦だろうと思われる、中年の域に差し掛かった雰囲気の良い2人を見かけることもあります。

このカフェ・ハイエンドは、いくつかあるオーディオカフェの中でも人気のあるおお店で、私のいるグエン・ヴァン・トゥー通りの店が1号店、その後、ホー・スアン・フン(Ho Xuan Huong)通り、スーン・グイット・アン(Suong Nguyet Anh)通りに2号店、3号店を出しています。 



もう1曲だけ、聴いてから仕事に出かけることにします。それでは皆さんも良い一日をお過ごしください。

<データ>
Cafe Hi-END カフェハイエンド
住所:217 Nguyen Van Thu, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で10分)
電話:08-38241004
営業時間:07:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

2号店
125 Suong Nguyet Anh, Q.1, TP.HCM(市民劇場から車で15分)
電話:08-39303751
営業時間:07:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

3号店
13 Ho Xuan Huong, Q.3, TP.HCM(市民劇場から車で15分)
電話:08-39251182
営業時間:07:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○

 【[ベトナム街角笑ケース]

第18話:ベトナム版・ウオシュレット
2009年07月13日
 
トイレというのは、謎や笑い話が生まれやすいところだと、小生は思うのだが、ベトナムのトイレに関しても、いろんなネタがある。例えば…。

 ベトナムでも、最近、設置される便器のほとんどは洋式だと思うが、使い方が分からず、便座の上に靴のまま上がって、そこでしゃがんでしまう人がいるそうだ。確かに便座の上に、くっきりと靴型が残っているのを見ることは、時々ある。

 水洗便所も急速に普及しているが、レバーを動かしても、まったく水が出ないことがある。というか、結構、多い。そういう場合は、近くに水を貯めたバケツとひしゃくがあるはずなので、それで流す。

 それらの水洗便器も元々は、ちゃんと使えたはずなのだが、ベトナムの製品は何でも壊れやすい。タンクの栓が甘くて水がたまらなかったり、タンクに水を送る管に問題があって、水が来なかったりして、水タンクは「張りぼて」と化する。そうして、「やっぱり、昔ながらのバケツにひしゃくがいちばん確実だね」という結論になるのだ。

 しかし、ベトナムのトイレにも、先進的なところがある。何と! ウオシュレットがついているのである。もちろん、そんなに普及率は高くないが、かといって低くもない。そのウオシュレットの写真が、これである。

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 そう、日本のウオシュレットとはかなり違う。最初にこれを見たときは、何か分からず、「ベトナムの人は、よくシャワーを浴びるから、トイレで大をしたときにも、ついでにシャワーを浴びるのかな」などとも考えた。しかし、いくらなんでも、そんなバカなことはない。

 どうして、全般的に前近代的なベトナムのトイレにあって、ウオシュレットなどという近代的なものが、備わっているのか。「清潔好きだから」とか、「紙が流せないトイレが多い(本当です)ので、水洗いする」だとか、諸説ある。小生も使うことがあるが、気持ちが良いものである。

 後ろについたレバーを引くと、意外と強い水流が出てくるので要注意。だから、ウオシュレットを使った後の便座は、水で濡れていることが多い。

 そういうわけで、今週の笑ケースは、「ベトナム版・ウオシュレット」で。それでは、お後がよろしいようで…。
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