みんなで作ろう!「ベトナム旅行便利帳」

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 【[ベトナム街角笑ケース]

第16話:あの「そごう」がベトナムに進出!?
2009年06月29日
 
日本の大手百貨店の一つ「そごう」はベトナムも店舗がある。ウソだと思うなら、写真を見て欲しい。ほら、見覚えのあるロゴ、ちゃんと「SOGO」と書いてあるのが見て頂けるだろう。

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 しかし、この「そごう」ベトナム進出第1号店、おそらく日本の「そごう」の人はほとんど誰も知らないだろう。日本の「そごう」とは、何の縁もゆかりもないお店なのだから。

 この「そごう」、在住日本人の間では有名なお店である。しかし、あくまでも「ネタ」として、であるが。小生の周りで、店内に足を踏み入れたことがあると言う日本人は、1人もいない。以前は確か、リートゥーチョン通りにあったのだが、閉店。在住者の間では、今年8月31日に閉店する、あの心斎橋の「そごう」以上に、惜しまれたものだ。しかしその後、グエンチャイ通りに移転して、今も健在である。

 小生がわざわざ言うまでもなく、ベトナムは違法コピー天国である。そして、日本製品は高品質という絶対の信頼感がある。そのせいか、いろんなところで、偽の「日本ブランド」が横行している。

 次の写真を見て欲しい。

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 この蛇口には「TOTO」と書いてあるが、ロゴも違うし、新品のときから、閉めても閉めても、水が止まらないこの蛇口が、本物のTOTOとは考えにくい。この「TOTO」、便器も作っているようだ。あるところで、汚物が流れない便器があり、「こんな出来損ないの便器を作っているのは、いったい、どこの会社だ」とロゴを確かめたら、この「TOTO」というロゴが書いてあった。

 最後は家電メーカーのSanaky。ロゴの下にはTokyo Japanと書いてある。

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もう何年も前のこと、あるベトナム人から「オレの送風機は、日本の有名メーカー製だ」と誇らしげに見せられたのが、このSanaky製だった。私が「サナキーなんてブランドあったっけ?」と首を傾げていると、「これは日本でも有名なブランドだぞ、どうして、日本人のお前が知らないんだ?」と、怪訝な顔をされた。日本にもあるのかもしれないが、少なくとも、日本を代表する有名ブランドでないのは確かだ。

 そういうわけで、偽の日本ブランドはいっぱいあって、探していると退屈しない。今週の笑ケースは、「そごう」ベトナム進出第1号店を殿堂入りにしたい。お後がよろしいようで…。

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 【[今日もカフェ日和]

016:日本のベーカリーが恋しくなったらこちらへ~トゥ・レ・ジュール
2009年06月29日
 

 ベトナムは、かつてはフランスの植民地だった関係で、フランスパンが美味しいので有名です。しかし、日本にあるような、いわゆる「ベーカリー」みたいなものは、あまりありません。

 店の奥で焼かれた出来立てのパンが店内に並び、トングとトレイで好きなパンを選んで…、というスタイルですね。しかし最近、そんなベーカリーがホーチミン市では増えています。今日、朝ごはんを頂いている、このトゥ・レ・ジュールは、そんなベーカリーの先駆けの一つ。

 ハイバーチュン通りに1号店が出きるや否や、地元の在住外国人を中心に話題になって、大繁盛。現在、4号店まであるそうです。今、私がこれを書いているのは、ベンタン市場に近いチャンフンダオ通りのお店。

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1号店同様、1階がベーカリーで、2階がカフェになっています。1号店に比べると面積は半分以下ですが、それでも店内に並べられた食欲をそそるパンの種類は、ざっと70種類以上。これらは、テイクアウトもできるし、店内で食べることもできます。

 さて私の今日の朝食メニューは、ハムクロワッサン(1万1000ドン)、ピロシキ風の野菜入りおかずパン(1万1000ドン)と、好物の日本のアンパン(1万ドン)、これにアイスコーヒー(3万ドン)。合計6万2000ドン(約340円)です。

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 パンは美味しく、店内は清潔で、重宝するお店ではあるのですが、時に居心地の悪さを感じることもあります。例えば、お店のドアを開けると、店員さんがいっせいに「いらしゃいませ!」と迎えてくれる、日本でもお馴染みの情景。しかし、ほとんどの店員さんは、こちらを振り向きもしていないんですね。「マニュアル通りに接客しています」という感じ。

 ベトナムのカフェだと「お兄さん、汗びっしょりですね。ここがいちばん涼しい席ですから、こちらへどうぞ」「パソコンで作業されるのだったら、ここの席がコンセントが近くて便利ですよ」など、人肌の暖かさの感じられるサービスをしてくれるお店がいっぱいあります。

 もちろん、反面、客を客とも思わないような無愛想なお店もありますし、店員さんが盛んに話しかけて来るので、落ち着いて仕事ができずに困ってしまうこともありますが…。そういう人間味のあるベトナムのサービスが、私にとっては心地よいので、こういうお店のように、「機械的に処理される」と、何となく落ち着かないのです。

 このトゥ・レ・ジュールは韓国資本のチェーン店だそうです。これ以外にも、最近、ディエンビエンフー通り沿いに、やはり韓国系と思われるベーカリーができました。ここにはあん餅が置いてあり、買って帰ったところ、まさに日本のあん餅。餅は柔らかく、中のこしあんの甘さも上品で、緑茶と一緒に美味しく頂きました。

 お店の人は、あん餅を「これは、韓国のスイーツです」と説明していましたが、韓国にもあん餅があるのでしょうか。韓国と日本の食文化は、共通点がいろいろありますから、あん餅もその一つなのかもしれませんね。

 話が脱線してしまいましたが、ともあれ、ホーチミン市に、このように国外の文化が入って来ることで、外国人にも住みやすい街になっていくのでしょう。

<データ>
Tous les Jours トゥー・レ・ジュール
住所:59 Tran Hung Dao, Q.1, TP.HCM(市民劇場から徒歩20分)
電話:08-39144347
営業時間:06:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○
*他にもハイバーチュン通り店、ダイヤモンドプラザ店、グエンティミンカイ店がある。

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